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01/30 3回目のワクチン接種
01/09 広島県の教育改革の一端を知る
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院長のブログ

3回目のワクチン接種

 1月23日に3回目のワクチン接種をした。医療従事者なので早めに案内が来て1月13日から打てることになっていたが、丁度その頃政府が高齢者のワクチン接種の間隔を8ヶ月から前倒しをしたため、私が打つ時期と重なり予約が取りづらくやっと取れた。今回も接種部位を中心として腕が痛かったが1回目ほどではなかった。
 しかし私はワクチンについては少し懐疑的である。というのも2回目のワクチン接種が終わっていたにもかかわらず5月にPCR検査が陽性となりJA尾道総合病院に入院した。その当時、政府もマスコミもワクチンを接種すれば完璧だからぜひワクチンを接種する様に国民を煽っていた。それが秋頃からは2回目接種をしても感染する人が増えてきて、ブレイクスルー感染といいだした。最近ではオミクロンにかかっている人の半数以上が2回目接種完了者だという。ところで昨日(1月29日)は全国では感染者数が84,941人となり過去最高を記録したと報道されている。
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 ところでインフルエンザは年間どれくらい感染者がいるのか厚生労働省のHPで検索してみると、例年、日本国内のインフルエンザ感染者数は、推定約1000万人と言われている。日本人口の約8%の方が感染している計算になる。2019年のインフルエンザによる死亡者数は、厚生労働省が毎年発表している人口動態統計によると3,575人。
 インフルエンザによる死亡者数として発表されるこの数字には2つの種類があり、1つは、インフルエンザの感染が直接的に死の原因となった人で、先ほどの3,575人という数値はこれを意味している。もう一つは、インフルエンザに罹ったことによって自分が罹患している慢性疾患が悪化して死亡した時。この2つをあわせた死亡率のことを超過死亡概念といい、WHOが提唱している。
 2020年1月16日に国内感染者第1号が発表されてから2年ほどになるが本日(1月30日)の中国新聞によればダイヤモンド・プリンセス号の患者も含めて2年間で260万人と書いてあった。但し2020年は患者数が少なく2021年1月初旬で累計感染者数24万人である。新聞報道の数値から24万人を差し引いた236万人がほぼ1年間分の数値としてみても良いであろう。インフルエンザの1/4の人数である。死者数は 18,709人と報道されている。しかし2021年1月1日までの累計が3,513人であり、これを差し引いた15,196人がほぼ1年分とみるとインフルエンザの1.5倍である。但し2020年7月以降は「死後も含めPCR陽性者は死因を問わず新型コロナ死と扱う」と厚労省が決めたことで無関係な死者数が相当含まれていると考えられる。癌や寿命で亡くなったあとPCR検査で陽性であればコロナ死とされている。そのため本当はインフルエンザと同程度の死者数かも知れない。
 それならば現在医療が逼迫しかけているというのであれば2類相当を5類相当に変更してインフルエンザ並みの扱いにすれば良いのではないだろうか?
それにしても、NHKを始めメディアに出演する医師やコメンテーターと称する人達は全員ワクチン、ワクチンと言っている。ところがインター−ネットで検索するとワクチンの危険性について発言している医師は昨年の初め頃は少なかったが、最近はかなり増えてきて、危険性についての外国論文なども紹介されてきている。しかしマスコミは相変わらず全くそれを報道しない。マスコミは同じ意見の人だけを集めて放送するのではなく、反対意見についても報道すべきではないのか?
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 先日ダイレクト出版のオピニオン誌「Renaissance(ルネサンス)9号」を購入して読んだ。その中に井上正康氏(大阪市立大学名誉教授・医学者)の「ワクチンは本当に必要か? 間違いだらけの新型コロナ対応」という記事を読んだ。色々示唆に富んだ内容であるが特に興味を持ったのは、ワクチンのリスクである。
 通常ワクチン開発には10年以上の期間を要する。しかし、今回のコロナワクチンにおいては、開発から1年以内という極めて短い期間で世界規模にワクチン生産・供給が行われている。しかも「mRNAワクチン」はいまだかって人類に投与されたことは無い。現在、今回のワクチンは有効性と安全性が2023年5月までは不明な「第四相臨床試験中」の試験薬であり、すべての副反応結果が自己責任とされている。つまりそのワクチンを打って死亡しても責任は製薬会社に責任は無いと日本政府は広報している。恐らく政府が薬剤エイズのように保証してくれるのかも知れない。
 この様に政府の方針に反するようなことを書くととんでもないやつだとレッテル貼りをされるかも知れないな。
下記に本に掲載されていた井上正康先生のメッセージを添付する。
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私は医療従事者であり、ワクチンに対する違和感があったが、私から患者様に感染させたりすることは避けなければならない。また年齢もまもなく75才でありこれから10年後に今回のワクチンによる医療事故が発生したとしても「まあいいか」と思い三回目を接種した。
早くコロナが終息して日常の生活が戻ってくることを祈るばかりである。

