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木・日・祝日
以前のブログにも少し書いた事があるが、明治24年より125年間利用されてきた尾道駅舎がいよいよ本日(平成29年5月15日)営業を終える。正確には5月16日0:07糸崎行が発車して終わる。それに先立ち昨日(5月14日)尾道駅周辺で感謝イベントが10:00~17:00まで開かれた。 私は10時過ぎに観に行った。開会式は終わっていたが、尾道学園の吹奏楽部の学生が演奏をしていた。その後ベッチャ―太鼓の演奏がある。合間に仮駅舎に展示されている尾道駅舎の変遷の写真展を観た 昭和22年生まれの私は小さい時から尾道駅を利用しているが昭和30年頃の写真に写る風景には覚えがある。駅前のバスの切符を売っていたブースや「渚の女神と噴水」の写真等本当に懐かしい。 イベントには「尾道駅探検ツアー」が企画されており先着30名くらいが参加でき、並んで番号札を貰う必要がある。もともと10:30からの午前の部と15:00からの午後の部の2回が予定されていた。私がイベント会場に着いた時は午前の部は〆切った後で、残念だなと諦めていたのだが多くの参加希望者がいて、急遽臨時に12:00の回が行われることになった。そこで案内が有った時参加しようと列に並ぶ。ベッチャ―太鼓の演奏中並んで終了後、番号札を貰った。
12時まで30分ほど時間があり駅の周りを観て回ると、駅舎の壁が落書きコーナーになっており、多くのメッセージを書いてあり、感謝の言葉が多かった。JR西日本のキャラクターも登場して親子連れ等は記念写真に大わらわであった。 いよいよ探検ツアーの開始、片岡駅長が案内役を務め尾道駅の特徴等を話してくれた。ホームには非常ボタンが何か所にも設置されているが、このボタンを押すと上下両方の列車が止まるとのこと。一番ホームと二番ホームとの間に昔はもう1本レールが有ったが、今は撤去されて無いので、もしホームから転落した場合、ホームへ上がろうとしないで、上り線と下り線の間に行けば、轢かれないで済むという話や、一番ホームと二番ホームとの連絡通路が他の駅と違って地下通路になっているのはその昔、尾道の人達が都会に負けたくないという心意気の現れであったのだそうだ。 また3番ホームには水色のペンキで「瑞風」と書いてあり、ここに6月17日から運転開始されるトワイライトエクスプレス「瑞風」が6月27日(火)に停車するとのこと。広島県での停車駅は尾道と宮島口だけとの事、朝8時過ぎに来て12時過ぎには出て行くので4時間程度の停車になるとの説明。 またプラットホームの屋根を支えている柱がレールでできている事は知っていたが、そのレールは廃材でしかも多くがドイツ等の外国製だと初めて知った。当時の日本の製鉄技術がドイツ等に比べ劣っていたのかも知れない。それから駅舎を出て駅の前の広場で駅舎を観ながら説明があり屋根の上の「尾道駅」と書かれた看板は旧国鉄時代のもので今は駅名の前にJRが付くとの事、仮駅舎にもJRが付いていた。
そして屋根の左右にある小さな三角屋根は、柱を減らして空間を広くとる為のトラスト構造と言うもので、この駅舎が作られた当時流行していたものらしく、駅舎の裏の千光寺山、中腹にある洋館建ての家の屋根も同じ様式が観られとの説明が有った。最後に新しい駅舎は来年完成し初代の駅舎の様な外観になるのだとか。 それにしても永い間本当にご苦労様でした尾道駅舎よ!! 後2時間でお役ごめんですね。
2017年05月15日
渡部昇一氏にはお会いしたことはないが、月刊誌「致知」にほぼ毎月のように「歴史の教訓」と題して記事を書かれていた。氏の深い洞察力に毎回感服しながら記事を読んでいた。執筆された著書もたくさんあるが、私自身は、平成13年産経新聞社発行の「国民の教育」という本を購入して読んで感動したことを思い出す。 「渡部昇一の少年日本史」という本は4月28日に発売されたが、発刊されることを毎月読んでいる「致知」の中で知っていたのでアマゾンで予約購入をする手続きをしていたところ、4月17日に突然ご逝去されたという新聞記事を目にする。享年86歳であった。 この本のあとがきには「本書は渡部昇一という人間が、これからの日本を支える若い人たちに向けて書いた一種の遺言と見なしていただいても結構だと思います。本書を通じて、私たちの世代が見てきた日本の輝かしい虹を若い人たちが受け継いでくれることを願ってやみません。」平成29年4月とある。まさにこの本が絶筆となった感がある。 本は29日に届いたのだが、GW等が有り読み始めるのが最近になった。私は日本史を高校3年生の授業で受けたが明治時代に入ったところで時間切れ、その後のことは習わなかった。 この本は中学生や高校生向けに易しく書かれた本であるが、神話の時代から現代までを日本人なら知っておきたい日本史のエッセンスを凝縮した日本通史である。この本を読むことによって今までTVや新聞で知っていた私の価値観が変わった感じがする。
