一昨年から診療室の裏の畑で家庭菜園をしだした。タマネギやジャガイモ、きゅうり、なすび、トマト、枝豆、ソラマメ、オクラ、トウモロコシ、大根、白菜、キャベツ、ゴボウ、サトイモ等かなり色々のものを収穫し季節、季節で楽しんで来た。大根とジャガイモの収穫が終わり、しばらく畑をそのままにしていたが、そろそろ3月からの植え付けに備えて、先日畑けに肥料をまいたり、生ゴミコンポストの中身をまいて耕運機で耕し、とりあえずジャガイモを植えようと準備をした。

ところが耕し終わって1時間もしないうちに畑に鳥たちがやってきて何やらついばんでいる。背中が黒くて胸が白く尾が長い鳥はセキレイであるが、翼が栗色で背中は黒ずんだ灰色、胸は黒い斑点のある少し大きな鳥がいて名前が判らない。そこで野鳥ガイドブックを買ってきて調べたところ「つぐみ」の様である。次の日からは毎日やってくる。


見ていると朝9時前にはやってきて、畑の有る一定の場所に陣取って餌を探してついばんでいる。
何故その場所か良く考えると生ごみコンポストの中身をばらまいたところで、コンポストの中には数多くのハエのさなぎがいたのでそれをついばんでいるのかもしれない。
すぐそばの道を人が通っても素知らぬ顔で食べることに夢中になっている。1時間ほどすると、どこぞに消えるがまた1時間もしないうちに帰ってきて餌を探している。その繰り返しである。つぐみをよく観察してみると2羽が交替でやってきているようだ。

それを観ながら、野鳥は生きて行くのにこんなにも必死になって餌を探し、食べているのかと思うと頭が下がる。我々人間は朝・昼・晩食事をして後は仕事をしたり余暇を楽しんだりできるが、野鳥はとにかく食べることに必死である。動物園の動物や鳥とは違って野生の生き物は全部が生きるための闘いなのだとつくづく思うし、自分はどの程度生きることに必死だったのかと反省させられる。
耕運機の轍がいつの間にやら鳥たちのえさ探しの為に消えてしまっていることにも驚いた。
つぐみはいずれシベリアに帰るのであろうが今の内に精一杯食べて力を蓄えておいてもらいたいものである。
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