2022年01月30日

広島県の教育改革の一端を知る

 私が毎月購読している人間学を学ぶ月刊誌「致知2月号(1月1日発行))が届いた。今月の表紙は珍しく女性である。見た顔だなと思って表紙をめくると広島県教育委員会教育長「平川理恵」氏と有った。広島県の教育長が女性であるのを知ったのは割合最近で、TVニュース番組等でお見受けして、女性が教育長になっているすごいなという程度であった。そしたら1月4日の日本経済新聞の21ページの教育というページで彼女の教育改革の話が特集されていた。
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 「致知」には彼女の略歴が載っていた。それによると「大学を出てリクルートの情報誌でトップ営業社員になった平川さんは退職後、自ら留学生斡旋の会社を立ち上げ。さらに横浜市の民間人校長公募により、女性で初めて公立学校の民間人校長になる。学校に活力もたらし、子供たちや教師一人ひとりを輝かさせるその手腕に着目した広島県の湯ア英彦知事が県教育長就任を打診。これを受けて2018年に教育長に就任。」とある。
 「致知」の記事は東洋思想家田口佳史との対談で「古典の名著『大学』に学ぶ修己治人の道 先哲の教えを現代に活かす」である。平川氏は田口氏が講義する塾に20年前から通い古典を学ばれていたとある。
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 「大学」という書物は今時の若い人はあまり知られてないかも知れない。かくいう私も昭和4年4月20日に弘道館から刊行された「孝経大学中庸新釈」の新装復刊(平成17年12月15日第一刷発行)で一度読んだだけである。あの二宮金次郎(尊徳)少年が薪を背負い本を読みながら歩いている銅像が昔小学校にはあったが今はほとんど見受けない、彼が読んでいた本が実は「大学」なので有る。
江戸時代は武士の子ども以外、町人や農民の子どもたちも寺子屋などで学んだがその学問の教科書が四書五経である。その中で最初に習うのが「大学」で、人間の基本となる生き方、大義を説く「大学」の教えを、6才の子供たちに刷り込んでいた。それを考えると「大学」が当時の日本人の人格形成にいかに大きな役割を果たしてきているかが分かるのではないだろうか。
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 平川氏の根底には「大学」の教え・気づきが有り、この教えが平川氏の教育の改革への道しるべになったのではないだろうか。平川氏の教育改革の一部が「致知」に紹介されていた。
 彼女の改革の一つに広島県福山市の常石小学校で行っているイエナプラン教育はある。現在の学校は1年生、2年生、3年生と学齢で分けて行っているがそれをクラス編成は1〜3年生、4〜6年生という異年齢学級として、教師がいて指導に当たるが、上の子が下の子を教え、下の子が上の子の考えはすごいと思って頑張るところに力点を置いている。与えられたものをこなしていくだけでは、どうしてもモチベーションが下がっていきますが、基本的に異学年同士で学び合うというスタイルなので児童同士の関わりは強くなり、主体性や学習意欲も高まる。数と言葉(算数、国語)は各人の力に応じて進めていく。環境問題など子供たちの内側から湧いてくる課題は教師も生徒も皆で学習を重ねながら納得する解を求めていく。その点でも海外流の教育と言うよりは、むしろ寺子屋に似ているかも知れない。
