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大先生(元院長)のブログ

第32回夏期オリンピックが無事終了

 8月8日オリンピックは無事終了した。閉会式をTV画面で見ていたが中々良い演出であった。今回のオリンピックが決定してから10年何とかこの閉会式迄来たものだと思った。
 今回のオリンピックはスタジアムの設計段階でいちゃもんが付き設計変更、エンブレムでの盗作疑惑、女性蔑視発言で組織委会長交代、クリエイティブディレクターのスキャンダル、楽曲担当者が同級生いじめ問題で降板、開閉式のディレクターがユダヤ人虐殺をお笑いのネタにしていたとして開会式前日に解任されるなど異例ずくめで有った。それより何より、コロナ感染の拡大でまず開会が1年延期となる。しかも1年延期してもコロナは収束せず開会都市東京は緊急事態宣言発令中の中ほとんどの競技を無観客として開催に踏み切った。案の定、国内感染者の数は増大していったが各国の選手団からは思ったほど感染者が発症しなくて幸いであった。
 オリンピックという言葉を耳にしたのは小学校4年生の時の「メルボルン大会」であった。その後中学2年生の「ローマ大会」。この時は我家にも白黒のTVが有りNHKが放送する(当時は録画であるが)画面の最初はローマ建国したロムスとレムスの双子の兄弟が雌の狼の乳を飲んでいるブロンズ像が映し出されていた記憶がある。そしてその次が57年前の東京オリンピックで10月10日(土)開会式が午後から行われTV中継をみていた。丁度高校三年生で受験勉強をしていたので競技はあまり見た記憶がないが東洋の魔女と言われた女子バレーボールの決勝戦は観戦した。他の競技はニュースなどでみたが特に覚えているのはエチオピアのアベベ選手が裸足でマラソンをしたことであった。
 私も今回のオリンピックは本当に開催されるのか、コロナは大丈夫なのか心配していたが、日本選手の活躍をみると開催できて良かったなと思った。1年前に標準を合わせて練習してきた選手が1年延期されたことでどんなに心の葛藤があったのか、それを乗り越えて出場できたことに胸が熱くなる。逆に水泳の入江選手のように1年延びて白血病を克服して出場できたことはラッキーで有り運があったのだとも思う。金メダルの数も過去最高で有りほんとに良くやったと思う。写真は日本経済新聞からの転載です。
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 確かにメダルを取るという事は大変な努力をされたのだと敬意を払いますが、敗れてメダルに届かなかった選手達も同じように素晴らしいと思う。オリンピック選手と言うだけで本当にうらやましい気がする。今回のオリンピックを最後に引退される方もおられるようですが本当にご苦労様でした。また次回パリ大会を目指す選手のみな様頑張ってください。
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 最後に選手の皆様、大会を支えた関係者、ボランティアの皆様本当に感動を有り難うございました。素晴らしいオリンピックが開催できて良かったと思います。

2021年08月10日

鼻唄

 風呂の湯船につかると自然に歌が出てきて鼻唄をする。いつの頃から鼻唄を唱うようになったのか判らないが、大学1年の時、大学歌を風呂の中で小声で歌いながら練習していたのを覚えている。「鼻唄」を辞書で調べたところ「気分の良いときなどに鼻にかかった小声で唄うこと。またその唄。」と有った。まさにその通りで、夕食時一杯やった後、風呂の入ると本当に気持ちよく歌が出てくる。
 ところで私は唄はからっきし駄目なのである。中学時代1,2月期は10段階の絶対評価で音楽は6〜7点しかとれなかった。必ず唄うテストがあり音階は外れるし、旋律もさっぱりで完全に音痴である。どうにもならなかった。ところが3年生になると歌のテストがなくて筆記試験だけであり3学期の5段階評価では生まれて初めて5点を取った。そんな音痴でも唄いたくなる魅力が歌にはあるのであろう。
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 但し出てくる歌と言えば最近の歌は全く知らないので、高校時代や大学生の時コンパなどで歌った歌ばっかりである。速いリズムの音楽はどうも性に合わないのでテンポのゆっくりした昭和の時代かそれ以前の歌が似合うようだ。
よく口ずさむ鼻唄は
「広島大学歌・・光あり 遠き山なみ 輝きて 新たなる日は ひらけたり ああわれら はてなき空に かたちなす 真をぞ きはめん望みなり・・」、 「広島師の山男・・同じ山への 憧れを 胸に抱きて 行く道は 教への道ぞ 山男・・」なおこの歌の替え歌としてとして芹洋子が紅白で歌った「坊がつる賛歌」がある、 「惜別の歌・・遠き別れに耐えかねて この高殿に登るかな 悲しむなかれ我が友よ 旅の衣をととのえよ・・」、 「琵琶湖周航の歌・・われは湖の子 さすらいの 旅にしあればしみじみと のぼる狭霧やさざなみの・・」、 「お富さん・・粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の洗い髪 死んだはずだよ お富さん 生きているとは・・」、 「北大寮歌・・都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊の筵 尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮れては移ろう色の・・」、 「戦友・・ここはお國を何百里 はなれてとほき滿洲の 赤い夕陽にてらされて 友は野末の石の下・・」、 「故郷・・兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷・・」、 「高校三年生・・赤い夕日が校舎を染めて ニレの木蔭に 弾む声 ああ・・ 」、 「学生時代・・蔦のからまるチャペルで祈りを捧げた日 夢多かりしあの頃の 想い出をたどれば 懐しい友の顔が 一人一人うかぶ・・」、 唱歌、童謡、たまには春歌等色々あるがどれ一つとして完全に歌えるものは無い。しかも1番から口につい出ることは珍しく2番や3番が出てきたりする。そして途中から歌詞が判らなくなるとハミングをしたり、また1番を唄った後2番を歌っているつもりがいつの間にか3番の歌詞が入りこんで来たりしてどうにもならない。だが本人はいたって上機嫌である。
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 先日、急に高石ともやの「受験生ブルース」が出てきた。まったく風呂場で唄った記憶はない。 『 おいで皆さん 聞いとくれ ボクは悲しい受験生 砂をかむよな味気ない ボクの話しを聞いとくれ  朝は眠いのに起こされて 朝めし食べずに学校へ 一時間目が終ったら無心に 弁当食べるのよ・・・・』何番目の歌詞が知らないが『ひと夜ひと夜にひとみごろ 富士山麓にオウム鳴く サインコサイン何になる 俺らにゃ俺らの夢がある』と歌詞が突然口に出てきてハット思った。湯船につかったまま俺の人生にサインコサインが何かになったのかを考えてみた。高校の授業でサインコサインを習って大学受験ではそれに関係した問題があったような気がする。ちなみに私は広島大学工学部に入学したが、授業では応用数学などの講義も受けた。しかし専攻が応用化学科だったので数学とはほど遠い位置にいた。就職して日立製作所日立研究所に配属されたが全くサインコサインには縁が無い。そして今の歯医者という職業にもサインコサインは関係が無い。大学を出て50年になるが数学で関係したのは四則演算つまり小学校で習う算数で「足し算」、「引き算」、「かけ算」、「割り算」だけで、これで十分生きていける。しかも会社に入った頃から電卓が世の中に出てきて今ではスマホに電卓機能が付いておりほとんど頭を使う事もない。これならそろばんを頑張って暗算が出来るようになっていた方が本当に役立ったのでは無いかと思う。高石ともやが言うように「サインコサイン何になる」、結論から言えば我が人生においては何にもならなかったなと思った。

