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10/25 「これが最後のクラウン」
10/16 映画「猿の惑星・創世記」を観て
10/10 映画「はやぶさ」を観て
10/07 禁煙講演
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「これが最後のクラウン」

 昔まだ結婚するかしない頃、テレビではトヨタがクラウン自動車の宣伝をやっていた。俳優の山村聰氏と吉永小百合が出ていて「いつかはクラウン」というキャッチコピーが流れていた。当時私はまだ車を持っていなかった。しかしそのコマーシャルを観ながら「いつかはクラウンだな」と憧れを持っていたのを思い出す。
 その後、昭和52年30歳で7年落ちのサニークーペの中古車を買った。当時住んでいた団地で自家用車の無かったのは我が家だけだったと記憶する。3歳の長男が「わーい・わーいサニークーペが来た」と喜んで飛び跳ね、近所の子供達にも言いふらしていたのがつい此間のように思い出す。
 中古車といっても私にとっては生まれて初めての車であり、当然ペーパードライバーだったので朝早くから家内と茨城県常陸太田市の田舎道を乗って練習した。そのサニークーペは北海道で7年乗り回した。ついに車の床に穴が開いて水溜りを走ると穴から水が室内に入ってきたりした。またドアの穴の開いた所にはガムテープを張ったりして乗りつぶした。
 その後、スプリンターのやはり7年ほど経った中古車を買いこれも5年間乗ったが、マフラーが外れたり、途中で動かなくなったりで買い換えることにした。1989年(平成元年)、ついに新車を買った。私はカローラくらいと思っていたのだが、家内や子供達が猛反対して、カローラなら乗らないとまで言うので新型マークUを買った。
中古車と違い新車は乗り心地もよく、パワーステアリングも装備されておりハンドルは軽く、嬉しさもあって色々の所にドライブをした。
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 この頃「広島美人」という雑誌に広島トヨペットが車を買ったユーザーの家を訪問して記事にする広告を連載していたが、たまたまそれに紹介され記事になった。そのマークUも16万5千キロ、10年乗ったが、ガタが来たために廃車にして、1999年ついにあの憧れであった「いつかはクラウン」を手に入れた。1955年の初代から数えて11代目のクラウン ロイヤルサルーンGである。
 試運転してその乗り心地は素晴らしく、エンジンがかかっているのかどうかわからないくらいの静けさに驚いた。直ぐに次に車を買うなら「今度もクラウン」と思った。
しかし、12年乗ると少し傷んできて、エンジン音も少し大きくなってきた。
また昨年追突されて事故車にもなった。
 まだもう少し乗れそうであるが、私は現在64.5歳、もう何年かすると免許証を返納する年齢が近づいてくる。それから逆算するとそろそろ新車に乗り換え最後まで乗りつぶすのが得策かなと思った。本来なら今年はモデルチェンジの年なのだが、東日本大震災のため、モデルチェンジは無い。あと15年ほど乗って、免許返納と同時に廃車にすればよいと考え、「今度もクラウン」なのだが実は「これが最後のクラウン」と思い購入した。今回のクラウンは13代目ロイヤルサルーンGのマイナーチェンジをしたものであった。
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 まだ購入して日が浅く、余り乗ってはいないが気に入っている。
車の説明書よりも、ナビの説明書の方が分厚いのには驚く。今の車はほとんどがコンピューター制御なのだろう。
それにしてもあらゆるものが少しづつ人生の終わりを意識させてくれるのにただ驚かされる。
いい季節なので、時間を見つけて少しドライブをしようと思う。

