|
去る6月19日の一般社団法人尾道市歯科医師会第3回通常総会終了をもって4年3カ月間の歯科医師会・会長職をつつがなく退任した。丁度この日は雨模様で有ったが、恐らく私のうれし涙を天が察してくれたのではないだろうか?
やっと肩の荷が下りて、今はほっとしている。まだ残務整理はいくつか残っているが、責任が無いので気が楽である。そして思え返せばいつも会の事が頭から離れず、色々の会議の資料を作成したり、まとめたりで、自分の時間の大半を費やしていた気がする。さらに会長として57人の会員の名誉と生活を守るべく気を砕いたが、御蔭で任期中大きな事故・事件も無くやり遂げられた。
退任のあいさつで、尾道市歯科医師会を和服の反物に例え、「95年続く歴史が縦糸であり、その折々に在籍した会員が横糸。そしてその時の執行部が機織りの織り手である。先輩たちは95年も続く縦糸を切断することなく連綿と織って来たが、良い反物に仕上げるには織り手の執行部も大事だが、横糸である会員の協力なくしては立派な織物が出来ない。最近は横糸である会員の例会などへの出席率が昔に比べ悪くなっており、中々団結力が発揮できない場面が有る。これを纏めてすばらしい横糸にする事は至難の技になりつつある。いい反物に仕上げるためには会員の一層の協力や団結が必要だ。私達執行部は95年のうち高々4年3カ月分の布を織らさせていただいたが、その出来栄えはどうだったか自分では判らない。会員の先生方の御判断にお任せするが、今後とも尾道市歯科医師会を何卒よろしくお願いしますと」締めくくった。
退任する朝、ミーテイング時に従業員から4年間ご苦労様でしたとお花をいただいた。また後輩の広島市美鈴が丘で開業している山田先生からもお花をいただいた。予期せぬ事で胸が一杯になる。
今後は後輩の先生方を暖かく見守りながら尾道歯科医師会が100年、200年と続いて行く事を願ってやまない。
本当に良い経験をさせていただいた。有難いことである。
| |
|