2021年07月14日

遺伝子解析 PART U

 10年ほど前、今生きている世界中の人の祖先を遡れば全員が16万年程前アフリカ大陸に住んでいた女性(ミトコンドリア・イブと呼ばれている)にたどり着くと何かの本で読んだ記憶があった。人間には37兆個(一説には60兆個)の細胞があると言われているが、その一個の細胞中には平均2000個程度のミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官があり、このミトコンドリアは我々の命に必要なエネルギーの元ATPを産出している重要な存在である。
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  典型的な動物細胞の模式図。   ミトコンドリアの電子顕微鏡写真。
(1) 核小体、(2) 細胞核、(3) リボソーム(4) 小胞、
(5) 粗面小胞体、(6) ゴルジ体、(7)微小管、(8) 滑面小胞体
(9) ミトコンドリア、(10)液胞、(11)細胞質気質、
(12) リソソーム、(13)中心体
             Wikipediaより画像引用
 彼女の細胞の中にあったミトコンドリアDNAが女性から女性へと受け継がれそして、彼女のミトコンドリアは、ついにすべての人類に広がった。なぜ男性のミトコンドリアが受け継がれないかの理由は確定していないが最近男子のミトコンドリアが一部受け継がれているという説も出てきている。 
 この度の唾液検査による祖先解析についての解説によると『DNAは代々受け継がれていくものの代名詞となっています。実際、親子鑑定に用いられるようにあなたの遺伝情報は両親からそれぞれ受け継ぎ、両親は祖父母から、祖父母は曽祖父母からと、脈々と受け継がれてきたものです。あなたには2人のご両親、4人の祖父母、8人の曽祖父母といったように世代を遡れば遡るほど、あなたのルーツはたくさんになっていきます。DNAにはあなたの祖先の情報が眠っており、反対にあなたのDNAはたくさんの祖先のDNAから構成されていると言うこともできるのです。そのようなルーツの1つを提供するのが、祖先解析(ミトコンドリアハプログループ解析)です。あなたの細胞内にあるミトコンドリアDNAはあなたのお母さんから受け継いだもので、あなたのお母さんはそのまたお母さんから……とずっと母系遺伝してきたものです。ミトコンドリアDNAは細胞内の核DNAよりもずっと高頻度で変化します。なかには生命活動にほとんど影響を及ぼさないため、後代に受け継がれていくことがあります。そのような同じミトコンドリアDNA配列を持ったグループの中でも、遺伝子をコードしている箇所の変化によって分類されるグループを「ハプログループ」と呼び、祖先解析に用いられます。
 世界各地の人々や古代の人骨からミトコンドリアDNAを調べることで、あるハプログループがいつ頃どの辺りで誕生したのか、またそこからどのように拡散していったのか推定することが出来ます。このような情報と遺跡や地質などの考古学的な調査などと組み合わせることで、母系の人類の移動の歴史を推測することが出来る。
 ハプログループ同士の系統関係は図式化することが出来ます。それぞれのハプログループは、人類の母系の共通祖先から年月をかけて枝分がかれして発生して誕生していきました。このような系統樹は各ハプログループ生まれた歴史的な背景、人類の拡散の様子を反映していると考えられます。
ここで分かるのはあなたの母系の祖先についてです。また、その内容は今後の研究報告によって変わる可能性があります。』とあった。
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           Aグループ移動
 私のハプログループはN9グループで、日本人の6.7%を占めている。約2万9千年前にインドシナ半島に移動してきた集団の中から誕生し、ユーラシア大陸に沿って北上して行ったと考えられています。なおN9グループはN9a、N9b、Yの3つのサブグループに分けられるとのこと。
N9aグループは日本での分布は広く、特定の起源地は推定できない。中国の南部や台湾の先住民などに比較的多い。私はこのグループであった。
N9bグループはもっぱら日本に見られる。国内でも北に行くほど割合が高くなっている傾向。(北から日本に入植した可能性が考えられる。)
Yグループは本土の日本人にはほとんどないが、北海道のアイヌにみられる。
 なお家内のハプログループはAグループで日本人の6.9%を占めている。約3万年前にロシアのバイカル湖周辺で誕生したと考えられている。その後東アジアに広がり、またシベリアやベーリング海峡を通ってアメリカ大陸にも進出しています。
 縄文人のルーツが少し判った気がする。私と家内のご先祖様は遠くアフリカから全く違った経路を経て日本にたどり着いた。それがいつなのかは判らないが1万5千年前くらいの縄文時代から代々生き延びて今に到り、しかも二人が出会って結婚したことなど考えると壮大なロマンを感じる。