最近TVや新聞で「天皇陛下の御退位」問題とか憲法を改正し2020年に施行したいとする「安倍総理のビデオメッセージ」などかまびすしい。また皇統が耐えるかも知れないと言うことで「女性宮家の創設」とか「女性天皇」とか色々言われているが、一般国民からすれば何のことか内容はよく分からないし、なんとなく良いではないのかと言った感じを持ってしまう。 本では25代武烈天皇の時、皇統の危機がおとずれるが26代継体天皇にどのようにして皇位を継承したのかとか、女性天皇の称徳天皇が弓削道鏡を寵愛して道鏡に皇位を譲ろうとした事件のことなどを読むと、今までは一般女性が天皇陛下と御結婚されれば皇后陛下となられ皇族になられる。しかし女性天皇が男性と結婚すると言うことは男性なら日本人でなくても誰でも皇族になれるという道を開くことになる。こうなると男性も、女性も誰でも皇族になれるチャンスがあると言うことになり、皇族の意味が無くなる気がした。2600年以上も続く男系男子相続がどんなに重い意味を持つのか理解できた気がする。 また現在の憲法がGHQの監視の下どのようにして出来たのかを知ると憲法改正を唱える人たちの意見にも一理あるように思えてきた。 この本を読んで改めて日本人であることの素晴らしさを気づかせてもらった。
2017年05月14日
今年のゴールデンウイーク、世間の大企業等では9連休という所もあったらしいが、「さいだ歯科医院」は暦どおりの仕事であった。沖縄の長男一家が4月30日から5月5日まで里帰りで帰ってきた。一緒に仕事をしている院長の二男が「親父、休んで孫の相手をしたら」と言ったので、1日、2日と休みをもらい7連休とした。 長男一家の孫は小学校6年生を筆頭に、4年生、2年生の3人の孫娘と3歳8ヶ月の孫息子であるが、1年振りの再会であった。一番上の孫娘はずいぶんと大人びてきて、他の孫達とは違う雰囲気をしていた。一番下の孫息子はやんちゃで言うことを聞かない腕白坊主である。しかも姉たちがいるせいかしゃべる言葉も、とても3歳8ヶ月児とは思えない表現をする。こちらが参ってしまう。 今回はどこに行きたいかと聞くと、全員が遊園地と言うので、5月1日には、例年通り「みろくの里」の遊園地に行く。全員大はしゃぎである。私と家内はパット・パットゴルフをして観覧車に乗っただけで、後は大喜びの孫達をほほえましく見ていた。同じ乗り物に乗っても、3人の孫娘の性格が表れている感じがした。 また一番上の孫娘が世界遺産3カ所に行きたいというので、宮島、原爆ドーム、姫路城に行くことにした。2日は、新尾道駅から宮島に行き、厳島神社に参拝する。最も、孫達の興味はお土産屋で、参拝の方にはあまり興味を示さない。また孫4人の集合写真を撮ろうとしても各自が勝手に動き回り中々撮影できなかった。長男夫婦も子育てにはてこずっているのだろう。 その後、宮島から平和公園までの高速艇に乗り、一気に平和公園まで帰って来ることが出来た。孫達の要望で平和公園近くのお好み焼き屋で昼食をとる。 それから原爆ドームを見て、平和の鐘をつき、原爆の子の像、平和の灯を見、そして原爆死没者慰霊碑の前で手を合わせる。その後最近オープンしたばかりの資料館・東館に行く。中の展示がずいぶんと変わっており、興味をそそられた。一番熱心に見学していたのは2番目の孫娘で、タッチパネルを操作して熱心に学習をしていた。 3日は姫路城に行くことになっていたが、私と家内はくたびれてパス。その代わり二男一家が面倒を見てくれる。聞くところによると大変な人出であったとか、行かなくて正解だった。夜は、「さいだ歯科医院」の駐車場でバーベキュウ。長男一家の4人の孫と二男の小学校1年生の孫娘が大はしゃぎである。 4日は私の家と、家内の家の墓参りをする。このようなことをしながら孫達にご先祖様を大切にすることの意味を教える必要がある。そして翌5日、空港まで見送りに行く。無事沖縄に帰り着いて良かったホットする。 ところで私は、3日の夕方から「ぎっくり腰」になり長男一家を見送った後、整体に駆け込み2時間施術してもらった。 それにしても70歳、古希を迎えた私たちには結構ハードなスケジュールであった。 まさに「待って嬉し、来て嬉し、帰って嬉し」のGWではあったが、私も家内も身体はくたびれ、財布もくたびれて底に穴が開いたのか、すっからかんになった。
2017年05月07日