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06/10 鼠径部ヘルニア手術顛末記
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鼠径部ヘルニア手術顛末記

 昨年10月頃、脚の付け根いわゆる鼠径部両側に丸いコロコロした物が触れる様になった。痛みも無くなんだろうなと思っていたが気にしなかった。ところが3月の終わり頃から時折、痛みの様な物が感じられ、家内に何か出来ているようなのだが何だろうと聞いたところそれは脱腸ではないかという。所謂、「鼠径ヘルニア」であるらしい。それで近くの「かかりつけ医」のF先生のところに行き、JA尾道総合病院への紹介状を書いて貰った。
 4月30日にJAの外科を受診し間違いなく鼠径部ヘルニアと診断された。担当の先生からヘルニアは自然に治ることも、薬で治療する方法もなく手術しか無いことを伝えられた。そして手術としては腹腔鏡手術で、おへその場所に穴をあけそこから腹腔鏡(カメラ)を入れ、さらにおへその左右に鉗子などの器具が入る穴をあけて、ポリプロピレン製のメッシュを筋膜の弱い部分(ヘルニア)の内側に挿入し、ヘルニアの穴を内側から補強する手術だと図を描きながら説明を受けた。
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 また「鼠径部ヘルニア手術を受ける前に」というパンフレットもいただいた。中にヘルニアの起きる種々の原因が記されていたが、私の場合年を取ったことによる筋膜の老化ではないかと思った。6月1日入院、6月2日手術と決まり、術前の検査を受けて帰宅した。担当医の先生によると最近鼠径ヘルニアの患者さんが多いとのことであった。
昨年の9月10日から9月19日まで右腎臓癌の部分切除術を受けJA尾道総合病院に入院してから1年も経たないうちにまた入院とは情けない。今回は癌などの重篤な病気でないので少し気が楽である。
 6月1日、朝10時前に家内の運転する車でJAに到着。今日は少し駐車場が空いていてスムーズに駐車出来た。入退院センターに行き色々書類を提出。その後、全身麻酔下で手術を行うために麻酔科で診察を受ける。特に問題は無かった。病院の食道で昼食を済ませ13時に入院センターに行き掛かりの人が病室まで案内してくれた。
6階B棟656号室であった。昨年は5階のA棟であったが今回はB棟のため海は見えないが山の緑が綺麗で久山田の陽光台団地や国道184号線沿いの栗原町の家並みが見えた。
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 病室で担当の看護師から入院後のタイムスケジュールや、入院のしおり、麻酔の副作用としての「せん妄」の説明を受けた。また薬剤師さんから夜21時に下剤を飲むこと、手術後の痛みなどに対する鎮痛薬服用の説明を受け、さらに手術場の看護師さんからも説明を受けた。
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台風6号が近づいてきており明日は雨の様である。9時に消灯し眠りにつく。
 6月2日、4:30に目覚める。6時に起床、体温36.5℃、看護師が来て血圧測定、今日は朝から食事無し。8時からは水を飲むのも禁止となった。廊下を10周し、シャワー浴をした。9時前に担当医のN先生、F先生が個別に来て今日頑張りましょうと応援してくださった。
 おへそを切開するために看護師さんがおへその垢をきれいに取ってくれた。さらに別の看護師が来て綺麗になっているかの確認をしていた。
 11時30分手術室に向かう、家内がエレベーター迄見送ってくれた。手術台に上がり手足を固定された後、麻酔薬を注入され2〜3分で意識がなくなった様だ。
術後病室に戻ったようで、17時30分頃意識が徐々に戻ってきた。うとうとしながら過ごしたが台風6号の風雨が強く夜中0時頃が一番強かった様だ。眠ろうとするが手足や身体に色々の器具が装着されていて身動きが出来ない。同じ姿勢で横たわっているので、腰と背骨が痛くとうとう一睡も出来なかった。病気や、年老いて寝たきりになるといことはこんなに辛いのかな?
 6月3日、夜中じゅう寝れず1時間おきに看護師さんが来て水を飲ませてくれる。身体が痛いと言って少し体位を変えて貰ったがどうにもならない。5時半に採血される。6時過ぎに血圧、体温測定をして貰う。
8時頃全粥の朝食が出てなんとか完食した(37時間ぶりの食事である)。9時前に担当医の先生が傷口を見に来て「問題ない」と言われホットした。その後看護師さんがきて、酸素濃度測定器、心電計、血圧計のカフ、両足のマッサージカフを外してくれた。腰と背骨があまりにも痛いので麻酔の点滴を追加して貰う。これによりだいぶ楽になったし、寝返りも打てる様になった。
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その後看護師さんと手をつないで尿バックを持って廊下を歩いたが無事歩けたので導尿管をぬいて貰った。その管をぬくときの痛みは半端ではなかった。その後痛みは徐々に和らぐが4日間くらい続いた。15:40頃家内がアイスクリームとプリンを持った来てくれた。それにしても「おなら」は出るのだが、「便」はまったく出ない。
   診療室裏の家庭菜園野菜は台風でどうなったのか気になった。
 6月4日、6時半起床、夜中に一度トイレにいく、鼠径部は動くといたい。切開部はそうでもない。N先生が朝様子を見に来てくれた。体を動かしたり歩くように言われ、廊下を午前中10周し、午後にも10周した。合計で3.8kmであった。明日退院することが決まった。それにしてもまだ便がでない。看護師さんにそのことを言ったところ、担当医に報告して下剤が7日分処方された。
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 6月5日、2時頃から目が覚めとろとろしていた。看護師さんにまだ便が出ないと言うがなにも反応がない。これで丸4日以上「糞詰まり」である。
9時過ぎに家内が迎えに来てくれて10時に会計でお金を払い無事退院する。しかしとうとう便は出なかった。
ここでお話は終わりではない。続きがある。