2021年07月08日

遺伝子解析 PARTT

 2ヶ月くらい前に家内が唾液で遺伝子解析をすると太りやすさ等の体質や、癌、糖尿病などの病気リスクさらには祖先のルーツなどが判る検査があると言ってインターネットで申し込んだ。それは「ユーグレナ・マイヘルス」というもので、検査キットが届いて早速唾液を採取して会社に送付した。
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 ところで「ユーグレナ」と言う名前は大分前から知っていた。バイオベンチャー企業で、藻類の一種であるミドリムシ(学術名ユーグレナ)を中心とした微細藻類に関する研究開発をしており、健康食品、化粧品等を製造・販売などを行っている。
ミドリムシ(ユーグレナ)は、植物のように光合成をおこなって栄養分(ビタミン、ミネラル、アミノ酸など約59種類の栄養素)を体内に溜め、動物のように細胞を変形させて動く、植物と動物の両方の性質を持っている藻の一種である。さらに、燃料の原料となる油脂を含んでおり、ミドリムシを水槽で培養しそれからオイルを取り出すという映像を以前TVで見たことがある。
 世界的に温室効果ガスの削減が求められるなか、日本でも航空分野のCO2排出削減技術の確立が課題となっている。そんな中6月29日にはホンダ製のプライベイトジェット機にユーグレナ社がミドリムシから取り出したバイオジェット燃料を搭載し、鹿児島空港から羽田空港まで民間航空機による初フライトが成功したと報道があった。この事は従来の化石燃料である石油から取り出したものと違いクリーンな燃料として注目を浴びている。
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写真はユーグレナ社HPより
 2ヶ月前に出した遺伝子解析の結果が先頃メールで届いた。記載されているアドレスにアクセスすると色々の質問がありそれに答えないと結果がみられない仕組みとなっている。おおむね「日常生活についての細かい質問で答えるのに小一時間ほどを要した。やっと結果にアクセスしたところ健康リスクとして
1循環器・心臓  2脳・神経  3消化器  4泌尿器・生殖器  5肺・呼吸器  6内分泌・代謝  7目・耳・鼻・口  8骨・関節  9皮膚  10感染  11癌  12その他  の項目が有りそれぞれの項目にリスクの高い疾患順に報告してある。
 私の場合、循環器・心臓では腹部大動脈瘤、脳動脈瘤がハイリスクであり、高血圧、脳卒中、心筋梗塞、不整脈、冠動脈疾患、ラクナ梗塞などは平均的リスクで2型糖尿病、慢性骨髄性白血病、心臓発作、脳梗塞、エコノミークラス症候群などはローリスクと解析されていた。
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そしてさらにその疾患の「詳細を見る」をクリックするとその病気の詳細とその病気に関する私の遺伝子型が書いてある。
たとえば腹部大動脈瘤では私の遺伝子型はAAタイプ。これはリスクが一番高いタイプで日本人の5.8%が持っているのだとか、そして予防には飲酒量を抑えることが効果的であるとか書かれていた。遺伝子は父親と母親から受け継いだものでどうしようもない。そしたら飲酒を控えるしかないが一番難しい予防法である。飲む量を考えながら生活するしかないようだ。
また癌の項目では肺癌、前立腺癌、黒色腫、びまん性胃癌がリスクが高いと判定されていた。
 この解析では遺伝子と現在の私の生活習慣などからリスク判定をするものであり、遺伝子については替えることが出来ないが、生活習慣を改めることでリスクを下げることが出来ると思われる。色々の項目でハイリスク疾患が示されていたのでじっくりみて、これからの生活習慣改善の参考にしなくてはとおもった。
次の遺伝子による祖先解析はPART Uに続く