 さらに学校に来ることができない小中学生のための不登校支援センターをつくって、その一つとしてオンライン部活というものをやっている。
100名くらいの子が匿名で参加しているが、イラストクラブや生き物クラブなどいろいろなクラブがあって、例えば生き物クラブだと皆、蛇に興味があるわけです。県庁の職員に蛇好きのおじさんがいると聞いて私から声を掛け、2度ほどスペシャルゲストとして登場してもらいましたが、子供たちにも大人気でした。
このような活動を通して子供たちがエネルギーチャージをしていくと、リアルな活動の場にも自然と参加するようになります。たとえオンラインを通してであったとしても、とにかく他者との関係を崩さない、断たないことが何より大切なのです。子供たちのオンラインでのやりとりを見て、一番驚くのは先生たちですね。「えっ、この子、こんなにニコニコした顔で話すんだ」って。子供たちは先生に見せる表情だけでなく、いろいろな表情を持っています。多くの人が教育に関わることで、その晴れやかな表情を引き出すことができるのですね。おかげさまで県内では新たな不登校の子たちはいま確実に減ってきました。
 また商業高校、農業高校、工業高校の教育にも力を入れている。県の産業を支えてくれるこの子達が立派に成長してくれることが広島県の明るい未来に繋がるわけですが、残念ながらこれらの学校で教えられているのは、前時代的なビジネススキル。どうやってアップデートできるのだろうと思案した結果、尾道商業、広島商業、福山商業、呉商業の4校の教員と教育委員会のスタッフ総勢8名で2020年1月にアメリカ・ロサアンゼルスの貧困地域にあるビジネスハイスクールなど複数の学校を視察。そこは髪を染めたりタトゥーを入れたりした生徒ばかりでしたが、なんと言ってもカリキュラムが面白いので、皆眼の色を変えて勉強しているのです。一緒に行った先生方も目を輝かせる生徒を見て「わしらも何かやらにゃいけん」と視察後はホテルに泊まるのではなく一軒家を借りて4日間雑魚寝をしながら新しいカリキュラムを考えました。そこで先生方から出てきたのは「生きるって何?」という意外なテーマでした。多少難しくてもこのテーマを「ド直球」に生徒達に投げ掛けたいとおっしゃるのです。商業科での勉強がいかに生きがいをもたらすものなのか、人に喜ばれるものなのかを実感させることをベースにカリキュラムを編成し、最終的には学習内容を県内の農産物や工業製品の販売と結びつけるところまで持っていくことにしました。現在週に4時間そのカリキュラムを基にした学習が行われています。この取り組みは農業高校や工業高校にも応用され、学校が大きく蘇っている。ある県立商業高校では「授業が面白くない」といって年間30人ほど退学していたのが、現在、退学者はほぼゼロになりました。
 私は教育関係の人間でなかったので平川氏が様々な改革を同時並行的に進めて教育現場が変わってきているのを全く知らなかった。この度「致知」と新聞の記事を読み驚く。
平川氏の根底には「大学」の教え・気づきが有り、彼女の仕事の支えとなっている言葉の一つに「心焉(こころここに)に在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」という一節と、もう一つは「心誠(こころまこと)に之を求れば、中(あた)らずと雖(いえど)も遠からず」をいつも心の戒めにしているとのこと。
 平川氏が学校・教育委員会の風土刷新を行い「広島で学んで良かった」「広島で学んでみたい」と思われる県を目指していく思いが達成されることを望む。