2011年10月25日

映画「猿の惑星・創世記」を観て

 先日公開中の「猿の惑星・創世記ジェネシス」を観た。今から40数年前(1968年公開)に初めて観た「猿の惑星」は二人の宇宙飛行士が自動操縦での帰還中、ある惑星に不時着した。そこはなんと、人間がサルに支配された惑星だった。そしてそのラストシーンで砂の中に半分埋もれた自由の女神を宇宙飛行士が発見し、不時着したと思っていた天体が実は地球であったという事実に気付いた時、宇宙飛行士と共に私自身に衝撃が走った事を今でもはっきり覚えている。
その後「続・猿の惑星」、「新・猿の惑星」、「猿の惑星・征服」、「最後の猿の惑星」と作られ全部観た記憶がある。インターネットで検索すると2001年にも「Planet of the Apes 猿の惑星」が作られていたが、この映画は観ていない。
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 今回の映画は、猿がどのようにして高度な知能を持ったのかを示す映画であり、パンフレットからあらすじを引用すれば「現代のサンフランシスコを舞台に、新進気鋭の科学者ウイルがアルツハイマー病に利く新薬を開発中に、実験中のメス猿が暴れ射殺される。ウイルはその母親から生まれた赤ん坊を自宅に持ち帰り、シーザーと名付けて密かに育てる。母ザルの特殊な遺伝子を受け継いだシーザーはすくすくと成長するが、ある事件をきっかけに霊長類保護施設に入れられてしまう。このときすでに育ての親であるウイルの想像をはるかに超え、並外れた知能を有したシーザーは、人間の愚かさに失望してある決意のもとに動き出す。それは地球上の生物の進化の概念を覆し、新たな神話の序章となる壮大な戦いだった・・・・。」とある。
 出てくるサルの名前は「シーザー」でこれは1972年のシリーズ第4作目の「猿の惑星・征服」に出てくる反乱を起こす猿と同じ名前である。
 今回の映画の中のシーンにTVニュースで宇宙船の話しがあり、最後の場面で新薬開発に使ったウイルスに感染した飛行機のパイロットが勤務に着こうとしている場面、そして全世界を繋ぐ飛行路線が出ていた。多分この次の2作目は地球全体がこのウィルスに犯され人類が滅び、猿の惑星となり、そこへ宇宙飛行士が帰ってくるという、40数年前の映画の最初の場面に行き着くという筋書きでは無いかと想像した。
 40数年前の映画の猿はメイクで作り上げていたが今回の映画はCGでその見事さに驚く。とてもCGとは思えず、本当のチンパンジーでは無いかとさえも思ってしまう出来栄えだ。

 「これは人類への警鐘」とパンフレットに出ていたが、現在、地球上で行われている遺伝子関係の研究には何かとんでもない落とし穴が有るような気がする。研究者には十分気をつけて欲しいものだ。

2011年10月16日

映画「はやぶさ」を観て

 この連休を利用して映画「はやぶさ」を観た。この映画「はやぶさ」では、東京大学の糸川博士たちが全長23センチのペンシルロケットを初めて飛ばしている映像や、その後のカッパー、ミュウ、ラムダロケットなどの実験風景が映し出されていた。私は小学生の頃、糸川博士のペンシルロケットに魅せられ、アルミで出来た鉛筆のキャップにセルロイドをつめて飛ばしていた頃を思い出した。
 ところでセルロイドといっても今どきの子供さんは知らないであろう。ほとんど死語に近い。ただ野口雨情作詞の童謡「青い目の人形」の中に「青い眼をしたお 人形はアメリカ生まれのセルロイド」と出てくるぐらいかもしれない。
 しかし私が小学生の頃は筆箱も、下敷きも、総てセルロイドで作られていた。しかもこのセルロイドは、今あるプラスチックとは違い直ぐ割れたりしていた。主成分がニトロセルロースであり、ニトロ基を持つことから火薬に近く燃やせば勢いよく良く燃えた。飛ばしたロケットには10メートル近く飛ぶものもあり1人悦に行っていた。
また手紙を投函することは無かったが、糸川博士に液体燃料のロケットについて手紙を書いた記憶がある。当時の日本のロケットは固体燃料であった。
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 映画の中身は一部フィクションがあるがほぼ事実に照らしあわして作られていた。
7年間60億キロの旅をし、途中行方不明になり、満身創痍ながらも使命を果たして帰還するはやぶさ、必ずはやぶさを返したいというプロジェクトチームの願い。何事も成功するには1%の可能性でもあれば諦めないでやり続けることだと教えられた。その場面・場面での緊張感がリアルに伝わってきて前に乗り出して観ていた。
 そして何よりも最後、大気圏に突入してから流れ星のように輝きながら燃え尽きていく様は6月14日の朝のTVニュースを見て感動していたが再度映画を観ながら感動を呼び起こされた。
 さらにその後のTVニュースではわずかな微粒子を持ち帰ったと報道されている。そしてその微粒子を分析する技術が日本にあることに誇りが持てる。
 民主党の蓮舫議員が、先年事業仕分けで何故2番ではいけないのかと述べていたが、こと技術に関しては1番でなければならない。この映画を観て強く思った。