2021年07月07日

新型コロナウイルスワクチン接種実技研修会

 6月20日に沖縄県を除いて緊急事態宣言が解除され東京・大阪などは「まん延防止等重点措置」に移行した。幸いなことに広島県は「まん延防止等重点措置」には移行しなかった。しかしこれからオリンピック・パラリンピックが開催され、夏休み、お盆などで人の移動が多くなり第5波が来ると懸念されている。そこで政府はコロナの収束手段としてコロナワクチン接種を加速するように働きかけている。
 ところで2021年6月1日の日本の人口推計を見ると総人口1億2547万人で0才から12才未満(4月1日時点での推計値によると)は1169万人、65才以上が3634万人である。政府はワクチンを12才以上に接種しようとしている。そうなると対象人数は総人口から12才未満を差し引いた人数1億1378万人となる。しかし重篤な病気のある人、ワクチンを打ちたくない人を差し引いて仮に9000万人が接種すると仮定してみる。ワクチンは一人2回接種なのでトータル1億8000万回の接種が必要となる。6月21日時点のワクチン接種者は政府のホームページによると32,922,292回とある。およそ3300万回が接種済みとして、残り1億4700万回となる、1日100万回を接種したとしても147日およそ5ヶ月かかる。おそらく接種修了は早くて11月ではないかと考えられる。
そこで政府が考えた奇策として歯科医師にもワクチン接種をさせることを目論んだのではないだろうか?
 コロナのワクチン接種は筋肉内注射で有り、普通私たち歯科医師が筋肉内注射をすると医師法17条違反となる。我々歯科医が扱えるのは口腔内だけである。ただし歯科麻酔医とか口腔外科医は打つことが可能であり我々一般歯科医は診療中にアナフィラキーが起きると緊急にアドレナリンを大腿部筋肉に注射を打つことは問題ない。
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そんななか、国がワクチン接種を1日100万回打つ計画を立てたことにより、医師・看護師だけではとてもワクチンの打ち手が足らない。そこで4月26日付けで厚労省が都道府県・市町村・特別区の衛生管部(局)に通達を出し歯科医が集団接種会場でのみ接種できる事を認めた。
 それを受けて日本歯科医師会は、歯科医師がワクチンを接種するための研修内容を検討し、日本歯科医師会のe−ラーニングシステムに動画コンテンツ「ワクチン接種研修セミナー」を作成した。ワクチン接種に協力する歯科医は5教材(合計1時間42分)を事前に研修して単位登録をする必要がある。各教材の動画を見た後それぞれテストが有りそれに合格しないと単位修得が出来ない仕組みになっている。私は何とか修了し受講修了書をもらった。
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 広島県歯科医師会は5月から広島市で研修会を行っていたが6月20日に東部地区として福山歯科医師会館で開催し私もワクチン接種実技研修会に出席した。
研修会に出席した動機は前回のブログにも書いたように、私自身が感染し医療関係者にお世話になったこと、また税金で入院させてもらったことへのお返しをしなければと考えた次第である。
 実技研修は広島大学大学院医系科学研究科救急集中治療医学客員教授の貞森拓磨先生によるスライド、動画を使っての説明、接種方法の実演があり、そして目の前に患者がいると想像しながら実際に行うイメージで動作を何回か練習した。その後上腕三角筋の模型を肩に付け針を刺して練習。それから参加した先生同士でお互いに生理食塩水を三角筋に注射をした。そしてまとめのお話を聴いて全て修了。なおこの時配布された文章中にたとえワクチンを打っていても15%はコロナに感染する可能性があると書いてあった。私はその15%の中に入っていたのだと合点した。
これからは何時、赤紙が来て招集されようとも応召してお役に立とうと思っている。

