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木・日・祝日
尾道は今桜が満開である。毎日通勤する時通る国道184号線の栗原川土手沿いに1.5qほどの桜並木がありこの時期綺麗な花を見ながら出勤するのは最高である。先日5日の土曜日、昼休憩に診療室横の藤井川の土手に咲いている桜の花を写真に収めた。今年は一気に開花したせいか、まだ花びらは落ちていない。 そして翌6日の日曜日、尾道の桜の名所「千光寺」まで家内と歩いて花見に出かけた。途中尾道駅横のさくら広場の桜をみたりしながら郵便局近くの宝土寺と天寧寺へ通じる踏切を渡って登り始めた。家内も私も少し歳を拾ったせいか家内は階段を手すりを持たなければうまくスムーズに登れない。山の途中で一休みしながら桜を観たり尾道水道の眺めを楽しみながら登った。本当に綺麗な桜である。 展望台まで足を伸ばしたが途中30数年前まで菊人形展があった時代、いろいろな菊が展示してあった場所が広場になっていて、尾道の彫刻家 円鍔勝三氏の「あけぼの」という銅像が桜の木の下に設置されていた。また桂由美氏の「恋人の聖地」と書かれた場所に「永遠の愛」と題したハートの中に仲良く寄り添う二匹の愛らしいネコのモニュメントがあった。 天気も良く展望台の上からはぐるっとパノラマで景色が見えてまた違った感覚があった。 その後、尾道市立図書館の前を通ったら「江戸庶民の美 大津絵と浮世絵版画 -幻の東海道五十三次- 」と題する展示会が開かれていると塀に宣伝してあり早速観にいった。75歳以上の高齢者は有り難いことに入場料が無料である。係りの人に聞いてみたところ、尾道市民でなくても75歳以上の高齢者で有れば無料だという。太っ腹な尾道市だなと感心した次第である。 幻の東海道五十三次と言われた歌川広重の丸清版五十三次の版画がお江戸日本橋から京都三条大橋までの55点が展示されていた。そして各版画の横には大正時代の写真と現在の写真が並べて展示され、その版画に描かれている状況が説明してあった。また版元が違うせいか一番目の日本橋の絵は良く見慣れた絵と違っていることに気がついた。 さらに五十三次と言うので53枚の絵かと思ったら55枚あるのに驚いたが、考えてみれば江戸(出発地点)から京都(終着地点)までの間だが五十三次という意味なのだろうと思った。 五十三次の絵に続いて展示されていたのがその東海道の宿場町・大津(54番目の絵 パンフレット表紙の版画絵で、大津絵を販売している様子が描かれている)で旅人達に売られた土産「大津絵」であった。 パンフレットによれば「浮世絵版画は江戸時代の庶民が主として鑑賞目的で楽しんだものですが、大津絵は旅人が知人への土産として、あるいは自分用に購入した日用品に近い存在でした。ともに江戸庶民の美意識が色濃く反映されたものと言えます」とあった。それぞれについても説明があったが絵の中に皮肉くった道歌が書き込まれており、面白く見て回った。 その後、元土堂小学校に通じる道を歩いて帰ることにした。途中「旧千光寺山荘」が改修され3月31日にオープンした「尾道倶楽部」の前を通ったのでパンフレットをもらいに立ち寄ってみたらロビーの横がカフェになっていて尾道水道の眺望が良くて、カフェラテを注文して飲みながら休憩をした。 家内がかなり疲れていたので尾道駅からはタクシーにて帰る18時過ぎに帰り着く。中々良い半日を過ごした。
2025年04月10日