 家に帰ってきたが少しお腹が張って痛くなってきたがトイレに座っても便は出てこない。手術後はあまり腹圧を掛けないようにと言われておりお腹に力を入れることが出来ない。それでコレは摘便しかないと判断し右人差し指に油を塗って肛門の中に指を突っ込んだ。中に堅い便の塊がいっぱいある。30分ほどやって少しは塊が取れた。しかし何時もの様に便はでない。立ち上がると下痢便の様な物が少しづつ勝手に出て来る。肛門はポコッと飛び出しており、肛門を締めることができない。トイレのシャワー温水「おしりソフト」のキーでしかも一番緩い水圧にして洗うが、歯を食いしばるほど痛くて仕方が無い。下痢便様のものが私の意思に反して少しずつ垂れてくる。
 大人の紙おむつをして少し横になり様子をみるが、起き上がるとまたさっと垂れてくる。それでJA尾道総合病院に電話をしてみたところ、主治医は現在手術中で対応できない、近くの医院で見て貰ってくれとのこと。ところがかかりつけの医院は5月30日をもって閉院され行くあてがないと返答し、もう少し待つと言って電話を切った。15:30頃JAより電話があり、手術が終わったので診てくれるとのこと、家内の車でJA尾道総合病院に駆け込む。担当のF先生が見てくれて、痔が出ている様だといってキシロカイインジェリーを塗って肛門を押し込んでくれた。大腸に4日分以上の宿便が溜まっているので出して欲しいとお願いしたところ浣腸をすることになった。看護師さんが薬剤を入れ5分ぐらい我慢して出さないでくださいと言われたが入れて30秒ぐらいで私の意思に関係なく便が勝手に吹き出してくる。10分ほどで収まってきたのでおしりを拭いて貰い新しい紙パンツに交換して貰う。
 6月8日に再診の予約をして処置室を出て帰りかけると急にもよおしてきてトイレにかけこむが少し間に合わなかった。しかしそこでトイレに座って少し経ったところで急に便意を催した。少し力を入れたところ「どばっ」と残っていた便が全部出た感じですっきりした。JAから院外処方箋を貰い肛門内に入れる塗る薬と腸の運動を活発化する飲み薬を出して貰った。本当にとんでもない1日であった。なお6月6日、6月7日と便は垂れては来ない、排便も少しずつある。

2026年06月10日

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