ところで高齢者が幸福に老いることは、高齢社会の最大の目標の一つと考えられているが、よりよい老いとは、「老年学」においてはサクセスフル・エイジングという概念で示されるのだそうだ。
その概念を集約すれば
@ 一定以上の長寿であり、
A 自分の望む行動を自分自身で選択し実行でき、
B 社会的に良好な関係と自分に適した社会活動とを保ちつつ、
C それを可能とする心身の健康と認知的能力を維持し、
D 幸福感や満足感をもって生活している状態
としている。
サクセスフル・エイジングとは、加齢の過程を想定した概念であるが、高齢者という特定の年齢の人や老年期という特定の人生の時期を想定した場合にも当てはまると考えられる。
このことを常に意識しながら、老害とならないように活き活きと楽しく、最後にいい人生だったと思えるように生きていきたいものである。