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3月19日〜21日の3連休に沖縄にいる長男の孫達に会いに行った。コロナ禍のため丸2年お互いの行き来もままならず、時折フェイスタイムで姿を見るだけであった。今回は3番目の孫娘が小学校を卒業し中学に入学するというのでお祝かたがた是非にと思い行った。 広島空港では気温10℃だったが沖縄はなんと最高気温が25〜26℃で持参した服が合わずかろうじて1枚だけ持っていった薄手のポロシャツで何とかなった。半袖があった方が良かったようだ。この時期広島と沖縄の温度差が大きくほんとに服には悩まされる。 ところで今回乗った飛行機は各座席にモニター画面が有り、映画を観ることも出来るし、飛行中の外の風景も見れるようになっていた。それで飛行機の真下の風景映像を見ていたところ、陸地の多くの山が削られ木の代りに黒い太陽光発電パネルが敷き詰められていた。日本はパネルの設置数が世界第3位だとか。SDGsとかで自然エネルギーだと言っているが無残な山の姿を見ると心が痛みどこが持続可能な世界なのかと思う。また先日東京電力管内では電気が不足し停電が発生する恐れがあるとして政府が節電を呼びかけていたが、雨や雪が降れば太陽光発電は出来ない。一説によれば山手線内全部をパネルで埋めても原発一基分しか発電できないのだとか。 2年振りに見る4人の孫はそれぞれに大きくなっていた。とりわけ一番下で小学校2年、齊田家唯一の男児が活発なのには驚かされた。また高校生の長女は随分と大人びてきた。 19日到着した日は息子の診療所をじっくり見学させてもらった。頑張っているのを見て親として安心した。夜はしゃぶしゃぶ屋で歓待してくれた。何時ものことであるがお互い気を遣うし、こちらもゆっくりするためには、息子の家でなくホテル泊まりにしている。 翌日は「世界遺産 琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つ読谷村の座喜味(ざきみ)城跡に連れて行ってもらった。2年前は同じく関連遺産である勝連城跡を見に行った。沖縄の城の城壁は本土とは違って美しいアーチ状曲線で構成されている。場内に入る石造りアーチ門は琉球最古の城門として知られておりその後のグスク建築のモデルになったとのこと。城壁の上からは東シナ海が一望出来た。
その後、城の脇に併設されている「世界遺産座喜味城跡ユンタンミュージアム」で琉球と読谷の自然、歴史、文化、戦前、戦後の暮らしを見た。発掘された人骨から顔が再現されて展示して有った。 また厨子甕(ずしがめ)と呼ばれる骨壺が展示されていたが昔は火葬でなく土葬であった。沖縄では何年か経つと掘り出して洗骨しこの甕に入れてお墓(亀甲墓)に入れたとのこと。なおこの洗骨はお嫁さんの仕事であったと沖縄育ちの長男の嫁が言っていた。 夜は料理好きな2番目の孫娘がお好み焼きを焼いてくれた。 21日は帰りの飛行機が16:20発のため昼過ぎまで時間があり、首里城に連れて行ってもらった。2019年10月31日夜に火事が発生し正殿他いくつかの建物が焼失した。4ヶ月後の2020年3月に行ったときはまだ瓦礫がたくさん有った。
今回は再建に向けて基礎工事などが始まっていた。首里城には何回か足を運んでいたが平成の改修工事が完全に終わった時の姿は一度しか見てない。勿体ないことである。2026年完成予定であるが早く復元されると良いのだが。
その後空港近くのイオンモールにある「DMMかりゆし水族館」に行く。大きな魚はいないが直接水槽に手を入れると小さな魚が寄ってきて手をつついたりするコーナーなどがあった。また鳥やナマケモノなどの小動物も展示してあり面白かった。 空港の中のおそば屋さんで昼食をとり、その後チェックインして孫達と別れて帰路につく。 今年の5月連休に長男一家は来尾するかも知れないな。
2022年03月24日
