AM9:00〜PM0:45PM2:00〜PM6:20
木・日・祝日
3月になり寒い冬も終わりに近づき、11月からほったらかしにしていた診療室裏の家庭菜園に草がかなり芽生えてきた。玉ねぎだけは元気に育っている。診療室の窓から見ているとその数が日に日に増えてきた。 例年なら2月の半ば過ぎから活動を開始するところ、エジプト旅行の疲れを取っていた。しかしもうこれ以上は待てないと思い、5日から草取りを開始した。9日には耕運機で耕し、東側には肥料も入れた。18日にジャガイモの作付けをする予定であったが、天気予報では18日が雨となっている。そこで慌てて12日に種芋を買いに行いく。 一昨年は育てやすいと言われている「デジマ」を植えたが中々良い収穫が出来た。昨年も同じ物を買おうとしたが2021年8月の長崎県豪雨水害で種芋が入荷しないと言われ、昨年は「ニシユタカ」を植えた。これも良い収穫が出来た。今年は両方の種芋があったがデジマを植えることにした。ところが値段を見てびっくり一昨年デジマは100グラム当たり39円で、昨年のニシユタカは100グラム当たり45円であった。しかし今年はデジマもニシユタカも100グラム当たり58円である。世の中、何もかも値上っているが種芋にまでもその波が押し寄せているのには驚く、買わない訳にはいかずデジマを購入した。 すぐさま家庭菜園にいき10時頃から作業開始。私の場合、ここ何年も同じ方法なのだが畝をつくつて植えるのでは無く、逆に幅15センチ程で深さ15センチ程度の溝を掘る。そして購入してきた種芋は半分に切って「じゃがいもシリカ」の灰をまぶす。そして掘った溝に切り口を下に向けて並べる。種芋の間隔を30センチ程度とした。 畑全体には肥料は入れてあるがさらに芋と芋との間に牛糞堆肥を一つかみ置きその上に化成肥料「やさしい有機入り189」を一掴み置く。それから土をかけていき畑全体は平らになるようにする。
農作業日誌を見たら昨年も3月12日に植えていたのでぴったりである。 ジャガイモの芽は遅霜でやられることもあるがこの時期なら大丈夫であろう。3週間くらいで発芽し6月の始め頃には収穫できるのではないだろうか楽しみである。 これからは菜園の西側に肥料を入れどこに何を植えるか考えながら区画割をしなくてはと思っている。忙しくなりそうである。
2023年03月16日
モーニングコール6:30、いよいよ観光最終日。カーテンを開けると昨日よりもはっきりとギザのピラミッドが見えた。朝食後、スーツケースはドアの外に出す。8:30バスにて出発。 今日は「エジプト考古学博物館」見学である。本来の予定は2022年11月オープン予定の「大エジプト博物館」見学であったが、まだオープンしておらず、考古学博物館見学となった。残念である。途中モハメッドアリモスクを観る。このモスクは1830年に建造されカイロのシンボルになったモスクである。ツアーの初日「エジプト文明博物館」から丘の上に見えていたのを思い出した。中の観光はなく外側から観ただけである。その後、考古学博物館に行く途中ナイル川の水を市内に運んでいた中世の水道橋を車窓から観た、一旦停車したところで急いで写真撮影。 エジプト考古博物館は1800年代考古学上貴重な芸術品が国外に流出しエジプトにとって文化的な痛手であった。1830年に有名な考古学者シャンポリオンがアル・パジャ、ムハンメド・アリにこうした文化財を収集・保存する機関を設立するように要請し、1834年に最初の博物館が建てられ、コレクションのカタログが作成されるようになった。その後色々の変遷を経て現在の場所に落ち着いたのは1902年のこと。現在収蔵品は20万点を超える。今後かなりの収蔵品が大エジプト博物館に移動するものと思われる。 考古学博物館に到着、ここではちょうど「ツタンカーメン王墓発掘100周年」で2階の特別室で展示会をしていた。まず1階の展示物から見て回る。まだ開館してまもなくの時間帯であったが多くの見物客でいっぱいであった。ちょうど昨日からエジプトでは学校が冬休みになったことから子供の見学者も結構いた。 現地添乗員の方からその都度説明を受けたのだがあまり良く頭に入らない。 