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大先生(元院長)のブログ

春の訪れ

 今年の冬はことのほか寒かった。霜は毎日のように降りていたが1月12日には何年ぶりかに雪も積もった。また毎朝7時には歯科医院に出勤しているが、車の運転パネルに外気温マイナス7℃と表示される日もあった。そのように今年は特に寒かったのか駐車場脇に植えてあるキンカンが黄色に色づいてきてそろそろ食べようかと思っていたのだが寒さのためキンカンの実は凍みて全滅であった。キンカンを植えて20年くらいになるが初めての経験である。
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 そんな中、昨年秋に南高梅の小さな苗を購入し畑の片隅に植えていた。それが2月の半ばに白い花を咲かせそろそろ春だよと知らせてくれていた。そして3月になると庭の片隅で色々の花が咲き出した。
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 ところで昨年秋に大根、人参、春菊、タマネギ、ゴボウを植えたが、大根は12月頃から少しずつ収穫をしておよそ60本を2月23日にまでに収穫出来た。従業員・息子・ご近所様にお裾分けをした。春菊は少し収穫したが今年の冬の寒さでほとんどやられて枯れてしまう。人参は大分葉っぱがやられたが2月の前半から息を吹き返してきて、何とか収穫できた。写真はさいごに収穫した大根と人参である。
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いま畑にはゴボウとタマネギが残っている。ゴボウは1月半ばには葉っぱが全て枯れてしまいもう駄目かと思ったが最近新たな葉が出てきて復活している。5月後半には収穫できるかも知れない。タマネギは枯れもしないで元気な濃い緑色をして元気に成長を続けている。
 段々暖かくなってくるとそろそろ農作業を開始しなくてはと、うずうずしてくる。そして2月後半から畑の草を取り開始し、その草を干して枯らした後、野焼きしてその灰を畑に戻す。最も歯科医師としての仕事をしながら畑となるとどうしても日曜日や休診日しか出来ない。その日が晴れていれば最高だが、雨でも降ればさっぱり。昔の人は「晴耕雨読」と言っていたがまさにそのような感じである。何とか休診日の3月4日は、日中雨は降らないとの天気予報に従って肥料を購入してきて耕運機で耕し準備をした。
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 ところでじゃが芋、キュウリ、トマト、ナス、ピーマンは連作を嫌うので昨年植えた場所には植えられない。狭い畑なのでどこに何を植えるか頭を悩ます。じゃが芋は昨年のサツマイモの植えてあったところ、キュウリ、トマトは落花生の後に植えることにした。写真では通路の右側にあたる。これで今月半ばにはじゃが芋の作付が出来る。
 いよいよ春本番、順次色々の物を植えていかなくてはならないが、育てる途中の水まき、草取り、脇芽の切除、無農薬のため頻繁な除虫など世話は大変だが収穫時の楽しみを想いながら頑張ってみよう。

2021年03月07日

尾道市の水道事業安泰・バンザイ

 先日診療所のある地域を地盤とするY市会議員さんの活動報告書が届けられた。今回は12月定例議会報告書であった。千光寺公園の新しい展望台は2022年4月にオープンとか色々報告されていたが、その中で私の目を引いたのは「尾道市は『水道事業の県内統合には参加せず、引き続き単独経営で経営基盤強化に努める。』と表明」という記事があった。尾道市は素晴らしい選択をしたと思う。
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 内容を一部引用させて貰うと「安全な水は私たちの生活に欠かせないものであり、その水を提供する水道事業は、住民生活や社会経済活動を支える最も重要なライフラインです。しかし近年では、人口減少による料金収入の低下、水道管などの施設の老朽化に伴い更新費用の増加に経営環境の悪化など多くの課題に直面しています。そこで国は2018年12月に「水道法」を改正し『市町村の枠を超えた広域連携で水道事業の経営基盤の強化を図ることが有効である。』として、都道府県にその推進役を求めました。広島県内の水道事業は、安定経営の事業体もある一方で、厳しい経営の市町もあり、県は「県内の水道事業は、企業団を組織し経営を一元化する統合が最適である。」と考え各市町に2020年度末までに、統合するか否かその判断を求めていました。その結果尾道市・福山市・広島市は統合には参加しないことを表明したとあった。
 さて日本のように蛇口から出てくる水を直接飲めるのは、国連加盟国193カ国中、16カ国しかありません。日本は水道インフラが整っており、日本人にとって水道水が飲めるのは普通で当たり前のことです。しかし世界のほとんどの国では、水道水が飲めません。
安全な水確保のため水道法の改正が行われた。しかしこの改正により今迄、コンセッション方式(官民連携)が可能であった下水道に加えて、上水道も自治体が所有権を保持したまま民間企業が水道の管理と運営を出来るようになりました。
令和元年5月26日にUPしたブログ「今だけ・金だけ・私だけ」でも触れたが、20世紀にかけて、水道事業の運営権を民間に売却することで、事業の効率が良くなる、サービスが良くなる、無駄が無くなり、水道料金が下がると、、、、そのメリットを信じ、あらゆる国で民営化が加速しました。しかし、蓋を開けてみれば、民営化で料金が下がるのではなく、逆に水道料金がどんどん上がっていきました。
南アフリカでは4年140%、オーストラリアでは4年で200%、ボリビアでは2年で35%、フランスは24年で265%、イギリスは25年で300%。つまり水道料金が最高で3倍になったということです。
また、南アフリカでは、運営権を得た、グローバル企業(スエズ・リヨネーズ社の子会社)が利益を出すためにコストカットをし、水質チェックをおろそかにされ、水がどんどん汚くなっていき、コレラ菌が繁殖して、何百万人もの命が犠牲になり、幼い命も沢山犠牲となりました。
さらにアメリカのピッツバーグ市では、民営化にしたことで、水道料金は全米で最高に高くなったにも関わらず、水道管のメンテナンスはおろそかにされ、腐食防止剤は安いものに変わり、その結果、水道管からは鉛を含んだ茶色い水が出てくるようになりました。そのせいもあってか、その市に住む子供たちの血液からは、基準値超えの鉛が検出されたのです。
今この水道法の改正を受けて日本でも外国企業が名乗りを上げてきている。 とりわけフランスのヴェオリア・エンバイロメント社は世界三大水メジャーの一つで、ピッツバーグ市で問題を起こした巨大多国籍企業である。その日本法人がすでに松山市で料金徴収業務などを行っている(松山市のHPより)。いずれ給水事業に乗り出してくると考えられている。また浜松市ではヴェオリアや日本のJFEエンジン・オリックス等とコンセッション方式で下水道処理のみを行っているが、いずれ上水道の事業にも入ってくることが予想される。
問題は、どんな民間企業でも利益を追求することが第一目的であることを肝に銘じなければならない。水道料金の値上げ、老朽化設備の不更新、水質の検査業務の手抜きなどは当たり前かも知れない。その結果アメリカのピッツバーグ市のようになることも考えられる。
 確かに少子高齢化が進んでいる日本では広域連合化も止むなしとは思われるが、その時安易に民間事業者、特に多国籍企業に運営権を渡すようなことがあってはならないと思う。