最近DX(デジタル・トランスフォメーション)とかAI、5G、デジタル庁とか良く分からない言葉が氾濫していて、まもなく後期高齢者になる私にはついて行けないことだらけである。そこで最近「デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える」堤未果著(NHK出版新書 2021年8月30日発行)を購入して読んだ。 驚愕の内容であり、怖くなった。裏表紙には全国民必読!日本の「心臓部」が米中資本に売られる!亡国のデジタル改革を緊急レポート!とあった。 表紙のカバーの裏には『コロナ禍の裏で、デジタル改革という名のもとに恐るべき「売国ビジネス」が進んでいるのをご存じだろか? アマゾン、グーグル、ファーウエイをはじめ米中巨大テック企業が、行政、金融、教育という、日本の”心臓部“を狙っている。デジタル庁、スーパーシティ、キャッシュレス化、オンライン教育、マイナンバー・・・・そこから浮かび上がるのは、日本が丸ごと外資に支配されるXデーが、刻々と近づいている現実だ。果たして私たちは「今だけ金だけ自分だけ」のこの強欲ゲームから抜け出すことが出来るのか? 気鋭の国際ジャ−ナリストが、緻密な取材と膨大な資料をもとに暴く、「日本デジタル化計画」の恐るべき裏側!』と有った。 第1部 「政府が狙われる」・第2部 「マネーが狙われる」・第3部 「教育が狙われる」と3部に別れている。どの項目も本当に怖いことばかりでほとんど何も知らないし、ましてや新聞やTVではほとんど報道されないことばかりである。 例えば第1部行政では2020年5月12日にデジタル庁の設置が決まったが内容を本から一部引用させてもらうと 『最初に政府機能のデジタル化と言うことで、日本の各府省や地方自治体のバラバラになったデジタル情報を一つにまとめ、「政府共通プラットホーム」として2020年10月より運用が開始されたが、なんとそのベンダー(製造・販売元)として選ばれたのが米系IT大手のアマゾン・ウエブ・サービスだった。・・・(中略)・・・安全保障に関わる政府システムを、他国の民間企業に任せるケースは世界でも珍しい。デジタル化する際、マイナンバーに統合される私たち日本国民の戸籍、年金、税金、健康保険等の個人情報や、防衛、外交などの国家機密情報を扱う政府にとっての最優先事項はまずセキュリティだからだ。政府は知っているのだろうか? アマゾンがCIA(米国中央情報局)やNSA(米国国家安全保障局)など、米国の諜報機関との関係が深い企業であることを。・・・(中略)・・・当時の高市大臣はアマゾンをベンダーとして入れるにあたり、国民の個人情報データの置き場所にも配慮したから大丈夫だと言う。だが本当にそうだろうか? アマゾンのような企業が日本でデジタルビジネスをする際、個人情報などを管理するデータ設備を日本国内に置く要求は、2020年1月1日に発効した「日米デジタル貿易協定」によってできなくなっている。・・・(中略)・・・さらにこの協定にはこの他にも、<デジタル製品への関税禁止> <個人情報などのデータは国境を超えて移動させてもOK> <コンピュータ関連設備を自国内に設置する要求の禁止> <ソース・コードやアルゴリズムなどの開示要求の禁止> <SNSのサービス提供者が損害賠償から免除される>などが盛り込まれている。 つまり「デジタルを通して私達の資産をアメリカかのグローバル企業に際限なく売り渡す協定」なのだ・・・(引用ここまで)』とあった。正にがんじがらめである。 日本に人材がいないと言うことで外国企業に丸投げし、しかもセキュリティまで相手任せなどとても許されるものではない。政治家や企業はもう少しよく勉強し国益とは何か、日本を守ると言うことは何なのかよく考えてもらいたいものだ。 またコロナ禍でキャッシュレス化が進行し、○○Payなどスマホ決済が多くなっているがこれらの事業主は、銀行ではないので何か事故があった場合政府による預金保護はない。しかも購入したもの、金額、時間など全て把握されデータの蓄積が他国のサーバーに蓄えられていく可能性がある。中国ではアリババ集団の「Alipay」、テンセントの「WeChat Pay」の2社でモバイル決済の90%以上を占めている。日本でも例えば「Alipay」には30万店以上の加盟店がある。そして中国には<いかなる組織も人民も、政府が要求すれば全てのデータを提出しなければならない>という「国家情報法」が存在しているため、現時点ではデータが抜き取られていないとしても今後全てのデータが中国政府に握られる可能性がある。 さらに教育に関してはコロナ禍で学校が休校になりオンライン授業が当たり前となり、小・中学校の生徒に一人1台のタブレットが渡された。そしてオンライン授業用プログラムをグーグルなどのIT企業が開発提供すると名乗りを上げている。教育が正に巨大なビジネスのチャンスとなっており益々日本の財が盗まれていこうとしていることを知った。 新型コロナの騒動で「人・もの・カネ」の動くスピードが早まりインターネットで全世界がつながるようになった今、“危機”は世界中の人が国籍関係なく影響を受けるものになってきている。 裏表紙に書いてあるように自分や家族を守るためにも「全国民必読」の書かも知れない。
2022年03月09日