2021年06月24日

コロナ感染顛末記

 5月15日(土)に院長である息子が発熱し仕事を休んだ。その後、息子の熱は下がったり上がったりしていた。17日(月)にかかりつけ内科医を受診しPCR検査を受け18日に午前陽性判定が出た。東部保健所より連絡があり息子はJA尾道総合病院を受診、宿泊施設療養となり午後にはホテルに隔離された。「さいだ歯科医院」はすぐさま午後から休診に切り替え、皆で手分けをして全ての予約患者様に「コロナが出たのでしばらく休診します、再開したらお電話をしますと」キャンセル電話をして対応した。
 保健所からの指示で私を含め全従業員および息子の嫁と娘が濃厚接触者ということで19日に保健所でPCR検査を受ける。翌20日(木)に結果が分かり私と従業員2人が陽性と判定された。私自身全く体温も正常、咳などの症状も出ていないのでまさに寝耳に水である。しかも私は5月13日にワクチンの2回目の接種を終えており何で感染したのか判らない。このことからワクチン接種が終わったとしても感染はするのだと理解した。インフルエンザの場合、ワクチンを打っていてもインフルエンザにはかかるが、症状は軽いと言われている。コロナワクチンも同じだと思った。
 保健所から連絡が来て21日(金)にJA尾道総合病院を受診するように言い渡される。その際は入院できる準備をして行くように指示がある。自分で車を運転して11:30に病院に行くと2階駐車場にテントが張ってありそこで完全防護服のDrと看護師がいて体温とSPO2を計測、色々問診を受けた。私は基礎疾患がないこと、常用している薬もないことなどを話す。その時のSPO2値が92%、正常値は95%以上のため少し低かったこと、また74歳の高齢者で有ることから、症状が急変した場合すぐ対応がとれるのでDrより入院を勧められる。頭の中ではホテル療養だと思っていたので即答が出来ず少し考えて入院を決定。その後Drより今日は病室に空きがない、1日自宅待機をして明日入院して下さいとのこと。医療も逼迫して来ているのかと思うと同時に、今夜もビールが飲めるとにんまり。
 翌22日15時前に保健所から迎えの車が来てJA尾道総合病院に護送される。通常の患者が入る通路でなく職員等が出入りする通路を通って5階に案内される。そこはお泊まり型人間ドックの人が宿泊される部屋で風呂あり、ソファーあり、TV見放題、眺めも抜群のかなり広い部屋であった。土曜日だったので血液検査は月曜日となる。入院のための書類を書いたりして体温、脈拍、SPO2を計り体調について「はい」、「いいえ」の質問に答える。以後、朝7時・昼2時・夜8時に自分で検温、SPO2を測定し紙に体調の質問に答えを書く。少し時間をおいてドアの外に看護師師さんが来て結果を聞いて帰られる。
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 また食事はその時間になったら廊下の台においてくれて、ドアを開けて中に取り込み食事をする。食事内容は200gの白ご飯とパックされたおかず、500mlのペットボトルの水、朝だけ200mlのリンゴジュースがついた。おかずは朝100キロカロリー前後、昼・夜はそれぞれ200カロリー前後であった。お湯が飲めないので電気ポットをお借りした。感染予防のため部屋からは1歩たりとも出れない。用事があればナースコールとなる。また窓の開閉は御法度で開けるとドアの隙間を通してウイルスが拡散するとの配慮である。
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 私はほとんど発熱も無く(入院中体温は36.5〜36.9℃)ベットに横たわることもなく、TVを見たり持ち込んだ本を読み始める。23,24日にはお風呂にも入る。月曜日朝、血液検査のために看護師が来て採血してくれた。夕方結果が出たが、基礎疾患もなくほぼ正常値でありDrが驚いていた。
 翌25日(火)JA尾道総合病院は尾道市でのコロナ患者急増のためか、7階をコロナ病棟とした。そのため私は5階の部屋から7階に部屋替えとなる。その時初めて部屋から出ることが許され、看護師に伴われて部屋替えを済ます。この部屋には風呂はなかったがシャワー室があり早速利用した。ここではTVはカードを購入して見ることとなった。
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相変わらず症状に変化はなく体調はいたって元気、本を読んだり体力回復のため病室内を歩き回る。
 ところで息子はホテル療養であったが熱が下がらず食事がとれないと言うことで、25日に急遽JA尾道総合病院に移送され入院となる。息子の担当Drは私のDr が担当したため色々と報告をしていただき親としての心配が解消された。
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 27日の夕刻Drが来て「退屈をされていますし、症状も無いことから明日退院しましょうと」言われ「やったー」と思う。翌28日(金)、速く目が覚め帰り支度、9時過ぎに看護師さんが来て退院の手続きを済ます。タクシーを利用して帰るためスーツケースは大きなゴミ袋でパッキングしてウイルスが拡散しないようにした。外来患者用の表玄関まで看護師が見送ってくれて十時過ぎに無事帰宅、1週間振りであった。
 なお家内は濃厚接触者としてPCR検査をしたが陰性のため2週間の自宅待機が求められ6月5日まで他人と接触することは禁止され、宅急便も受け取れない、外出も出来ない状態である。たまたま家内の妹が市内在住のため時折食料などを買ってドアの前に置いてくれていた様である。もしも一人暮らしで手助けをしてくれる人がいない場合、尾道市には手厚い援助をするシステムがあるのだろかと心配になった。私が帰宅してからは私が買い物に出かけた。感染者よりも濃厚接触者の方が2週間も隔離状態で身動きとれないので精神的ストレスがとても高いと感じた。
 退院に際しDrに「いつから仕事に復帰出来るか」聞いたところ、「今日から出来ます」と言われた。しかしPCR検査陰性であった他の従業員は6月2日まで自宅待機中で職場復帰が出来ない。その後息子や他の従業員も順次退院し、自宅待機者の待機も明けたので全員そろって6月4日から16日振りに仕事再開した。
多くの患者さまにご迷惑をお掛けした。ただ「さいだ歯科医院」から患者様への感染はなかったことが不幸中の幸いであった。これからはよりいっそうの感染対策に尽力しようと思った。

