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世間では今、新型コロナウイルスの感染が拡大して尾道市でも2名の感染者が出たと報じられている。日本経済を始め世界経済がダウンして世界恐慌が始まるかも知れないと報道されている。またオリンピック・パラリンピックも1年ほど延期されるという報道がなされた。この新型コロナウイルスの世界パンデミック報道を観ながら、昔、草刈正雄主演で小松左京氏の小説を映画化した「復活の日」の場面を思い出した。まさにウイルスが地球を滅ぼし南極大陸に逃れた人と原子力潜水艦に乗っていた人のみが助かる話であったように思う。早く終息してくれることを願うばかりである。・ ところで季節はそのようなことにお構いなく過ぎていき、いよいよ春本番到来となってきた。2月23日に海岸通りを散歩をしていて尾道商工会議所の西隣に河津桜が咲いているのを観て春到来を感じたのだが、その時倉敷から来尾のご夫妻がオームを三羽つれて河津桜を見学されていた。オームは動物園で観る物だとの思っていたのでたいそう驚いた。 3月26日現在、桜土手の桜がちらほら咲き始めた。また診療室の近く藤井川の土手の桜は2分くらい咲いている。そして診療室駐車場では吉野桜が2輪花開いている。また例年患者様に喜ばれている花桃の花が咲き出した。この花桃は1本の木で赤、ピンク、白、白の中に赤い筋の入った花びらなど多彩な花が咲く。その他にも紅花ヒメコブシが咲いている。
私にとっての春本番は家庭菜園での農作業である。三月の初めまず畑の草取りをするところから始まり最初にじゃがいもを植える為、畑の西側を耕し3月15日に種芋を植え付けた。今年は「とうや」「アンデス赤」「シャレード・クイーン」を植えた。「シャレード・クイーン」は紫芋で初めての挑戦である。 26日は東半分の草取りを終え耕運機を使って耕し肥料を入れていつでも作付けOKとした。 ところで26日草取りをしているときタンポポの根っこを取ろうとしたら「てんが」が折れてしまった。タンポポの根っこはゴボウのように地中深く入っており「てんが」で根っこを「うがそう」として力を入れたとたん首の部分がぐにゃっと曲がりさらに力を入れたとたん「ぼぎっ」と折れた。 急いで国道を挟んだ隣のJA北部営農センターに駆け込んで新しいのを買う。新しいのは切れが良く草取りが少し楽な様である。家庭菜園にも肥料代のほかなんやかやと結構費用がかさむな。4月になったらキュウリやトマト・なすび等夏野菜を植えることにしよう。 それにしても今後コロナウイルス感染が終息して安心して畑仕事が出来れば良いな。
2020年03月27日
先日職場の近くの住宅新築工事現場に「凡事徹底・・・当たり前のこと、やるべきことを当たり前に行う。」と「全ては準備で決まる」という横断幕が掲げてあってびっくりした。大和ハウス工業が手がける工事である。 私がこの「凡事徹底」という言葉に出会ったのは今から24年前になる。自動車用品販売店「イエローハット」を創業した鍵山秀三郎氏の本「凡事徹底」(致知出版)を購入したときである。この本は平成6年に発刊された。私が買ったのは平成8年の第7刷である。ちょうどその頃経営上いろいろ悩む事が多く、たまたま懇意にしていた広島のK先生が大阪で良いセミナーがあるよと教えていただき受講した。田舞徳太郎氏が創設した「日本創造教育研究所 通称日創研」のセミナーである。SAコース(自己への気づき)SCコース(自己のコントロール)LT(リーダートレーニング)の3コースを受講した。これをきっかけに自分を見つめ直す為にいろいろ本を読むようになり、経営にも良い結果が出るようになった。 この「凡事徹底」とは簡単なことあるいは平凡なことを徹底して極めていく事で同じような言葉として「積少為大」や「微差は大差」等の言葉がある。「積少為大」は小さなことでも積み重なれば大きな物になる。「ちりも積もれば山となる」と同じ意味だと思うし、「微差は大差」について考えてみると、たとえば今日の自分と昨日の自分の顔を鏡で見ても全く変化はない様に見える。しかし5年前の写真を見ると明らかに髪の毛は薄く白くなり、顔には皺が幾筋も出ている。一日の変化は気づかない程のわずかでも時を重ねれば大きな差が出てくる、それと同じである。 この工事現場の「凡事徹底」の下に「当たり前のこと、やるべきことを当たり前に行う。」は建築に関わる作業員の方が細部に気を遣い、「まあいいか」と言う気持ちにならないように、手抜きをすることのないように戒める言葉となっているのであろう。些細なことだからと見逃すと後でとんでもないことが起きる、それを予防するために掲げてあるのだろうと思う。さすが大手企業「大和ハウス工業」の仕事に対する心構えは違っていると思った。 なお日創研の研修を受けたとき、講師の先生から「なんでもいいから何かを続けてやってみなさい」と課題を出された。その時私は朝スタッフが出勤する前に患者様用のトイレとスタッフ用のトイレを掃除することを決めてやり始めた。「最初3日間そして3週間できたら次3ヶ月続ける。そうすればそのことが習慣になって続けてやることが出来る」と講師の先生に言われた。その言葉にしたがってやり続けてきたが令和2年3月1日から28年目に入り完全に私の習慣になっている。 毎朝すがすがしい気持ちでトイレに向かい、今日も倒産しないで掃除できるトイレがあること、また元気でトイレ掃除が出来る自分がいることに感謝し、手を合わせている自分を発見できる。 本当に些細なことをおろそかにしないで積み重ねる大切さをこの言葉は教えてくれている。 これからも私自身は「凡事徹底」で生きていこう。 ところで鍵山秀三郎氏は別名「掃除の神様」と呼ばれている。会社設立後、会社の廻りを黙々と毎日一人で掃除していく。そのうち社員が1人ふたりと掃除に参加し、その掃除を通して社員が色々気付き会社が発展していく。さらにそれを日本全国に広げ、今や「掃除に学ぶ会:NPO法人日本を美しくする会」となり掃除を通して、自分たちの「心の荒み」と社会の荒み」をなくすことを目指している。広島でもこの掃除に学ぶ会に県警の呼びかけで暴走族の人達が参加し掃除をすることにより、ついに暴走族が解散した事例もある。尾道でも掃除に学ぶ会が活動したこともある。
2020年03月13日