2022年01月09日

2021年から2022年へ

 大晦日の朝、雪が1センチほど積もっていてウォーキングをしていると霜柱を踏みしめているようなジャリ・ジャリと音がして風も冷たかった。
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部屋の掃除をする。夕方息子一家がやってきて一緒に夕食を食べる。その後紅白歌合戦を見る。1月3日の日経新聞によると紅白の視聴率は1989年以降、東京では最低であったとのこと。 NHKの「行く年来る年」を観ながら外に出て耳をそばだててみたが今年も除夜の鐘は聞こえてこなかった。一昨年までは裏のお寺にも赤々と電気が付いていたのだが昨年からひっそりとしている。
 翌朝、2022年 令和4年 元旦 何時ものようにベランダに日の丸を掲げる。最近は日の丸を見ることはほとんどない。しかし私は自分が何者であるかを表すのが国旗や国歌であると思っている。
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 その後、新浜の岸壁に初日の出を見に行く。昨日と違って今年は穏やかで風もほとんどなくしかも雲も少なく「初日」が綺麗に見えた。差し込む光を浴びながら今年1年の安寧を祈り手を合わせた。この穏やかさが1年続いてくれれば良いのだが。おせちを食べて元旦を言祝ぐ。昼前に息子一家が新年の挨拶に来て、「さいだ歯科医院」に届いた私宛の年賀状を届けてくれた。
   IMG_2403.jpg-1.jpg   IMG_2420.jpg-1.jpg    
 彼らが帰った後年賀状の整理をし、出し忘れた方に年賀状を書いて本局まで歩いて出しに行く。今年も本局の前では車で年賀状を出しに来た方のため「年賀状受取隊」の女子職員の方が立っておられ車から車へと歩き回っておられた。私は歩きだったのでポストに投函。さすが1月1日のため本通り商店街の人出は閑散としていた。
   IMG_2436.jpg-1.jpg   IMG_2437.jpg-1.jpg         
 ところで年賀状に色々コメントが書かれているが、私とほぼ同じ年齢の方のコメントは読んでいて納得したり驚いたりした。
気になった今年の年賀状コメント例
・小・中学校の同級生のH君「団地内を歩いて老化防止を図る毎日です。」まさに私のウォーキングと同じだと思った。 
・日立製作所同期のM君「昨夏あたりから膝が痛み出しました。何時まで趣味の渓流釣りが出来るやら。」年を重ねるとあちこち痛みが出てくるとても人ごととは思えない。
・広大工学部応用化学科根来研で同期のN君「私は白内障手術、妻は膝関節手術と医療と手が切れない1年でしたが健康に留意しながら暮らしています。」まさに3〜4年前の我家と同じだな。 
・広大根来研の1年後輩で化学会社に就職したS君「電気自動車の時代が来て、脱石油、脱石炭と叫ばれています。化学産業はどう変化するのでしょうか?石油ショックより激動でしょうか?」とあった。本当にどうなるのか、単なる化学産業は斜陽かも知れない。 
・また同じく1年後輩のS君の賀状には「私は昨年50回目のフルマラソンを完走できました。」と有り「えっ」と驚く、良く体力があるものだ。そういえば広大根来研でチームを組んで広島大学のフェニックスマラソンに一緒に出場したことがあったことを思い出す。
・高校の同級生K君「元旦や、償うごとく家に居る。「ハイ!」、「ごもっとも」、「ゴメン!悪かった、もうしない」・・・耐え忍ぶ忍従の日々。頑張るど!!」と有った。私は年を取っても、中々我が強く人間的に丸くなれないせいで最近家内とよくぶつかることがある。これからは「ハイ!」、「ごもっとも」、「ゴメン!悪かった、もうしない」心して素直に謝らなくてはならないな。
・広大根来研の1年先輩のTさんの賀状は何か哲学的なことが書いてあった。「(前略) 同種の生物は利害が同じなので対立するのは必然ですが、一方で繁殖して生きるために必要な相手は同種個体である生物が多く、それをお互い求めるから面倒な関係になります。『世界は人類無しで始まり、人類無しで終わる』と言われていて、物質から自己都合で身勝手に変わる定理のない生き物に変わる過程で、寿命という存在を制限する法則が出来ました。(中略)宇宙天体の星等は億年単位の寿命がある一方で、生き物寿命が極端に短くなっている宇宙の法則は、理に適っていると思えました。自己制御のできない人類こそが地球を破壊するウイルスであるかも知れませんし、宇宙にある寿命という生き物退場の法則は生き物誕生と同時に出現したのかも知れません。(中略)世界の指導者が生き物の正しい原点を学んだら地球上での運営方法が変わるかも知れないとおもいました。」と書いてあり、温暖化や資源採掘などを地球の目から見れば正に人類が地球にとってのウイルスなのだと気付かされる。このような深い思索をめぐらす先輩とは露知らず改めて先輩の思考の深さに驚かされた。
・また年齢、終活などと共に、SDGsを理由に今年を最後に年賀状の交換をやめると案内もあった。SDGsはCO₂削減の一助とすべくペーパーレス化の推進の一環とのこと。これからはこの考え方が主流になってくるのかも知れない。
ただ1年に一回だけ近況を知るケースも多く年賀状と言う習慣がなくなるのは寂しいような気もしてくる。
 最後に東洋思想家で「平成」の元号考案者、安岡正篤師の年頭自警を掲げる。
1, 年頭まず自ら意気を新たにすべし
2, 年頭古き悔恨(かいこん)を棄(す)つべし
3, 年頭決然滞事(たいじ)を一掃すべし
4, 年頭新たに一善事(いちぜんじ)を発願(ほつがん)すべし
5, 年頭新たに一佳書(かしょ)を読むべし
「安岡正篤一日一言」より
この5箇条を心に刻み令和4年を歩み出した。

2022年01月03日

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