2021年02月18日

クラウドファンディング

 私は日立製作所日立研究所に1971年入社した。一緒に入社した同期で「日研71同期会」が結成された。私は歯科医師をこころざし途中で退社したが、いまだ会員でありほぼ毎年同期会が開かれている。最も定年まで研究所にいた同期は皆無である。
その同期会幹事より昨年6月初旬にメールが届く。そこには同期のY君からのメッセージが添付されていた。彼は長野県上田市の「信州別所温泉」玉屋旅館の二男である。2018年4月に彼の実家の旅館で同期会が開かれ私も出席した。
 この別所温泉が2019年の台風19号により上田電鉄別所線の千曲川鉄橋が流されて客足が減っていたところコロナの為緊急事態宣言が発令され温泉郷が大打撃を受け、厳しい状況に追い込まれています。ご支援いただければ幸いです。クラウドファンディングで支援を募っているので同期会の皆様よろしくお願いしますと有った。早速クラウドファンディングをしているCAMPFIREというページにアクセスをしてみた。
そこには「信州上田・別所温泉街のMIRAI存続プロジェクト」が載っていて切実な状況が書かれていた。
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『新型コロナウイルスの影響で、別所温泉は旅館も飲食店も土産店も、観光に携わる業種はみな苦境に立たされています。別所に生まれ、上田を愛する者として、この街を守りたい。再び、信州最古の温泉地に多くの皆さんをお迎えすることができますように…。みなさんの応援をよろしくお願い致します!』
そして支援の方法として純粋な寄付でも良いがリターン方式(お礼)について書いてあった。
<リターンについて>
今回多くの地域のお店に協力を得て3タイプのリターンをご用意しました。
@ 共同店(飲食・土産など)でのご利用ができる「別所温泉MIRAIチケット」
A 別所温泉の旅館(13軒)・ゲストハウス(1軒)で利用できる「別所温泉MIRAI-YADOチケット」
B 別所温泉の旅館で提供されているオススメギフト「別所温泉MIRAI-GIFT」
つまり@の場合1,000円のご支援にたいし1,100円分のMIRAIチケットを発行して別所温泉内のお店で使えるようにするとのことであった。
Aについては10,000円のご支援いたいし温泉旅館内で使える11,000円の券を発行するとあった。
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 日立製作所勤務時代、協力会社の指導で上田市に2回出張し別所温泉に宿泊し、また日研71同期会でも2回訪れていたが、家内はまだ一度も訪れたことが無いのでこの機会を利用しようと思い温泉宿に泊まれるタイプを選んで応募した。丁度応募するときに政府が国民一人当たり10万円を支給してくれたのでそれを全部支援に回した。
別所温泉のクラウドファンデイングは6月27日に終了したが目標の500万円を突破し120%の6,005,080円、363人が応援したと報告があった。
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7月の半ば過ぎに宿泊施設専用の11,000円チケット10枚がお礼状と共に贈られてきた。有効期限は「2020年7月〜2021年1月31日」までと書いて有り、いつ行こうかと思案していた。政府はGoToトラベルを7月22日から実施したが、長野へは東京経由となるのでコロナ感染が怖いし、もしも私が感染すると「医療人のくせに軽率だ」とか、ありとあらゆる非難中傷が浴びせられそうで「さいだ歯科医院」に迷惑を掛けるし、患者様にも迷惑がかると思い二の足を踏んでいた。そこへ第三波がやってきて1月7日からの1都10府県に緊急事態宣言が発令され先日さらに3月7日までの延長ということでついに有効期限が過ぎてしまった。
最も私としては損をしたという気持ちは無く、むしろ政府から只で頂いたお金を有効に利用できた事で、ある意味満足感がある。
コロナが落ち着いて国内旅行が解禁となればチケットはないけれど別所温泉に必ず家内と行ってみようと思っている。