2021年06月10日

大型連休(GW)終わる

 昨年のGWは全国に緊急事態宣言が出され、ステイホームを余儀なくされていた。しかしまさか今年もコロナが猛威を振るい、東京や大阪などに3回目の緊急事態宣言が発令されることなど予想だにしなかった。幸いここ尾道ではコロナ患者も累計で50人とか比較的穏やかである。今迄GWには沖縄の長男一家の里帰りがあったり、夫婦で海外旅行に出かけたりしていたが、それも叶わない。私は昨年以来1年以上在来線、新幹線、バスなどに乗ることもなくもっぱら尾道市内で生活している。
 今年はたまたま6日が木曜日で休診日のため連休は5月2日から5月6日までの5日間となった。そこで私はこの連休に夏物野菜の植え付けをしようと4月15日頃から準備を開始した。ゴボウの収穫をして畑をあけ、休日の多くを費やし草だらけの畑の草取りをし、肥料を撒いて耕運機で耕し満を持して5月2日を迎えた。
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 朝9時過ぎに近くのイケカク種苗店に行き、トマト、キュウリ、茄子、オクラ、シシトウの苗を購入。またキュウリとトマトにはマルチが良いと本に書いてあったので銀色マルチを購入した。生憎当日は天候が悪く途中雨が降ったり、気温も15℃程度しか上がらなかったが夕方6時頃までかかってその日の作業を完了。
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 翌3日は水やりと茄子、オクラに水分蒸発や病害虫予防を兼ねて敷き藁を施す。そして4日には朝7時前に畑に行き、トマトと茄子の支柱を設置する。何とか12時前に終了。今後は植えた野菜類の水やりや余分な芽をかいたり、しげる葉を剪定したりと結構大変。またタマネギの葉が少しずつ枯れてきており、月末頃には収穫出来るかも知れない。そして梅雨前にそこにサツマイモが植えられる。また3月11日に作付けしたじゃが芋は今花芽が出てきており梅雨前には収穫しなくてはならない。それと同時進行で畑に生える草取りと本当に忙しくなりそうである。
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 ところで4日の昼から家内と市役所まで散歩がてら歩いて行った。途中ビルの上に鯉のぼりが泳いでいた。ここ何年も繁華街で鯉のぼりを見た記憶はほとんどない。また中央桟橋の横に早咲きの河津桜が植えてあるがサクランボが実を付けていた。
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 昨年の4日とほぼ同時刻(昨年が16:54で今年が16:50)の尾道本通りを写真に納めたが、人出を比べると(左側が昨年、右側が今年の様子)昨年はほぼゼロであったが今年はかなり多かった。全国的にも人出の増加が報道されており、尾道駅前や宿泊施設U2の人出を見ると同じ傾向だと感じた。
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朝からの農作業とこのウォーキングとで10846歩、歩いた距離8.5km、上がった階数14階とスマホのアプリが示していた。
 5日は朝から雨、部屋から一歩もでないで300枚ほどの年賀状の整理をした。住所変更のあった人の住所録を変更、またお年玉の当たり番号を調べた。一等、二等には縁なく、三等の切手が7枚当たっていた。この時期に年賀状の整理をしながらもう一度読み返すのも中々良いものである。中には1月以降急に亡くなられた方もいて生前のご厚誼を懐かしんだ。
 6日は畑に足を運び苗の様子を観察して明日からの仕事の再開に備えて休養。

