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木・日・祝日
7月の終わり頃、高校の同級生で私の患者であるM君がやって来て、歯科の講演をして欲しいと言う。聞けば「尾道カルチャークラブ」というのがあって月一回例会を行うがその時、いろいろの人をお招きして各方面のお話を聴いているとのこと。 会員は主に退職された先生や公務員の方が多いとのこと。どうしようかと悩んだが引き受けることにした。さてどのような講演にするか内容が思いつかない。色々考えた末に「超高齢化社会 食べる楽しみいつまでも」という演題にした。クラブの会員の多くの方々がほぼ私の年代に近いと言うこともありこのようなものになった。 昨日、尾道グリンヒルホテルにて例会があり歯科講演を行った。 まず歯科界で30年間取り組んできた8020運動(80歳になっても20本以上の歯を残す)について話す。この運動が始まった頃8020達成者は7%程度であったが今や50%を超えるまでになり運動の成果があがっている。しかし我々国民の平均寿命も延びてきて今や人生100年時代の到来だと政府を挙げて宣伝している。 ただし年齢が高くなると口腔内にもいろいろの問題が発生してくる。特に認知症やの脳血管障害・パーキンソン病等になると自分で歯磨きをすることを含め口腔ケアをすることが困難になる。その時残っていた歯は悲惨な状況が待ち受けている。 一方、最近「フレイル」という言葉を多く耳にするようになったが、これは健康状態と要介護状態になるまでの間と定義されフレイルまでが健康寿命と言われている。 そのフレイルに一番関係しているのは低栄養になり体重減少→筋力低下→歩行速度・活動度低下→消費エネルギー量低下→さらに食欲低下・摂取量低下→低栄養といったフレイルサイクルにはまることにより要介護状態へと移行していく。 この中で歯の喪失が口腔機能の低下を招き食物摂取量の低下という、フレイルの悪循環の入り口になる。つまり些細な口のトラブルから全てが始まる。なお口の機能の衰えを「口腔機能低下症(オーラルフレイル)」と呼ぶ。そして些細なトラブルの行き着くところが摂食嚥下障害となり体のフレイルにつながる。 そうならないためにはどうするか?
まずは「かかりつけ歯科医」を持つことが重要であり若い頃からプロフェッショナルケアを利用するのが良いが、今からでも間に合うと話す。さらに家庭での舌の運動、口腔周囲筋の強化運動などお口のリハビリ体操等を行い、筋力低下を防ぎ摂食嚥下障害予防をはかる。また歯に対しては虫歯にならないように歯質強化としてのF素歯磨剤の使用・F素先口などの利用を勧める。このようなことを実行してオーラルフレイルを脱却し食べる楽しみをいつまでも保持し、ピンピンコロリを目指そうとまとめてた。
2019年09月29日
私はトヨタのアクアで通勤をしている。最近新聞やTVニュースで車に関する報道が多い。あおり運転とか65歳以上の高齢ドライバーによる事故の話などが良く報道されている。昨日も愛知県内の東名高速道路で前の車をあおったあげくエアーガンを発射したとして運転をしていた男性が逮捕された記事や、今年4月19日には東京池袋で87歳男性が交通事故を起こし母子二人が死亡し男女8人が重軽傷を負うという痛ましい事故も報道された。また昨日14日、名古屋金山総合南駅で75歳のタクシー運転手が誤って事故を起こし7人が重軽傷を負ったとTVニュースが伝えていた。 私の車はまもなく丸5年になり2回目の車検となる。家内も同じアクアに乗っているが私より2年後に購入したものである。家内のアクアには車載カメラが付いており、夜間の運転時ヘッドライトは対向車の明かりを検知すると自動でビームがハイからロービームに切り替わったりする。またセンターラインや車道外側線に近づき過ぎるとピィピと警告音が鳴り、より安全な装置が装着されている。 そこで少しでも安全になるように私の車に車載カメラを取り付けた。このカメラは前だけでなく後方も写るため、あおり運転などの証拠が記録できる。また事故の時どのような状態であったかの証拠も残せる。もちろん私が黄色信号や赤信号で交差点などに進入した証拠も残り、より公平な状況判断が出来るものと思われる。 さらに高齢ドライバーがよくやる事故はブレーキとアクセルの踏み間違いが多いいとされている。