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先日「バジュランギおじさんと、小さな迷子」を尾道シネマで観た。と言うのもその数日前に家内がその映画を観て、いたく感動し「是非お父さんも観た方が良い、私もう一度観る」というので一緒に出かけた。いつもにくらべ多くの観客がいたのに驚く。 パンフレットによれば2015年、1本の映画が世界を笑いと感動に包み込んだ。バカ正直でお人好しなインド人青年と、声を出せないパキスタンからの迷子の少女の二人旅を国や宗教、人間愛についてのメッセージとほっこりした笑いに包んで描き、世界中から人種を越えた熱い支持を受け大ヒットとなり、全世界でも150億円に迫る興収を記録してインド映画の世界興収歴代第3位を継続中とある。 日本では今年の1月18日に全国で封切られ、広島県では尾道シネマでしか現在公開されていない。 ストーリーはパンフレットに依ると 『パキスタンの小さな村に住む女の子シャヒーダー。幼い頃から声が出せない彼女を心配したお母さんと一緒に、インドのイスラム寺院に願掛けに行くが、帰り道で一人インドに取り残されてしまう。そんなシャヒーダーが出会ったのは、ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者のパワンだった。これも、ハヌマーンの思し召しと、母親とはぐれたシャヒーダーを預かることにしたパワンだったが、ある日、彼女がパキスタンのイスラム教徒と分かって驚愕する。歴史、宗教、経済など様々な面で激しく対立するインドとパキスタン。それでもパスポートもビザもなしに、国境を越えてシャヒーダーを家に送り届けることを決意した二人の旅が始まった。果たしてパワンは無事にシャヒーダーを母親の元へ送り届けることが出来るのか!?』とある。 更に『底抜け正直者のインド青年パワン(愛称バジュランギおじさん)と声を亡くしたパキスタンの迷子シャヒーダー((パワンはムンニ(お嬢ちゃん))と名付け、笑いと冒険に満ちた700キロの旅が教えてくれる何よりも大切なことそれは、きっと、あなたの心にも温か感動を届けてくれると書いてあった』がその通りで有った。いくつかミュージカルの場面、格闘シーン、スパイ容疑でパキスタン警察に捕まったパワンへの拷問シーンなど盛りだくさん159分間の長い映画であるが飽きるようなことはない。それなりに面白く描かれていて温かい感動を味わうことが出来た。 ところでインドもパキスタンも元はイギリス領インド帝国であったが第2次世界大戦後インド独立の父と言われるガンジーやチャンドラ・ボース等により独立を勝ち取る。その時ヒンズー教徒の多いインドとイスラム教徒の多いパキスタンに分かれた。 私が広大工学部在学中、西パキスタンから来た船舶工学科のダラ・カビール君とはドイツ語の授業が同じで、その時イスラム教やパキスタンのことを知った。 その頃はインドを挟んで東パキスタンと西パキスタンがあったが1971年に第3次印・パ戦争を経て東パキスタンはバングラデシュとして独立している。昔からカシミール地方の領有権を巡りお互いの国が小競り合いをしている、ついこの2月にもお互いの戦闘機が空中戦をしてインドの戦闘機が撃墜されパイロットが捕虜となったが、パキスタン側が捕虜を釈放するニュースが入ってきたばかりである。 その様な複雑な関係にある中でのこの映画を観ると、人間愛から来る信念こそが宗教の対立、国の対立を越えるものだと感じられ、何度か目頭が熱くなる。 最後のシーンで、声のでなかった女の子が「おじさん」と初めて声を出し大声で叫ぶシーンは感動である。
2019年03月23日
昨年秋口に、少しばかり「おでん用大根」、「ニンニク」、「たか菜」を植えた。オクラやトマト、キュウリ、茄子等の夏もの野菜を収穫した後、畑の7割程度はそのまま放置しておいた。 おでん大根は途中、間引きをして最終的に36本ほどを育て11月終わり頃から少しずつ収穫をした。今年は暖冬であったせいか1月終わり頃から大根の生長が著しくなり2月中頃には今まで見たことのないような大きさになる。そもそもおでん大根は長さが短いのが特徴である。 写真に示したおでん大根は長さ44センチ、胴回り42.5センチ、重さ4.2キロもありびっくりした。最後の7〜8本はほぼこの大きさ長さであった。この様に大きくなっても味が良く、夫婦二人で1本食べ切るのに一週間程度かかる。毎年おでん大根を植えているのだが、今迄3月に花の芽が出るまで置いてもこんなに大きくなったことがない。昨年春に肥料をしこたま入れて土を肥沃化したことによるのかもしれない。ニンニクも順調に育っているようで、6月頃には収穫できそうである。 まだ今年は何を植えるか決めていないがそろそろ農作業の準備をしなくてはと思い、まず11月以降運転していなかった井戸ポンプが動くかどうか動作確認をした。と言うのも昨年は冬が寒くて井戸ポンプの中の水が凍って破裂し廃棄せざるを得なかった。 今回は冬になる前に発泡スチロールでカバーを造って対策をしていた事と、暖冬だったので井戸ポンプは壊れないでスイッチを入れたとたんものの見事に一発稼働した。ほっとする。 毎年ある程度、畑の草をあらかじめ取ってから耕運機で掘り起こすことにしている。そうでないとあっという間に畑が草ぼうぼうになる。ところで最近雨の日が多く、なかなか休日が晴れない。それでも合間を縫いながら少し草取り始めたところ抜いた草の根にびっしり土がついてきて、少々ほろっても土が離れない。このまま草を捨てたのではせっかく肥沃にした土もかなり捨てることになる。夏場なら数日で草も枯れ泥も落ちるが、今年のように雨が多く、土が付いていると何日経っても抜いた草が枯れない。 そこで根の方を上にして置いて枯れやすいようにしてみたりしたがやはりなかなか枯れない。とうとう業を煮やして抜いた草を洗って土を落とし、ビニールシートの上に置いて少し枯れたところでゴミとして処理してもらうことにした。本当に手間がかかり悪戦苦闘しながらの草取りである。 昼休憩も返上で作業着に着替えてやったりするが、している最中に小雨がぱらついたりしてがっかり。それでも時折聞こえるウグイスの声に春を感じたりしたが、本日やっと草取りが終了である。今度の日曜日には肥料を撒いて耕運機をかけよう。
2019年03月15日