2021年02月11日

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」を読んで

 この本は致知出版社から昨年末に刊行され、早くも13万部突破のベストセラーになっている。私が25年以上毎月購読している月刊「致知」のインタビューや対談記事、もしくは致知出版社の書籍の一部を抜粋し、再構成したもので、内容は掲載当時の物で、登場人物の肩書きは原則として「致知」掲載当時のものとしたが、発言者のご意向などにより、一部変更した箇所があると書いてあった。
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 毎朝その日のページを読んで仕事に出かけているが、今日で丁度1月分31人の方のお話を読んだことになる。読みながらこの記事は以前読んだことがあるなと思うページも有り、その時こんな感想だったな思いだしながら読んだが、改めて読み直してみるとさらに深い味わいや合点がいくことが多い。

 昨日1月30日には広島県安芸高田市向井原町にお住まいの坂田道信(ハガキ伝道者)様の文が掲載されていた。この文は以前「致知」で読んで目頭が熱くなったことを思い出す。
転載させていただく事とする。
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「教員の仕事は教壇に立って教えることだ」 坂田道信(ハガキ道伝道者)

『徳永康起先生は熊本県の歴史始まって以来、初めて三十代の若さで小学校の校長になられた方でしたが、初めて「教員の仕事は教壇に立って教えることだ」と五年で校長を降り、自ら志願して一教員に戻った人でした。だからどの学校に行っても校長に煙たがられたと思われますね、自分より実力が上なものだから。
 それで二年ごとに学校を出されてしまうんだけど、行く先々で教師たちが一番敬遠している難しいクラスを受け持って、みんなを勉強好きに変えてしまうんです。
授業の前に児童たちが職員室へ迎えに来て、騎馬戦みたいに先生を担いで、「ワッショイ、ワッショイ」と教室に連れていったというんです。先生、早く教えてくれって。

先生は昼飯を食べない人でした。なぜ食べないかというと、終戦直後、昼の時間になると弁当を持ってこられない子どもたちがさーっと教室からいなくなる。
それでひょっと校庭を見たら、その子たちが遊んでいたんです。その時から自分もピタッと昼飯を食べるのをやめて、その子たちと楽しい遊びをして過ごすようになりました。
 以来、昼飯はずっと食べない人生を送るんですよ、晩年になっても。

これは戦前の話ですが、「明日は工作で切り出しナイフを使うから持っておいで」と言って児童たちを帰したら、次の日の朝、「先生、昨日買ったばかりのナイフがなくなりました」という子が現れました。先生はどの子が盗ったか分かるんですね。それで全員外に出して遊ばせているうちに、盗ったと思われる子どもの机を見たら、やっぱり持ち主の名前を削り取って布に包んで入っていた。

 先生はすぐに学校の裏の文房具店に走って、同じナイフを買い、盗られた子の机の中に入れておきました。子どもたちが教室に帰ってきた時、「おい、もう一度ナイフをよく探してごらん」と言うと、「先生、ありました」と。
 そして「むやみに人を疑うものじゃないぞ」と言うんです。その子は黙って涙を流して先生を見ていたといいます。
それから時代が流れ、戦時中です。特攻隊が出陣する時、みんなお父さん、お母さんに書くのに、たった一通徳永先生宛ての遺書があった。もちろんナイフを盗った子です。
「先生、ありがとうございました。 あのナイフ事件以来、徳永先生のような人生を送りたいと 思うようになりました。
 明日はお国のために飛び立ってきます……」という書き出しで始まる遺書を残すんです。
昨日読んでもやはり目頭が熱くなった。

 また前日29日の桂小金治氏(タレント)の「努力の上の辛抱という棒を立てろ」という文も以前読んですごいと思ったが改めて読んで、子育て、親父の心構えなどがすんなり腹に落ちる。
 また、王 貞治(福岡ソフトバンクホークス球団会長)の「プロは絶対にミスをしてはいけない」や道場六三郎(銀座ろくさん亭主人)の「仕事にも人生にも締め切りがある」では修業時代、いつも僕は思っていた。“人の二倍は働こう” “人が三年かかって覚える仕事を一年で身につけよう”。など他にも人生に役立つお話がいっぱいあった。
 明日から2月、1日1話を読みながら感動や勇気を貰いながら明るい気持ちでその日を過ごしていこうと思う。12月まで楽しみが毎日続く。本当に良い本である。