私も72歳、正に高齢ドライバーの1人である。そこで先日トヨタの販売店で「踏み間違い加速抑制システム」を取り付けてもらった。 これはブレーキとアクセルを踏み間違えたときや、バックでアクセルを踏みすぎてしまったときにサポートするシステムで加速は抑制してくれるが自動で停止する機能はない。あくまで自分自身でブレーキペダルを踏んで停止しなければならない。さらに前方や後方に障害物が有りそれに近づくと超音波センサーで検知しピィピと警告音が鳴り加速を抑制する様になっている。 ただし交差点などで前の車に近づき過ぎて停車すると同じように警告音が鳴りっぱなしである。これからはある程度の車間を取って停止する必要がある。家内も高齢ドライバーで有り、私の車よりは少し性能が良いが、安全第一を考えこの「踏み間違い加速抑制システム」を取り付けた。 2人で21万円5千円ほどの支払いをした。ところが支払い直後に広島トヨタが設けた「安全運転啓蒙賞」として3万円入った封筒2つを渡してくれる。キャンペン中だったのかどうか知らないが思わぬキャッシュバックがあり、消費税増税前であったので結局1人77500円程度で取り付けられた。 少し金額は張ったが事故に遭うことを思えば良かったかなと思う。これからもこのシステムに頼るのではなくより慎重に運転をし、危険回避をしなければと思う。
2019年09月15日
僅かばかりの家庭菜園をしているが、今年の畑の草取りは大変であった。例年梅雨明け前ぐらいから少しずつ取っていくのだが今年は出かけることが多く日曜日ほとんど家に居なかった。7月20日〜21日は大学の父兄後援会全国支部長会議で札幌へ出張、丁度参議院選挙の前の日で札幌駅前には選挙カーが錯綜していた。翌日同級生のU君に会い支笏湖の丸駒温泉で1時間ほど温泉につかる。樽前山・支笏湖を観るのは53年振りであった。 その後イギリス・フランス旅行に行き、帰って来た週の8月4日には学術講演会出席。また8月10日〜11日は歯学部同窓会理事会で札幌出張。お盆休みは沖縄の孫達が来て相手をし、帰ったので草取りをしようとすれば台風10号が呉市に上陸という最悪のシナリオ、全くお盆に草取りができなかった。 さらに8月17日〜18日も歯学部同窓会総会で札幌出張。1ヶ月の間に3回も札幌出張でくたびれ、ほんとうは草取りどころではなかった。 例年ならこの時期、雨もなく直射日光と暑さで草枯れをしているのだが今年は雨が多く伸び放題、草ぼうぼうであった。 そのため昼休み30分ほど草取りをし、さらに診療後日没まで小一時間草取りをしながら少しずつ取っていたが、先月26日から秋雨前線のお陰で毎日のように雨、しかも例年なら草取りをして重ねて置いておくと草は枯れてくるのだが、今年は雨が降るのでさっぱり枯れずに草の山の中で生き生きとしている。 そんなこんなでやっと昨日畑の草取りを完了した。草の山が例年の3倍くらいの高さにまでなっている。柿の木の下草は新たに購入した電動式草刈り機で刈りとった。畑はテンガを使い引き抜いたりして手作業で取っていく。そのせいか特に右腕の肘関節あたりが痛い。 しかし蝉の声を聴きながら、少し涼しくなったと気温を体感しながら作業するのは気持ちが良い。しかも草取りはすぐに達成感を味わうのにはもってこいである。草取りをしながら振り返れば成果が目に見え、ここまでやった、後これだけやれば今日のノルマ達成と幸せ感に浸れる。 ところでこの夏のわが菜園の状況を振り返ってみると、トウモロコシは以前ブログに書いたように雀にやられた。キュウリはかなり収穫でき、楽しませてもらった。茄子もそこそこ収穫し、この度枝を剪定し秋なすが出来るようにした。里芋も葉っぱや茎も太くなっていて収穫が楽しみである。 昨年サツマイモは葉っぱばかりが大きくなり「葉ばかりさん」と呼んでいたが実際芋自体小ぶりで数も少なく残念な結果であった。そこで今年は伸びた蔓を返す「蔓返し」をしてひげ根を取って栄養が分散しない様にしてみた。どのような芋が出来るか楽しみである。 さらに今年初めて落花生に挑戦している。落花生の間にも多くの草が生えてきておりそれを引き抜くと間違って落花生の枝を切ったりする。上手く収穫できれば良いのだが。 そろそろ冬に向けて大根を植える時期が来た。敬老の日あたりに植えられるよう来週あたり耕運機で耕さなくては。
2019年09月01日