2021年05月06日

日本の現状とウクライナ侵略から学ぶこと

 私が毎月購読している雑誌「致知」5月号にウクライナ人で政治評論家アンドリー・ナザレンコ氏による『日本は独立を維持できるのか』国を侵略されたウクライナ人からの警告という衝撃の記事が掲載されていた。
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 彼の父親は祖国で柔道の道場を運営していた。彼は柔道をしなかったが自宅には日本についての本や映画が山ほどあり子どもの頃から日本文化に憧れ13歳の時にはパスポートを取ったらすぐ日本に行こうと決意し、2014年、19歳で来日、日本の大学を卒業し現在は日本の会社で働きながら言論活動を行っている。
 来日以来一度もウクライナに帰ったことは無く日本と文化や価値観に共通点が多く強い親近感持つており「古事記」をウクライナ語に翻訳して出版もしている。「このように、日本の事が大好きな私ですが、唯一気掛かりなのが、安全保障や国防についての国民の認識です。母国が侵略された体験を持つ私からすると、日本の方々の考えの甘さや危機感の乏しさには、強い違和感を覚えるのです。」と書いている。
 以下引用抜粋させていただく。
『ウクライナはかって独裁国家ソ連の領土に組み込まれていたがソ連崩壊後に民主主義を取り戻した数少ない国の一つである。17世紀に前身のコサック国家が成立したときも憲法があり、最高権力者が投票で選ばれていたと言う歴史もある。ところが親露派がロシアの圧力に屈して国の方針を不本意な形に転換したことで国民の反発が起こり首都キエフでおこった小さな学生デモを警察が武力で鎮圧したことで国民の危機感や怒りが爆発し反対デモは一気に百万規模に拡大、本人もこのデモに参加し十日間抗議活動をおこなった。大統領はここまで高まった国民の声に一切耳を傾けず、警察に命じて実弾を撃ち百人もの尊い命は失われた。まさに現在ミャンマーで起きているような状態だったのであろう。大統領は軍隊を送って鎮圧しようとしたが、軍隊がこれを拒否して中立宣言を出したため、大統領と国会議員の三分の一がロシアに逃げ込み無政府状態になった。そこへ侵攻してきたのがロシアでした。ウクライナとの国境を定めた友好条約があったにも拘わらずウクライナの領土であるクリミア半島とウクライナ東部を不法占拠したのです。幸い自分の出身市のハリコフ市はウクライナの領土として確定したのを見届けて来日したとのこと。
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彼はさらに述べます。
 侵略という恐ろしい体験をしてきた私は、日本の方が次のような発言をするのを聞いて非常に驚きました。「軍隊をなくして隣国の脅威にならなければ攻められない」「どんな争いも、平和を訴え、話し合いさえすれば解決できる」「集団的自衛権を認めたら、他国の争いに巻き込まれる危険だ」
こうした主張をする方々には、ぜひウクライナの辿った道を学んでいただきたいと私は思います。
ウクライナは核兵器を放棄し、百万人の軍隊を五分の一の二十万人に縮小し、大国の対立に巻き込まれないよう軍事同盟にも一切加盟しませんでした。さらに兵器をロシアに譲る代わりにブタペスト協定書という国際条約を結び、ロシア、アメリカ、イギリス、フランスがウクライナを守るという約束を交わしました。ところが、その当事者であるロシアによって侵略されたのです。
他国との条約がいかに当てにならないものであるか、そして国の防衛を他国に委ねることがいかに危険であるか。ウクライナの失敗が、この事をはっきりと物語っています。
条約が破られたら国際社会がなんとかしてくれると、期待している日本の方は多いようです。しかしウクライナが侵略を受けた時に、一緒に戦い、守ってくれる国は一切ありませんでした。当時のアメリカはオバマ政権でしたが、ロシアの侵略を口先で批判するばかりで具体的な行動は何も起こしませんでした。ウクライナばかりではありません。チベットもウイグルも香港も侵略や弾圧によって人々の自由が理不尽に奪われていることに対して、国連は批判こそしますが、行動は起こしません。尖閣諸島はアメリカが守ってくれるから大丈夫、というのも危険な考え方です。アメリカが追求しているのはあくまでも自国の国益であり、いくら同盟国の領土であっても、自国の国益には合致しない限り行動を起こすことはありません。
 以前出会ったある日本の方は、自分の息子が戦争で亡くなるのは嫌いだから、アメリカ人が戦えばいいとおっしゃっていました。しかし、戦いもしない日本人の代わりに、アメリカ人が血を流して戦わなければならない道理がどこにあるのでしょうか。米兵にも家族があり、故郷があります。他国のために死にたいと思っている人など一人もいません。日本を守る主役はあくまでも日本人でありアメリカはその支援をする立場であることを忘れてはなりません。』
引用ここまで。
 彼が危惧されていることは至極まっとうなことであり、私自身は日本に生まれ、日本人として育ってきたことに幸せを感じている。一朝事あるときには日本人としての勤めは果たす覚悟は出来ている。そのような事態にならないことを祈るばかりである。

2021年04月25日

48回目の4月8日

 4月8日はお釈迦様の誕生日(花祭り)で私と家内の結婚記念日でもあり良い日を選んで結婚したものだと思っている。今年で48回目である。結婚式は広島駅の北側にあった公立学校共済組合「せとうち苑」で挙げた。実家から式場に行くとき八丁堀を経由して行ったが三越広島店が本日オープンという垂れ幕が架かっているのを思い出す。当日は今日のように少し霞んだ青空で、式場の桜の花びらが風に吹かれて散っていたのを思い出す。
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 48回目の今日は、最初親戚の祝い事に家内と一緒に出かけたが、その後は別行動で畑に出かけ草取りに精を出す。結婚した当時はいつも一緒にいることが当たり前で有ったが、時間の経過とともに一緒に過ごす時間は短くなり休日でもお互い好き勝手をしている。まさに「綾小路きみまろ」のあれから48年である。
 草取りをしながらその当時を色々思い出していた。結婚式の案内は当時、両家の親が連名で出すのが当たり前であったが、私たちは二人の名前で出し費用も親には負担をかけなかった。それで式が終わり全員をお見送りした後、結婚式・披露宴などの費用を全て支払い新婚旅行に出かけた。そのような話を息子達にしていたのか二人とも私たちの結婚スタイルを踏襲した。
 新婚旅行は広島港からフェリーで大阪南港まで行き紀伊白浜、勝浦、伊勢神宮 鳥窒周りながら新居のある茨城県日立市まで帰って来た。家内が新婚旅行の日程表を忘れ、JTBのクーポン券を頼りに珍道中を続けた。新婚旅行中のお昼ご飯はカレー−ライスとうどんしか食べさせてくれなかったと後々まで言われたことなどを思い出した。
 ところが今日はどういう風の吹き回しか2時頃、私が畑で倒れているのではと心配になったのか、コンビニでカツ丼弁当を買って様子を見に来てくれた。駐車場の桜は少し散っているが花桃は満開で、畑では芽を出してきたジャガイモ、勢いよく育っているタマネギ、ゴボウ、や2月の終わりに咲いた南高梅が早くも実を付けている。その他にもハナニラ、ローズマリー、スミレ、ポピーなどいろいろの花が咲いていて「本当に良い季節に結婚したね」と話ながら一緒に遅い昼食を食べた。
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 普通なら結婚記念日なので夜はレストランという選択枝も有るのだろうが、このコロナ禍外食は控える。しかも昼のカツ丼のボリュームが多すぎて夕食時にも腹は減らない。そこで軽くおそばにしてワインで乾杯する。ワインとおそばが合うのかと問われれば疑問符。私がグラスに2杯、家内が1杯飲んだだけで、後は栓をして冷蔵庫にしまう。三日ほどかけて残りを飲むようになるだろう。安上がりな結婚記念日の夕食となった。
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 食後、10年以上開いたことの無い「結婚式・新婚旅行」のアルバムを取り出し二人でにやけながら見た。お互い若かったね、美人だったね、ハンサムだったねと自分で自分を評価する。
その写真のなかに親族で撮った集合写真があるが、私や家内の両親も含めて多くの人が鬼籍に入られ、現在生きているのは私たちを含めて僅かに9人のみである。時の流れを感じた。
 最近家内が良く口にする言葉に「私と結婚して良かったか?」と質問される。まずかったとも言えないし、100点満点ではないが概ね良好なので「うん」と答える。私は私で逆に「俺と結婚できて良かっただろう」と半ば強制的に「うん」と言わせている。そのようなやり取りが出来るのも48年間の夫婦の絆なのであろう。あと2年で金婚式だがその時はレストランでフランス料理のフルコースで祝いたいものである。