2011年10月10日

禁煙講演

 先日私が歯科校医をしている中学校で「ほんとは怖いタバコの話」と題して禁煙講演を行った。平成16年から始めてかれこれ8年にもなる。対象は中学1年生である。最初の頃は3年生にしていたが、より早いほうがよいということでここ数年は1年生になった。禁煙を勧めることで薬物の乱用に手を染めさせない意図もある。
 校長先生からは出来るだけ怖いお話を入れて、生徒がタバコに近づかないようにして欲しいとの要望があった。
毎年講演をしながらタバコの害の奥深さに我れながらぞっとし怖い気がする。
講演の内容をかいつまんでみると
 タバコが原因で日本では1年間に10数万人が死んでいく事実。世界ではノルウエー1国の人口に匹敵する480万人以上が亡くなっている。
海外のタバコのパッケージにはタバコで癌になった人の写真が印刷され、タバコを吸う事は人を殺すと書いてあることを紹介。
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またタバコを吸うことで血液の流れが悪くなりバージャー氏病(別名タバコ病)になり手足を切断しなくてはならなくなった写真、 口腔内に出来る癌の話、
タバコ1本の中に含まれる化学物質は4000種類、有害物質200種類、発がん性物質40種類、正に毒の缶詰であることを伝え、体中いたるところに病気が発生することを話す。
そしてタバコは依存症になり、一度手を染めると中々やめられなくなること、また妊娠や子育てを経験していく女性のほうがタバコを吸うことによる影響が大きいことなどを話す。
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そしてタバコを吸う人が癌になったりするのはある意味自業自得であるが、いわゆる受動喫煙によって病気になる人にとってはたまったものではない、
 夫がタバコを吸う場合の妻が肺がんになる確率は吸わない人の1.5〜1.9倍である。だから女子生徒には結婚するならタバコを吸わない人と結婚する方が良いとアドバイス、また20歳未満でタバコを吸い始めると吸わない人に比べ5.7倍も肺がんで死亡する確率が高くなることや、タバコ1本吸うと寿命が5分20秒短くなり最終的に吸う人と吸わない人とでは寿命に10年の差が出る、こういう話をしながらタバコが良いのか、明るい未来、幸せな家庭どちらを選択するのが良いか考えてもらう。そして命の大切さや健康の大切さを訴えた。
 最後にもし先輩や友達にタバコを吸うことを迫られたらどうするかと質問を投げかける。そしてきっぱり断ることが大事だと結ぶ。
 講演が終わって校長先生が生徒達に「齊田先生の話を聞いてタバコは吸わないようにしようと思った人は手を挙げてください」と発言。1年生全員が手を挙げてくれた。
少しは私の講演が生徒にインパクトを与えたのではないかと思いほっとした。

 ところで最近、小宮山厚生労働大臣がタバコ一箱700円にしたいと発言されたが私は少なくとも1000円でもいいのでは無いかと思う。
タバコを吸う人は「俺達は高いタバコ税を払っている。吸わなくなったら税収が減って国が困るだろう」と反論されるが、実はタバコによる病気での医療費や、その間働けなくなる経済的損失、タバコが原因で起こる火災などの損失額を含めた社会コストを計算すると、タバコを販売することによる経済的メリットに比べ社会コストの方がはるかに高くなる。
2006年の予測では収入3兆5千億円、損失7兆円と試算されていた。
それよりも何よりも受動喫煙による害を少なくすることが大事である。タバコを吸う人にアンケートした結果ではタバコの値段が上がれば多くの人がタバコをやめるという。受動喫煙の害を減らすためにはタバコの値段を上げてタバコを吸う人を減らすのが一番手っ取り早いかもしれない。

2011年10月07日

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