2021年01月31日

尾道市歯科医師会創立100周年記念式典

 先日、17日に尾道国際ホテルで尾道市歯科医師会創立100周年記念式典が挙行された。
尾道市歯科医師会(尾歯会)は1921年(大正10年)2月「広島県歯科医師会尾道市ほか3郡支部会」(御調、沼隈、豊田の3郡)が設立され、ここに尾道市歯科医師会の歴史が始まった。会員数は30数名で尾道市内の会員は11名であったと記録されている。しかしこの会も戦後GHQの命令により解散させられ、昭和22年に新たな指導理念のもと新製尾道歯科医師会が発足した。現在の会員数は56名と病院会員3名である。私が入会したのは創立65年目であった。尾歯会は70周年、80周年、90周年と記念式典を行ってきたが、今回は100周年という記念すべき式典のため執行部も力を入れて準備をした。ちなみに90周年の時、私は実行委員長として全てを統括したが今回は顧問ということで適宜アドバイスをする程度であった。
 当日式典に先駆けて一般市民向けに「尾道市歯科医師会創立100周年記念・市民公開講座」を企画し東京の開業歯科医で、日本アンチエイジング歯科学会監事、バクテリアセラピストである宝田恭子先生をお呼びして『口元と姿勢の美しい関係』と題してご講演を頂く予定であった。ところが1月7日に東京に緊急事態宣言が発令されたことより急遽講演を延期せざるを得なくなった。ただいつ開催できるか予定は立っていない。
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また式典会場は密をさけるため一つのテーブルに一人着席という配置でコロナ対策をホテル側に要請した。
 式典は15:30より開始される。まず前座として尾道市の奇祭である「べっちゃー太鼓」の演奏を聴く。「べっちゃー祭り」の由来は昔尾道に疫病が流行ったとき疫病を退散させる為に始まったと言われ、まさにこのコロナ禍においてうってつけの催しであった。
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 その後専務理事の石井先生とFMおのみち放送アナウンサーの四辻様の司会で進行していった。まず副会長で実行委員長の三藤先生の開会宣言が行われた。国歌斉唱もコロナの為音楽テープを聴きながら声を出さずに心で唱う。
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 その後物故会員弔意が行われ、この10年間にお亡くなりになられた7名の物故会員が一人ずつスライドで紹介される。この7名の会員の内、4名の会員の先生方は丁度私が会長の時にお亡くなりになられ葬儀で弔辞を読んだ。スライドのお顔見ながら色々の事がよみがえってきた。その後全員で黙祷をする。
 そして現会長の小山先生による式辞が述べられる。その後来賓の方々の祝辞や紹介があり祝電披露もあった。
さらに10分ほど掛けて尾歯会100年の沿革がスライド上映された。改めて尾歯会の歴史というものを感じた。なおこのスライドの製作は息子が担当したが良くまとまっていた。
その後表彰式に移る。
まず歴代会長の功労表彰がありこの10年間での該当者は12代会長の宗永先生と13代会長の私(齊田)と2名であった。壇上に呼ばれ小山会長より表彰状と記念品を頂く。その後永年在籍者表彰では長岡先生が在籍60年以上という驚くべき在籍年数で表彰された。さらに50年3人、40年8人、30年20人の在籍者が呼ばれ登壇後それぞれ代表者が賞状と記念品を会長より頂く。私は在籍34年で永年在籍者として初めて表彰された。さらに永年尾歯会役員として平成22年から役員3期以上活躍された先生方に表彰状が渡された。最後は長年歯科医師会館のお世話をして頂いている原様に永年勤続表彰状と記念品が渡された。
  IMG_1907-2.jpg  IMG_1906-2.jpg     
その後表彰者全員を代表して第12代会長の宗永先生がお礼の言葉を述べ表彰式は終了。
最後に宮本監事が閉会の辞を述べ式典全てが無事終了となった。
本来ならこの後、祝賀会に移るのであるがコロナの為、酒を伴う飲食は御法度ということで今回は祝賀会なし。すごく残念であった。各自それぞれ三々五々会場を後にする。帰宅後記念式典を思い返しながら一人酒を飲んだ。なお100周年記念誌は5月頃に完成するので楽しみである。
1月19日の尾道新聞トップにこの式典の様子が報道されていた。
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何もかも異例ずくめの100周年記念式典であった。次の110周年の時あのときこうだったねと懐かしむかも知れない。是非とも次の110周年にも参加したいものである。