2021年04月11日

コロナワクチン接種間近に迫る

 2月17日政府はワクチン接種を医療従事者から開始した。1月の終わりに広島県歯科医師会からワクチン接種の申し込みが来た。ワクチンの安全性は大丈夫かという不安があったが、まもなく74歳を迎える高齢者であり、来年あたり海外旅行が可能になったときワクチン接種の有無が条件となる可能性もあり申し込んだ。また2月12日には尾道市医師会より何処の施設で摂取したいか申し込み用紙がFAXで届いたので3カ所を希望して出した。
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 現在県内でも医療従事への摂取が始まっているが尾道ではその様子はない。そんな中、広島県歯科医師会から接種券付き予診票が数日前に送られてきた。その中に厚労省の「医療従事者等の方へ 新型コロナワクチン接種のお知らせ」とファイザー社の「新型コロナワクチン予防接種についての説明書」も同封されていた。
 ファイザー社の説明書の中に「今回接種する新型コロナウイルスワクチン(ファイザー社製のワクチン)の特徴」という記述があった。『本剤はメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンであり、SARS-Co-2のスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだ製剤です。本剤接種によりmRNAがヒトの細胞内に取り込まれると、このmRNAを基に細胞内でウイルスのスパイクタンパク質が生産され、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-Co-2による感染症の予防が出来ると考えられています。』とある。
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このことは大変重要なことでヒトの体の中でDNA遺伝子組み換えを行いウイルスの一部(スパイクタンパク質)をつくることである。
従来のワクチン、例えばインフルエンザワクチンは鶏の卵にウイルスを注入し卵の中でウイルスを培養し不活化あるいは弱毒化したものをヒトに接種している。ヒトが自分の身体の中でウイルスの一部をつくることはなかった。人類史上初めての試みである。
 またワクチン接種による主な副反応は、『注射部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛、発熱などがあり、まれに起こる重大な副反応としてショックやアナフィラキシーがある』と書いてある。
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 しかしこれらは接種したときだけの話であり、怖いのは数年後、10年後に起こるかもしれない長期の副反応につては何も記されていない。開発されて1年ほどしか経て無く長期の経過が観察されていない。そのため注入されたmRNAが将来変異し、予想もしないDNAの組み替えが起きた場合ヒトの身体がどのようになるのか、どのような障害が出て来るのかは判らない。だから妊婦、または妊娠している可能性のある人は接種前に医師に相談するように注意書きががある。さらに16歳以下は接種対象にはなっていない。政府は何故16歳以下にワクチン接種をしないのか説明はない。
 ネット上では遺伝子組み換えをした6本足の鶏などの写真が見つかる。ひょっとしたら遺伝子組み換えが起きるかも知れない話はほとんどTVや新聞には出てこない。情報統制され触れさせないようにしているのかもしれない。私は高齢者で先もそんなに長くはないし生殖能力も無い為、子孫に悪影響を及ぼす事はない。
 ところでワクチン接種を開始したが最初なかなか供給が進まなかったが、最近見通しが出てきたようだ。しかしEUでは域内のワクチン確保を優先するため、EU域内で製造したワクチンは他国に輸出しないとしてオーストラリアへの輸出がストップしたというニュースが流れた。そんな中、我が国はEU域内のベルギーから輸入しているが、なんとか確保できそうなのは日本政府の努力なのかもしれない。しかしうがった見方をすれば法外な値段をふっかけられ日本政府はそれを呑んだのかもしれない。またコロナの治療薬としてノーベル賞の大村智先生が開発した「イベルメクチン」が有効であるとのデーターがあり(効かないというデーターもある)治療薬としての認可を申請しているが、厚生省は認可を遅らせているとの情報もある。もし本当に有効であればワクチン接種をしないで感染した場合治療できる。そうなるとワクチンは必要なくなり、欧米のワクチン製造会社は利益を失うため日本に圧力をかけ承認をさせないようにしているのかも?その代償としてワクチン供給をしてくれているのかもしれない。世の中、特に国際関係は色々裏が有るらしく凡人たる私にはよく判らない。いずれにしてもコロナが早く終息することを願うばかりである。

2021年03月18日

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