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木・日・祝日
今年、西日本は例年になく、桜の開花が遅くしかも開花してから満開になるまで日数を要していた。尾道には色々桜の名勝が有る。千光寺の桜が昔から有名で、全山「桜」と言う表現も有った。しかし私は栗原川の「桜土手」の景観が素晴らしいと思っている。栗原川の河口、日比崎小学校下から西側の川土手を北へおよそ1.5キロに渡って桜並木がある。 私が子供の頃は川の両側に桜並木がありまさに「桜土手」であった。しかし、昭和40年代後半頃から東側の土手は改造され国道184号線となった。その時桜は全て伐採されたようだ。現在は亀川と門田川が合流するところから北へ門田川沿いに200メートル程の区間は両岸に桜並木が残っている。 私は毎日184号線を祇園橋から三成まで通勤しているが、今年は中々咲かないなと毎日やきもきしながら通勤していた。4月6日には二部咲き程度の開花であったが、気温が上昇してきたせいか雨が降る中、一気に満開になった感がある。 9日の日曜日は久しぶりに雨から解放され、すっきりした晴れ間ではないが花曇りで、気温も上昇し絶好のお花見日和。そこで桜土手の花見に出かける。 多くの人が花見に訪れており、まさに桜土手が一番賑わう季節である。途中の歩道橋から桜並木を見るとまるでドローンの低空飛行撮影のような感があり、例年と違った感覚で観れた。 さらに川面に桜並木が写りこれも趣が有り、川の中を泳ぐ鯉や、魚を取ろうとする白鷺等がいて結構楽しまさせてもらった。 ところで私の診療室の駐車場には「吉野桜」と「花もも」の木が植えてあるが4月10日現在で5分咲きと言った感。お隣の家やすぐ近くの藤井川沿いの「ソメイヨシノ桜」は満開であり、桜の種類が違うと咲き方にも違いが有るのであろう。 「花もも」は珍しい種類らしく、一本の木に赤・ピンク・白・赤白まだらと4種類の花が咲く。どうやら赤い花の咲く木と白い花の咲く木を接ぎ木したのではないかと想像する。 さて桜の花はまさに親鸞聖人が9歳の時に詠まれた歌「明日ありと思う心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは」のごとく、儚なくあっという間に散ってしまう。今年の桜土手の桜もあと何日咲いているのだろうか。
2017年04月11日
先日6日の休診日に家庭菜園の草取りをしていたところ、昼過ぎに家内がやってきて「お父さんどこかにドライブしよう」と言う。そう言えば最近どこにも出かけていないので二つ返事で出かけることに。車に乗ってさてどこに行こうかと話し、家内が竹原か東広島が良い、西条の酒蔵通りには一度も行ったことが無いというので東広島に向かう、高速道路は使わないで2号線で行く。山陽自動車道が出来る前にはいつも2号線を利用していた。ところどころ昔の風景が残っており懐かしかった。 東広島のバイパスに乗ったのだが、途中たまたま左折したところは西条駅と広大キャンパスを結ぶ道路で広大方面の車線だった。そこでとりあえず広島大学を見に行くことにする。この頃から雨になる。 私が広大生の頃は広島市の東千田町に教養部、工学部は千田町にあった。東広島市のキャンパスには2度ほど訪れたことが有る。最初は工学部が移転してまだそんなに年月の経ってない時だったと思う。私が属していた応用化学科油化学講座の根来教授が御健在で、懐かしい話に花が咲いた記憶が有る。2回目は17年前に介護支援専門員(ケアマネージャー)の第2回の試験を受験した時である。当時はまだ色々な学部がやっと移転を終わった時期だったのか、まだ構内の木々が少なく殺風景だった様に思う。 今回行って見てすっかり緑に覆われ、歴史ある大学らしくなっていた。桜は残念ながらほとんどが一〜二部咲き、良く咲いていても三分咲きと行ったところであった。 4月3日に入学式があったばかりで、構内はフレッシュな若い学生で溢れていた。私が学生の頃はインドネシア・台湾・パキスタンの留学生しかいなかったが、今では色々の国の留学生が多数在籍しているようだった。 丁度1時半を過ぎていたので広大生協北1レストランで昼食をとる。値段を忘れたがカツカレー六百数十円を頼む。家内は五百数十円の焼き魚定食を食べた。私が学生の時、一番安いのは45円のカレーライスで肉などは入って無く、ほとんどカレーのルーといった感じであった。それで少しお金に余裕があるとき生卵一個15円を頼んでカレーライスに入れてもらい、勝手にスペシャルカレーだと名前を付けて食べていたものである。しかしそう考えると今の学生さんは結構いいものを食べている様だ。その後、車で学内を見て歩き、いよいよ西条駅東側の酒蔵通りにいく。 そこはいっぺんに風景が変わり白壁の続く何故か懐かしい純日本的な風景があった。赤レンガンの煙突には各酒造メイカーの名前が書いてあり。賀茂鶴酒造の駐車場が目に入りそこに止めて中を見学させてもらう。蔵の扉には杉玉が飾ってあったり、お酒が出来るまでの工程をDVDで観たり、賀茂鶴酒造で製造している各種のお酒の利き酒が出来るコーナーもあった。家内が運転するので私は色々試飲してみる。結構外国人が見学に来ており、途中20人程のメキシコ人団体観光客が来た。現在海外では日本酒がブームになっていると聞いているのでさもありなん。 只でお酒の試飲をさせてもらったので、「双鶴」という銘柄を購入して帰った。まだ飲んではないが今夜あたり飲んでみようかと思う。 毎年10月に「酒まつり」があるので今度は在来線を利用して是非行ってみたいと思う。 思わぬことで楽しい一日が過ごせた
2017年04月09日