2021年01月20日

玉子の値段

 昨年から新聞やTVのニュースで、吉川元農林大臣が福山の大手鶏卵会社のアキタフーヅの秋田元代表から賄賂を受け取ったと報道され、今月15日に在宅起訴された。アキタフーヅは福山市に本社が有り、地元の「中国新聞」が多くのページを割いて報道している。
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 ところで玉子で思い出すことは多くある。私が小学生の頃尾道では兼業農家がほとんどで友達の家では父親がどこか会社に勤めていて空いた時間に米作をする、母親が家で「い草」で畳を織るといった情景があった。多くの友達の家では母屋の近くに小さな鶏小屋があり、場合によっては縁側の下が鶏小屋になっていて3〜4羽程度の鶏が飼われていた。昼間は外に出て自由に歩き回る平飼いで、小屋以外のところでも玉子を産んでいた。私の家はサラリーマン家庭であったので近くの農家で玉子を分けて貰っていた。今では考えられないのんびりとした鶏の飼い方である。
 そして昭和40年に大学に入学したが、下宿では無く間借りのため3食外食であった。家からの仕送りもぎりぎりで、朝と昼は学生食堂で食事をするが一番安い45円のカレーライスをよく食べた。最もカレーライスといっても肉はもちろんじゃが芋や人参など野菜の形も無いカレーのルーだけがご飯に掛けてある代物である。それで時折スペシャルと称して生玉子を一つ注文してカレーの上に載せて貰う。当時その卵は1個15円でカレーと卵で60円の出費となる。そのためせいぜい月に1〜2回程度のぜいたくである。
 先日近くのスーパーに行ったところ、白い玉子が10個118円の値札が付いていた。この値段を見て改めて驚く。今年は令和3年、昭和で数えれば昭和95年になるが玉子一つが11円80銭である。55年前よりも安いのに驚く。
ところでインターネットで大学卒の初任給を調べたところ、昭和40年は平均23,000円である。当時玉子が1個が15円でもそんなものかと思っていた。2020年(令和2年)の平均初任給は209,014円実に初任給は9倍になっている。玉子が9倍の1個106円になっていてもおかしくないと思った。しかし玉子1個106円では誰も買わないであろう。
なお私が昭和46年大学院を修了して日立製作所に入社した時の初任給は49,900円であった。
 玉子は工業製品では無い。生きた鶏が産むのであるから、工業製品のように簡単に合理化は難しい。それで狭いケージの中に閉じ込めてとにかく玉子だけを効率よく生産させる方法に行き着いたのかも知れない。しかも55年前と比較してえさ代などの値上がりも考えれば良くこんな値段で消費者に提供してくれているものだと思う。さらに最近では鳥インフルエンザの流行で何万羽もの鶏の殺処分が報道されており鶏卵農家も大変だと思う。
 そもそも今回の賄賂事件の発端は家畜を快適な環境で飼育する「アニマルウェルフェア(AW)」の考えが欧米を中心に広まり日本にも飼育の方法の見直しを求める外圧が強まっていた。要するに私が小学生の頃に見ていた農家での鶏の飼い方の戻すということである。生産者は「AWが広まれば日本の農家はみなつぶれる」と危機感を募らせていると新聞に書いてあった。
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確かに今の鶏の飼い方は鶏の権利「鶏権」を著しく損ねてはいる。動物愛護を唱える人も1個11円80銭の玉子を食べながら鶏がかわいそうだというのも少し矛盾かなと思う。
新聞の記事中にアキタ元代表との一問一答が書いてあった。
「日本の養鶏に欧米のルールを持ち込んだら零細業者はつぶれる。玉子は1個50円くらいに高騰するであろう。だから養鶏農家と消費者を守るためAWに反対して貰おうとして動いた、自社利益図っていない」と書いてあった。
汚職は決して認められものでは無い。ただAWを日本が受け入れて玉子一個50円で我々消費者が受け入れることが出来るかどうかが問題だ。確かにケージでなく平飼いをされている農家さんもあるようである。ただこの人達の生産する玉子が現在いくらで売られているのかは知らない。現状日本の玉子自給率は96%とのこと。平飼いではそれほど多く生産できないので自給率は下がるであろう。日本は玉子の生食が多いため輸入には問題がある。他国から安い玉子を買ってくるのも問題があるし、そもそも食べ物の多くを輸入に頼ることは何か事あるとき、我々の生存が脅かされることを肝に命じておかなければならない。

