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昨日映画「ファミリーツリー」を観た。本年度アカデミー賞・脚色賞を獲得した作品である。ハワイに行ったことの無い私にとってはハワイの風景と壮大な自然、そしてバックに流れるハワイアン音楽、なんとも居心地の良い設定であった。
しかし物語は「リアルな人間模様・家族の絆、家族の愛」とはを問いかけるもので有った。
「ハワイ暮らしはパラダイスだろうって、皆言うけど 酒飲んでサーフィンしまくってるんだろうって、羨ましがるけどとんでもない! サーフィンなんて15年もしていない!!」そんな主人公マット・キングの言葉から始まる。
ストリーをパンフレットから引用すれば 『弁護士のマット・キングは、誰もがうらやむ人生を送っていた。ところが、突然の転機が降りかかる。妻は事故で昏睡状態。なんと彼女には恋人がいた。二人の娘は反抗的で手に負えない。さらにカメハメハ大王の血を引く祖先が遺した、広大な土地の売却問題もあった。マットは娘たちを連れて、もういちど自分の人生と向き合い、失いかけた絆を取り戻す旅にでるのだが・・・。
毎日の仕事や日々の雑事に追われているうちに、どこかに置き忘れてしまった大切なもの。あなたにも、ありませんか? 最近、家族や友達とじっくり話せてない。夫に妻に恋人に「ありがとう」と伝えていない・・・そんな心当たりがあれば、マットの気持ちが分かるはず。
雄大な土地からパワーをもらい、自分のルーツを見つけ、妻のために彼女の恋人を訪ねる・・・喜びと悲しみと切なさがたくさん詰まった旅の果てに、マットがたどり着いた〈最初で最後の大いなる決断〉。それは、何でもない一日を愛し続ければ、何があっても人は必ず立ち直れると、観る者のすべてを励ましてくれる。
きっとあなたも映画館を出たら、今すぐ大切な人を抱きしめるために、家路を急ぎたくなるはず。』と書いてあった。
私も家内からはいつも「仕事人間で仕事が恋人でしょう」と言われる。映画を観ながら少し反省させられた。しかし映画鑑賞はほとんど家内と一緒に出かけており、マットほどではないだろうと自負している。
またマットが土地売買で決断をしたときファミリーツリーの意味 それは、「大地に根を張り、受け継がれる家族の系譜」を理解できた。
ところでこの5月には他に「ももへの手紙」、「HOME 愛しの座敷わらし」、「幸せの教室」と「テルマエ・ロマエ」の4本を観た。
「ももへの手紙」、「愛しの座敷わらし」は期せずして《家族の絆、家族の愛》にスポットを当てた作品で、「ファミリーツリー」に通じるものがある。日本の映画とアメリカ映画での《家族の絆・家族愛》が比較が出来たような気もした。とりわけ「ももへの手紙」はアニメではあるが舞台が広島県大崎下島の御手洗地区をモデルに描かれている。
実は大崎下島は家内が教員になって始めて赴任した(大崎高校下島分校・・・今はすでに廃校)場所でもあり、私も何度か訪れていて、アニメに出てくる町並みなどかなり忠実にえがかれており、ストーリーの他に少し違った思いで鑑賞した。「愛しの座敷わらし」も映像が凄く綺麗でそれだけでも十分心が癒された。
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