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木・日・祝日
10日ほど前にNHKの広島県ニュースで「せら夢公園」で「サギソウ」が咲いているという映像が流れた。サギソウは図鑑で見たことがあったが実物は見ていなかったので先週の日曜日に家内と出かけた。コロナ騒ぎで3月以降ほとんど出かけることもなく、私自身は自宅と診療室そしてその裏の家庭菜園との往復のみで尾道市から一歩も外に出たことがない。それでドライブかたがた少し遠回りをして行くことにした。12時過ぎに家を出てまず広島空港の横にある広島エアポートホテルで和食ランチを食べる。緊急事態宣言以後外食も一度しただけであった。 1時間半ほど駐車場に車を止めていたが出発のためエンジンを掛けてびっくり。パネルに表示された温度は46℃である。昔ドバイで夜中の2時頃、飛行機の乗り継ぎのためターミナルからバスで駐機場まで移動したとき外気温が42℃ですごく暑かったのを思い出したが、それよりも暑いのに驚く。最も車の温度センサーは地上30〜40センチ位のところに取り付けてあるので、コンクリートからの輻射熱でこの様にひどい温度になっている。TVニュースで毎日のように熱中症のことが報じられているが最もだと思う。 その後空港からフライトロードを経由して「せら夢公園」に行く。近くの「せらワイナリー」に一度来たことがあったがこの公園は初めてである。管理センターらしきものが有りそこで聞くとパンフレットをくれた。かなり広い公園でサギソウは自然観察園の湿原に咲いているとのこと。 行ってみたところ足もとが悪い。何人かが見学されていたがおそらく私たちのようにNHKニュースを観てこられたのではないだろうか? 花そのものは3センチ角くらいの大きさで小さく可愛らしく、本当にサギが飛んでいる姿に似ていた。その他にもサワギキョウ、カワラナデシコなど何種類かの花が咲いていたが群生していると言うほどではなかった。
本当の名は知らないが子どもの頃、雌のミドリ銀ヤンマ、雄のアオ銀ヤンマと呼んでいたトンボが「トンボ池」の水面を「すー」と飛んでいた。またキイトトンボ、や蝶も飛んでいたりして自然豊かな感じがした。 その後管理センターに戻ると交流広場で丁度噴霧水が噴き出していて、子供たちが大騒ぎで遊んでいた。私も中に入ってみたがひんやりとして気持ちが良かった。その他にも「せらミニチュアガーデン」などもあり素晴らしい公園で今度孫達と来ても良いなと思った。
2020年08月23日
新型コロナにより世界中で経済は停滞、破壊されている。8月11日付けの日本経済新聞一面トップに上場企業純利益36%減、12日のトップには日本小売店来客2ケタ減の文字が躍っていた。新型コロナの為多くの企業の倒産も報道されており日本の経済は大変な苦境に晒されている。 私たち歯科業界も大変で有る。4月7日に緊急事態宣言が発令され、日本歯科医師会からメンテナンスや簡単な治療など不用・不急の患者の診療を控えるように通達が出された。我が医院でも予約の入っていたメンテナンス患者にキャンセル電話をしたり、受付では患者さんの体調を詳しく問診したり、体温測定を実行し今も継続中である。 それに加えTVのワイドショウ等で今回の新型コロナウイルスは人との接触で感染することから、“歯科は危ない”と大々的に報道されて、かなりの患者さんが来院を控えられ、特に高齢者を中心に歯科に行く事を控える方が増えた。せっかく自分の歯を保つ「8020運動」で健康維持に取り組まれているのに歯科に行かなくなると、口腔機能の低下による慢性疾患の悪化などさまざまな問題が起こります。 「口のことくらい大丈夫だろう」と思わずぜひ歯科に来ていただきたいのです。全国6万9千軒の歯科医院でのクラスターの発生はゼロである。 そういうこともあって日本歯科医師会や広島県歯科医師会はその後、色々の啓発ポスターを作成し、私の医院でも待合室に張り出している。 ちなみに社会保険診療報酬支払基金発行の「月刊基金8月号」によれば令和2年4月診療分の結果が報告されていた。歯科の件数は前年同月比77.7%、金額は同じく前年同月比87.3%となりかなりのマイナスであった。さいだ歯科医院の場合もう少し数字は悪かった。 緊急事態宣言が5月25日に全面解除されましたがいまだに患者の戻りは少ない。 特に重症化しやすいのは基礎疾患を持っている方ですが、実は日本で最も多い基礎疾患は「歯周病」で、日本人の8割がかかっています。歯周病ケアは他の疾患を防ぐことにつながります。重症化には炎症に起因するサイトカインストーム(免疫の暴走により正常組織にまでダメージを与えてしまう現象)が関わっていると考えられていますが、ウイルスに感染後、歯周病菌が炎症をより悪化させる可能性があり、今口腔ケアから遠ざかる事はとても危険です。 私の医院でも毎月のメンテナンス実施で何とか口腔機能を維持していた患者さんが来院を控えられた為、この度歯肉が腫れたと訴えて半年振りに来院されるケースがあり憂慮している。 今後高齢者が外出を控える中、口腔機能の低下によるオーラルフレイルの発症から運動機能の低下そして寝たきりになることが感染収束後いっぺんに出てくるのではと懸念している。 この様なことを踏まえ政府は「骨太の方針2020(経済財政運営と改革の基本方針2020)」の中の『「新たな日常」に対応した予防・健康づくり、重症化予防の推進』において歯科の重要性を記載した。「口の中の健康が重要」と国が認識を示したことは我々にとって朗報である。 これからも「自分で判断せず、かかりつけ歯科医にご相談ください」と言うことを発信していこうと思う。
2020年08月13日