2021年01月17日

2021年を迎えて、温暖化対策

 年末、何年かに一度の大寒波がやってくるとTVで言っていたが、ここ尾道ではほとんど影響もなく小雪がチョット舞う程度で有った。大晦日の夜NHKの紅白歌合戦の後、決まって家の外に出て近所の除夜の鐘を聞く。ところがどうしたことか10分間以上待っても鐘ねの音を聴くことが出来なかった。コロナの影響で参拝客を制限したり、早く鐘撞きを終わったのかも知れない。拍子抜けで有った。
 元旦、いつものように消防署の前の岸壁で対岸の向島の丘の上から出てくる初日の出を拝む。しかし今年は丘の上に大きな雲がかかっていて中々初日は顔を出さない。思うにこれは今年一年を表しているのでは、コロナのせいで今年前半は明るい兆しは見えないが後半、日の光が差してくる暗示では?せめてそうなれば良いなと想いながら初日に手を合わせた。
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 ところで先月菅総理が2050年に「温暖化ガス排出量実質ゼロ」を打ち出した。そのせいか年末から元旦までの日本経済新聞一面トップにこれに関連した記事が毎日のように掲載されていた。
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「洋上風力発電4500万キロワット」「原発新型炉を開発」「再生エネ5割越明記」「三菱重が水素製鉄設備CO₂排出ゼロに」「脱炭素の主役世界を競う」などの文字が躍る。この記事から人類は確実にカーボンゼロに向かいつつあるのかも知れない。
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確かに車でもガソリン車からEV(電気自動車)に移っていく。そこにはかなりの技術革新が伴いつつ産業構造も変わっていくのであろう。農業革命、産業革命、情報革命に次ぐ新たな第4の革命が起きると解説してあった。
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 正月休みどこにも出かけず、家で本を読んでいたところ日本歯科医師会雑誌12月号に気になる記事が掲載されていた。立命館大学古気候学センター長の中川毅氏の「宇宙と気候のリズム」で有る。
抜粋して掲載させて貰うと
『過去100万年の間に起こった気候変動を復元してみるとその大半は「氷期」であり、現代のような温暖で安定した時代は、長い氷期と氷期の間のつかの間だけ訪れる例外的なものでしか無かった。氷期がそれほど「ありふれた」ものであるならば、次の氷湖もいつかやってくる可能性が高い。今からおよそ2万年前、前回の氷期で最も寒かった時代には、地球の平均気温は今より10度以上も低かった。北ヨーロッパと北米の主要部は全て分厚い氷の下に埋もれていた。しかも膨大な量の氷が陸上に蓄えられた結果、海の水はその分だけ少なくなり、世界の海面は今よりおよそ130メートルも低下していた。日本周辺で言えば、東シナ海は干上がって陸になっていた。もし地球がふたたび当時のような状態になれば欧米の都市は全て放棄しなければならない。かろうじて残った都市も外洋につながる港湾は海面低下によって機能を失う。これを災害という観点で表現するなら、現代文明の根底を揺るがすほどの「巨大災害」に他ならない。
 氷期のリズムに関する人間の理解が大きく進展したのは1976年のこと。深海の泥に含まれる微生物の殻を大量に分析し、データーを数学的な手法で検証。その結果氷期と氷期の間の温暖な時代(間氷期と呼ばれる)は、驚くほど規則正しく10万年周期で到来していた。さらにこの10万年の間に2.3万年の周期が加わることで気候変動のパターンがさらに複雑な構造になっている。実はこの変動は地球が太陽の周りを回る公転軌道によるとされている。
 地球は太陽の周りを365.25日の周期で公転している。公転軌道はおおむね円であるが厳密にはケプラーの第一法則に従って楕円形になっている。この楕円の「細長さ」は時代によってリズミカルに変わる。そのため始め真円に近かった公転軌道が次第に細長い楕円になり、再び真円に戻るのに10万年もの歳月になる。
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 公転軌道が真円に近いとき、地球と太陽の距離は1年を通じてあまり変化しない。しかし軌道が楕円になると、1年の中に、地球と太陽の距離が近いときと遠い時期とが発生する。ちなみに現代の地球は、日本が冬の時太陽に近く、夏に太陽から遠い。つまりこの時間スケールで見ると、現代は「涼しい夏・温かい冬」の時代ということになる。いっぽう今からおよそ1万年前、氷河期が終わった頃の地球は夏に太陽に近く、冬に太陽から遠かった。「暑い夏・寒い冬」の時代である。地球の公転軌道が長細く、しかも夏に太陽に近づくようになった時、例外的に強い夏の日差しが照りつけ、それまで9万年掛けて分厚く育った氷河を溶かし始める。これこそが、本来は「普通の状態」である氷期が10万年に1回だけ終焉を迎えて、温暖期に移行していく理由である。
 地球の公転軌道は、地表でどのような人間活動が行われていようと関係なく、物理学の法則に従ってその形を変え続ける。すなわち地球を再び氷期に押し戻そうとする力はこれから数万年掛けて次第に強くなっていく。その自然の力が勝って実際に氷期がやってくるのか、それとも温室効果ガスの作用が上回って、次の氷期は回避されるのか人間にとっては重要な分岐点には違いないが、どちらのシナリオが正しいかについては専門家の間でも意見が分かれ、本当の意味での定説はまだ存在していない。』とあった。
 この文を読んで人間が生存していない時代にも氷期と間氷期のサイクルが繰り返し起きており、今の地球の状態は南極の氷が溶け、北極海の氷も溶けていることから、まだ間氷期の頂点に達しておらずしばらくこのまま気温上昇があるのではないだろうか?
温暖化ガスの対策をしても関係ないのかも知れない。むしろ温暖化対策をすることは氷期の到来を早めることに荷担しているのではないだろうか? 温暖化対策を行うことは自然の摂理に抗っているのかも知れないと思えた。そして温暖化・温暖化と騒ぐことによって誰か利益を得る人がいるのかと、うがって見てしまう。
それにしても早くコロナが収束することを願うばかりである。

