AM9:00〜PM0:45PM2:00〜PM6:20
木・日・祝日
今年は皇紀2685年である。皇紀と言われても今の若い人の多くには解らないであろう。そもそも日本の国の成り立ちを私たちの年代を含めて学校では習わなかった。 ただ中学2年生の時、東宝映画「日本誕生」を映画館に観に行き伊弉那岐命と伊弉那美命が天地の間にかけられた天の浮き橋の上に立ち、天の沼鉾という装飾を施した美しい矛を何もない海原に突き下してかき混ぜ、もちあげたときにしたたり落ちたものが積もって瘀能碁呂島(おのごろじま)今の淡路島になったという場面から始まり、次の場面は一挙に時代が飛んで第十二代景行天皇の息子、日本武尊の熊襲征伐や草薙の剣の話などがあった。この映画で日本のことを少し知った程度であった。高校3年生の日本史の授業で先生が風土記によると大和と出雲は元々違っていたと、こそっと漏らされたことが今でも耳に残っている。そのほかのことは何もお話にならなかった。 その後、大人になっていろいろの本を読んで少しは日本の歴史が理解できるようになった。 私も年を経るにしたがってご先祖様に興味を持ち何年か前に家系を調べたりしたこともある。さかのぼっても6代前(1700年代)くらいしか解らない。そう思うと天皇家は初代神武天皇から数えて今は126代、ものすごい歴史がある。しかも初代神武天皇から男系男子で繋がっていることに驚きである。 昨今、天皇家に跡継ぎの男性が少ないことによってお世継ぎ問題がクローズアップされ、女性天皇、女系天皇の話が飛び交っている。しかも国際機関からもいちゃもんがつけられる有様である。 ところで、多くの日本人の知識として女性天皇と女系天皇の区別が出来てないのではなかろうか。人間で言えば性染色体は男がXYであり女性はXXである。そのためこの二人が結婚して出来る子供の遺伝子はXYかXXしかないその中間はない。 XYの遺伝子を持つ子供は必ず男性のYという遺伝子を引き継ぐため、必ず血統が繋がる。しかし男性が生まれなくて止む無く女性が天皇になられた場合、その最初の女性天皇には確かに男性のX染色体を持つが、その女性天皇が一般人と結婚されてお子様が生まれ、そのお子様が男子だった場合その子供のY染色体はご結婚相手のY染色体となり天皇家の血筋とは縁もゆかりもない。女子のお子様であれば1/2の確率で天皇家のX染色体を持つ可能性は残される。これが繰り返されると女性が引き継いだ天皇家の血筋がいずれ引き継がれなくなる。現在の天皇様には初代神武天皇のY染色体が受け継がれているということである。女性天皇と女系天皇の違いをはっきりと認識して貰いたいと思う。また最近LGBTQなる運動が盛んであるが、生物学的にはトランプ大統領が言うように男と女しかいない事だけははっきり認識していただきたい。心の問題はまた別問題である。 ところで実に良いタイミングで、私が毎月購読している「致知3月号」に「危機に直面する皇統を守る 国連の理不尽な干渉に屈してはならない」と題して皇統を守る国民連合の会会長、葛城奈海氏が一文を寄せている。 2024年10月彼女は国連の女性差別撤廃委員会で、皇位継承問題についてスピーチをするためにスイスジュネーブへ赴いた。事の起こりは2020年3月。女性差別撤廃委員会から日本政府に送られてきた質問の中に「皇室典範について、現在は皇位継承から女性を除外するという決まりがあるが、女性の皇位継承が可能になることを想定した措置についての詳細を説明せよ」という文言がありました。 『彼女は天皇の役割は皇祖の祭り主でありそれを担うのは皇祖の血を受け継ぐ男子の役目であることを踏まえて「日本の天皇は祭祀王です。カトリック教会のローマ法王、イスラム聖職者、チベット仏教のダライ・ラマは皆男性に限られています。これを国連は女性差別とは言いません。なぜ日本にだけそのように言うのでしょか。世界には様々な民族や信仰が存在しています。それらは互いに尊重されるべきです。(その伝統や信仰について)内政干渉することがあってはなりません。」とたった35秒の持ち時間で述べたとのこと。 さらに最初の「天皇」という言葉は、KingでもEmperorでもなく「Tenno」と述べました。天皇という唯一無二の存在を日本語のまま世界の人に認識して欲しいという期待と願いを込めたのです。』 しかしとても残念なことに、女性差別撤廃委員会は10月29日に公表した最終見解で、皇位を男子男系に限る皇室典範は女子差別撤廃条約と相容れないとして、改正を勧告してきた。 本当にとんでもないことだと思う。トランプ大統領がWHOから脱退するように撤廃条約から脱退すれば良いし多額の拠出金を出しているのでそれ止めれば良いと一国民としては思う。 『私たち日本国民は常に、天皇の「国安かれ、民安かれ」という祈りに包まれながら生きています。親が子を思うが如く、国民を大御宝として大切にしてくださっているご存在を、国民もまた敬愛し、天皇と国民が君民一体となった国柄を受け継いできたのが、日本と言えるでしょう。 日本の皇室の126代、2685年に及ぶ歴史は、世界でも群を抜いています。君主国の中で二番目に古いデンマークでも55代、約1080年と半分以下。お馴染みの英国王室でさえ、40代、約960年。しかも両国とも女系が容認されているため万世一系ではありません。 起源が神話まで遡り、王朝交代や断絶が一度もなく万世一系で受け継がれてきた日本の皇室は、世界史的に見ても奇跡のような存在なのです。長く続いてきた文化・伝統には、民族の叡智や様々な思いが込められているはずです。だからこそ、価値ある物として世代を超えて大切に受け継がれてきました。 私たちには、こうした歴史をしっかり学び、日本人としての自覚を持って皇統を守り続けていく使命があるのではないでしょうか。』と述べられている。 本当のそうだと思う。
2025年02月11日