大きなハトシェプスト女王の頭部像が目にとまる。つけ髭のひもが見える。高校の教科書に載っていた書記座像(サッカラの墳墓から出土、第4王朝期)」 わずか7.5cmの高さしかないクフ王の像、クフ王の像はこれしかないという。一番大きなピラミッドを建造したのに比べてなんと小さいことか? 黒閃緑岩でできたカフラー王座像、王の首筋に鷹の姿をしたホルス神が寄り添っている メンカウラー王とハトホル、女神の像 上エジプトと下エジプトを統一したメンチュヘテプ2世像、赤い王冠をかぶっている。 メンフィスの『最初の神官」カーペルの木像。「村長の像」の名でも知れている。 メイドゥーム出土、将軍と大神官ラーヘテブとネフェルトの像。 まだ色々写真に撮ったが誰の像なのかわからない物多数。 2階の「ツタンカーメン王墓発掘100周年」の特別展示室には現地添乗員さんは入場できない。しかもこの特別室での写真撮影は禁止で黄金のマスクなどは撮影出来なかった。特別室以外で日頃展示されているものは観ることが出来た。 ツタンカーメンの金貼玉座は木の上に金を貼り、貴石をはめ込んだもので背もたれには王妃に香油を塗らせるツタンカーメン王の姿が装飾されている。 ミイラ制作の時内臓を取り出し別途収納するカノプス壺とそれを守るイシス女神の木彫が彫られた金貼の木箱。 玄室の入り口に2体立っていた像(「カー」)の一つでツタンカーメン王の「カー」は高さ1.73mの像で、ファラオが息を引き取った瞬間にカーが肉体から離れて不死の世界へ赴くところを表している。アヌビス神は彩色木彫で、耳と目、首輪には金が塗られている。これはツタンカーメンの墓の財宝番犬と言われている。 これらの展示物を見る限りファラオの権力・財力はとてつもなく大きかったのだと思う。 この後、集合場所を教えられ1時間自由行動となった。色々見て回ったが予備知識が無くただ「へー」「すごい」などと思いながら観て廻った。パンを作っている小さな像やミイラの入っていた石棺など多数が展示されていた。 集合後ナイル川河畔の魚料理のレストランに行く。メインは川魚の焼き魚であったが口に合わず2口食べただけである。 その後カイロ空港に向けて移動。空港で現地添乗員さんと別れた。日本語が達者な方で本当に良かった。 関西空港ではワクチン証明書の提示が求められる。そのためあらかじめスマホでワクチンパスポートを申請してOKをもらっていたがスクショをして記憶させて無かったので出てこない。搭乗を待つ間、添乗員のOさに手伝ってもらい最初からやり直したが、中々OKの返事が日本から届かなかった。ぎりぎり出発時間近くに届きスクショの仕方を私は知らないので、ツアー仲間の若い人に頼んでしてもらう。良かった。 カイロからドバイは3時間半の飛行であった。阿部寛主演、映画「異動辞令は音楽隊」を鑑賞する。古いタイプの刑事が現場から左遷されて音楽隊に入るがどうしても刑事魂が抜けきらず、『ある事件を追い続けるその中で音楽隊を応援してくれる老女が宅配便を装った4人組の強盗に襲われて死ぬ。』まさに東京都狛江市で老女が殺害され現在捜査が進んでいる「ルフィ」関連の広域強盗事件と同じでは無いかと思った。結果はめでたしめでたしであった。ドバイで乗り継ぎ関空に向かう。飛行時間9時間で往路に比べ2時間15分早い。途中は阿部寛主演の「とんび」を観た。これも中々ジーンとくる内容で有った。 関空着陸40~50分前に窓のシャッターが自動で開けられ外を見ると四国上空を飛んでいた。久しぶりに見る日本の国土であった。無事着陸。出発ロビーが仕切られスマホのワクチンパスポートを見せながら歩いていく。ものすごく多くの係官がいてびっくり。税関のところでは前もって登録したQRコードもあったが、そちらの窓口は多くの人が並んでいたので機内で書いていた紙の申告書を出しスムーズに通過できた。デジタル派よりもアナログ派の方が早く荷物を受け取りクロネコヤマトのカウンターで宅配手続きをして関空を後にする。いつものことだが新幹線は「こだま」にしている。これだと大阪始発なので自由席に乗れるし、途中乗り換え無しで帰れる。無事21時過ぎに帰宅。疲れた。 しかし今までで一番記憶に残る旅行で有った。
2023年03月02日