2021年01月04日

2020年を振り返って

 早いもので今年も後わずかとなりました。例年なら我が家の十大ニュースというタイトルでブログをアップするのだが、今年はまったくその様なニュースはない。
 2020年元旦、尾道水道から昇ってくる初日の出を見ながら今年はオリンピック・パラリンピックがあるし、海外旅行も計画している。いい年になりそうだと思っていた。
ところがその時すでに新型コロナウイルス(武漢ウイルス)がひたひたと近づいていた事を、おそらく私を含めて日本人誰も知らなかったのであろう。
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 私はインド、ロシア、エジプト旅行を計画していたが、2月にかろうじてインドに行くことができた。当時インドでは3人の感染者数が報じられていたが、今や世界第2位の感染者数となっている。ロシア旅行に関しては旅行代金の一部を旅行業者にすでに払っていたが、3月末にキャンセルをしたためキャンセル料は払わなくて済んだ。しかし結局日本政府は海外渡航を禁じたためそのツアーそのものが無くなった。
 3月のお彼岸の時、沖縄にいる長男の次女が中学に、また齊田家唯一の男の子が小学校に入学するのでお祝いを持って会いに行った。当時沖縄もそんなに感染者数はいなかった。むしろ沖縄のホテルで「尾道にコロナ感染者3名発生した」というニュースが流れ驚いた。
丁度私が73歳の誕生日を迎え孫達が私のためにハッピーバースデーを歌ってくれた。
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 沖縄の往復はJALを利用したが、それ以来、新幹線はもとより在来線、バスにも乗っていない。11月に栗原中学校と、尾道学園の歯科検診に出かける時タクシーを利用したのが唯一公共交通の利用である。
 春先に第一波がやってきたとき、歯科治療は感染リスクが高いので、「緊急を要しない場合、診療を極力避けるように」と日本歯科医師会から指針が出た。私の医院でもメンテナンスにこられていた患者様に急遽電話をして来院を控えるようにお願いし、患者様自身も歯科に行くと危ないと判断され自発的に来院を控えられた。そのため4月・5月・6月と患者数、売り上げとも激減した。少しずつ回復してきたがいまだ元には戻っていない。最近では日本歯科医師会も歯科治療をする方がコロナに罹りにくく、かかったとしても重症化しにくいと受診を勧告するポスターを配布しだした。
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 今年はかなり厳しい経営状態となった。4年前に経営は息子に譲って私は勤務医をしている。その私が心配しても仕方が無いが、なんとか従業員の皆さんの生活を守れてほっとしている。
 尾道歯科医師会では昭和27年から毎月10日前後に会員の懇親のための飲み会「十日会」が開かれてきた。今年1月に新年会が開催されて以来一度も開かれず、もちろんこの年末の忘年会、来年の新年会も取りやめとなっている。飲み会が全くないというのは寂しい限りである。
そんな中、私の楽しみと言えば家庭菜園で野菜を作る事である。畑ではマスクもいらないし、見上げれば青空が見える。蝶々、バッタ、トンボ、蛙、季節の鳥や草花が目を楽しませてくれ、一時的にコロナを忘れることが出来た。
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今年は、ジャガイモ、サツマイモ、落花生、ネギ、フダンソウ、おくら、トマト、なす、キュウリ、ニンニク、モロヘイヤ、大根、紫蘇を収穫し、人参、タマネギ、ゴボウ、春菊、白菜等を現在育てている。白菜は初めての挑戦、霜が降り出したので、先日防寒対策として葉っぱをひもで縛った。どのような白菜が出来るのか楽しみである。
 ところで最初は我慢すればすぐに終わるだろうと思われていたが、このコロナ禍がいつ終息するのか見通しはさっぱり立たない。報道からすれば終わらないどころか悪化していく毎日である。しかも最近では世の中、コロナ疲れとまで言われ国民の気が緩んでいるとも言われている。平凡な日常が奪われどこに出かけるにもマスク着用、三密という言葉が流行語になったり、会社倒産、解雇、失業、医療崩壊と言った言葉が新聞やTVに頻繁に現れる。
この1年で世の中はすっかり変わってきた。テレワーク、オンライン授業、オンライン会議などカタカナ言葉が随分増え、社会が根本的に変わった感じがする。もはや元に戻ることは無いのであろう。
将来10年・20年後に2020年を振り返ったとき、あの年が「ターニングポイントだったね」と言われるのであろう。
まもなく始まる2021年一体どんな年になるのであろうか?まだ明るい兆しは見えないが少しでも明るい年になって欲しいものである。

