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先日、令和7年度北部圏域ネットワーク(医療・介護連携)会議が開催され出席をした。内容はまず3月に行われた令和6年度北部圏域ネットワーク(医療・介護連携)会議を振り返り、内容の確認をした。 このときは在宅医療と介護連携として「北部圏域在宅医療の4場面に見た連携の推進」としてグループワークをして発表したが、今回その時の発表内容がまとめられ資料として提出された。 そのまとめの中から今回は「日常の療養支援」として、服薬管理をテーマとした内容でグループワークを行うことになった。7グループに分かれ各グループには専門職として医師又は歯科医師、保健師、薬剤師、ケアマネージャー、介護士、民生委員、ケアサービス事業者などが配置されている。 まず検討に先立ち事例紹介がなされ、全員が3分間この事例を読み込んでからディスカッションを開始した。 事例 『75歳 男性 2年前に妻を亡くし一人暮らし。 一人娘は結婚して遠方に住み、年に1〜2回帰省する。数年前まで大工の仕事をして、近所付き合いもしている。入浴や着替え・食事などの身のまわりの事は何とか自分でしている。 買物は車を運転し近くのスーパーに総菜等を買いに行く、認知症はなく、介護保険の申請もしていない。病気は60歳ごろから、高血圧症と糖尿病の内服治療を始めた。 内服薬は朝と夕あり、妻がいたときは声かけしてくれて何とか続けられていたが、妻が亡くなってからは食事も不規則で飲み忘れる事が多い。 薬が残っているので定期検診にも行かないことが増えた。先日急に体調不良で動けなくなり困って近所の人に相談、民生委員から連絡を受け、地域包括支援センターが訪問、自宅に飲み残しの薬がたくさん残っているのを見つけた。 近所の協力でかかりつけ医に受診し、脱水症と診断され点滴をしてもらって体調は少し良くなっている。』 この事例を読み込んだあと、 @ 各専門職の立場で出来そうなことをディスカションした。 妻が亡くなって食事が疎かになり高血圧症や糖尿病なのにスーパーでの総菜ばかりを食べるのはどうか病識が薄いのではないか。 薬を朝夕2回飲むのを1回で済むように薬を変更して貰う、薬に日付カレンダーをつける。 見守りをかねて配食サービスはどうか。 年齢から車での買い物は限界になるのでは、移動スーパーの利用はどうか。 今回のように体調不良を起こした時など見守りカメラの活用はどうか。 遠くの長女さんの帰省回数をもう少し増やすことはできないのか。 生活のリズムを整えるために生きがいサロンの活用、シルバーセンターへの登録など。 民生委員の訪問は75歳以上で一人暮らしなら月に4回は利用できる。 認知症もなく車も運転しているが介護保険は利用出来るのか等多くの問題点が指摘された。 次に A こんな支援や連携があったらいいなについてディスカッションした。 地域との繋がりとして行事に誘う。子供食堂への声かけ。シルバー料理教室の開催。 生きがいを持つ→生活リズムが整う 近隣の中で、見守りネットワークの構築→変化に気付ける。 独居や通院できない人のために行政が管理した巡回バス、安く利用。 等々。 この事例をディスカッションしながら私にとっても切実な問題を含んでいると思った。 私と家内は現在78.5歳である。最近の会話では家内は「もし私が早く死んだらお父さんどうする、食事も作ったことはないし(ただし食後の食器や鍋の洗いはする)、洗濯機や電子レンジの使い方もよく知らないし」等と言われる。考えたことも無かったがこれから少し学習しないといけないなと思った。
2025年10月13日