2020年12月24日

オンライン会議・オンラインセミナーに参加して

 今年も後1ヶ月を残すばかりになったが、今年はコロナショックで世の中随分と様変わりした。春先から緊急事態宣言が出され学校の休校や卒業式・入学式を取りやめたり、授業と言えば登校しないでオンライン授業だと言って自宅でパソコンを通して講義をうける、また会社には出勤しないでテレワークと称して自宅で仕事をするなど色々の事が起こっていて、私にとっては耳慣れない言葉がいっぱい溢れている。
 しかし歯科医師は対面でないと仕事が出来ないので、少なくとも私は関係ないと思っていたのだがここ1週間ほどでオンラインなるものを体験する羽目になった。
 私は現在母校の北海道医療大学歯学部同窓会の副会長(財務担当)を拝命しているが、先月28日に同窓会役員理事会がZoomを利用してオンライン会議が行われた。おっかなびっくり参加してみたところ、パソコンの画面に参加者全員の顔が写り、発言者をアップにするボタンをクリックすると発言者が大きく写り機能にも驚いた。もしもこれを今迄のように札幌で対面での会議にすると同窓会としては会議費という名目で実費ではあるが出張交通費や宿泊費を支払う必要がある。それでなくてもこのコロナ禍でマスクが手に入れにくい時期には同窓会としてマスクを調達して学生に配布した。
 またアルバイトが出来ず生活費に困っている学生などもいて、その人達を応援するのに同窓会として同窓生に寄付を求めた。私も幾ばくか寄付をしたがそれだけでは足らず同窓会としてかなりの金額を拠出した。この様に同窓会の資金が逼迫してきている時だけにこのリモート会議は財務担当としては良かったと思う。
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 さらに12月1日には日本歯科医学会が19:00〜20:30にやはりZoomウェビナーを利用して「日本歯科医学会令和2年度学術講演会(第1回)」を開催した。事前に受講登録をしていたところ、当日視聴用URLが送信されてきた。それをクリックするだけで参加出来た。内容は「新型コロナウイルス感染症における歯科の対応」と題して日本歯科大学付属病院口腔外科 教授 小林隆太郎先生が日本歯科医師会の会議室から講演をされた。受講申し込み者は全国で1200名を超えているとのことであった。
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なお講演会の冒頭、講演の内容の録音・写真撮影は遠慮願いますと言われた。写真は始まる前の待ち受け画面です。
 始めに感染の経過と現在の感染状況の説明がなされた。その後COVID-19の正しい知識と対応について話され、特に診療に関する留意点、診療環境に関する留意点、スタッフに関する留意点、ウイルスに対抗する歯科の重要性について話された。最後の歯科の重要性については口腔機能管理、口腔衛生管理(口腔ケア)がいかに大事で有るかを話された。そして「私たち歯科医師は、新型コロナウイルス感染症に対して、『出口戦略』というよりも新たな歯科医療環境への『入口戦略』ととらえて取り組んでいきたいと考えています。大切なことは、これまで行ってきた標準予防策の確実な実行です。それに加え、『正しい知識による、新たな習慣、新たな工夫』がテーマである」と締めくくられた。
始めと最後に講師の姿が映るだけで後は講師のパソコン画面のみが流れてくることから文字もよく見えるしその点オンラインセミナーの方が良いのかなと思った。講師の先生も壇上に立つ必要もないし、座ったままパソコンの画面を見て出来ることから体力的には良いのではないかと思う。聴く方も普段着で自宅の自分の机の上で出来るので良かった。
主催者もこの方式なら会場を借りる必要もなくインターネット環境のある小部屋で十分で開催経費も安上がりなのでは?私たちも交通費も要らないしこれからオンラインセミナーが主流になるのではと思った。
 二つのオンラインを経験してみて、このコロナが時代を一歩も二歩も先に進めたと感じた。

2020年12月03日

邪馬台国

 先日ダイレクト出版社から電子書籍の案内が届いた。電子書籍の存在は知っていたが、本と言えば紙に印刷されたものが本であるという身勝手な考えに凝り固まっていたので見向きもしなかった。
 この度の案内は『なぜ卑弥呼神社がないのか 日本のどこにも存在しない「邪馬台国」」というタイトルの本だったので興味をそそられ注文してみた。価格は100円。メールの中の「注文する」をクリックしたら15分ほどで返信メールが届き、その中のダウンロードボタンをクリックするだけで読み始めることが出来る。何とまぁー便利なことかと思う。
 PDFで届くのでページが拡大でき、私のように年寄りで目が不自由になってきている者にとっては有難い。しかも「音声で読み上げる」というボタンをクリックすると読み方に少し難があるが耳で聞くことも出来る。驚きの発見である。ただ長時間読んでいると目が疲れる。パソコン画面のブルーライトによるものであろう、時々目を休めないと行けないと思った。そして何よりも読んだ後、保存するのに本箱は要らない。パソコンのハードディスクに保存するので邪魔にならないし、USBメモリーに写せばどこにでも持ち運びが出来る。世の中進歩しているのだとつくづく思った。
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 ところで購入した本は田中英道・東北大学名誉教授の書かれたもので、先生は美術や日本国史に造詣の深い方である。
邪馬台国、卑弥呼と言えば中学や高校の日本史で少し習ったことがあり、魏志倭人伝にその記述があったこと程度しか知らない。
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 私の手元に朝日新聞社1980年(昭和55年8月1日)発行の「幻の女王・卑弥呼 邪馬台国への道 古代日本のナゾとロマン」という本がある。いつ手に入れたのか記憶が定かでなく購入したとき少し中をぺらぺらめくった程度であった。当時開催された「邪馬台国への道展」の記念写真集兼図録集の様である。この度、電子書籍を読み、そしてこの図録集もあわせて読んでみた。
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 邪馬台国がどこにあったかについては江戸時代の本居宣長の頃から議論がなされていて、北九州説、南九州説、畿内説、果ては関東地方だという説も有りいまだ解決されていない。さらに卑弥呼の墓については新しい古墳が発見される度にここがそうではないかと議論が出る。有力な説として奈良県・箸墓古墳がそれらしいと言われているが年代が100年くらい違うらしい。この様に様々な説が流布されている。
 田中先生は全国を調査されて「王」になったほどの卑弥呼が神社に祀られていないのはおかしい。また各地の風土記の中にも卑弥呼らしき記述がないこと、また民俗信仰、昔話の中にもそれらしきものがない。さらに魏志倭人伝の中には倭人の男性は入れ墨をしているなどの記述が有り魏志倭人伝の内容そのものに疑いを待たれている。
私も二つの本を読んでみて、それらしき国やそれらしき人物が当時いたかも知れないが魏志倭人伝に書いてある「邪馬台国」「卑弥呼」の名称そのものは作者・陳寿が想像して名付けた名前であったのかも知れない。そう考えると魏志倭人伝が絶対なものとして金科玉条のごとく論ずることには何か違和感を覚える。思うにこの問題は永遠の古代ロマンかも知れない。

2020年11月22日

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