最近映画3本を観た。このところ歯科医師会の会務が忙しくて中々映画鑑賞に時間が避けなかった。観たのは「探偵はBARにいる」、「僕たちは世界を変えることができない」、「日輪の遺産」である。
最初の「探偵はBARにいる」は映画の舞台が札幌ススキノである。かって札幌に住んで、たまにススキノで飲んだことのある私には映画のストーリーよりもススキノの町並みが懐かしくそちらに気をとられていた。ストーリーはまあまあである程度楽しませてくれた。
次ぎ観た「僕たちは世界を変えることができない But, we wanna build a school in Cambodia.」この映画は2008年に自費出版された現役医科大学生葉田甲太の体験記が元になっている。ストーリーはパンフレットによれば、「ありきたりな毎日に物足りないものを感じていた医大生コータは、ふと手にした海外支援案内のパンフレットに触発されカンボジアに屋根のある小学校を建てることを決意、人材や資金集めに奔走する。しかし視察で訪れたカンボジアでは厳しい現実を目の当たりにし、帰国後もさらなる困難が待ち受けていた・・・・・。」と書いてあった。
映画の中ではカンボジア内戦の話も出てくる。ポルポト時代の200万人とも言える虐殺の話、その資料館の生々しい展示物には目を覆いたくなる。いまだに続く地雷除去の現場、エイズ患者の話などが織り交ぜられていた。映画の中にこの正月に行ったアンコールワットやベンメリア遺跡、シェリムアップの街などが出てきてこれも懐かしく観た。映画に出てくる子供達の目は私が行った時写した子供の目に似ていた。
澄んだ目を持つカンボジアの子供
彼らが資金集めに高級クラブで開くイベントでのはしゃぎようと、現在のカンボジアの人びとの生活とのギャップには違和感を覚えた。日本がいかに恵まれているか見せ付けられる思いがした。
その次に観た「日輪の遺産」は中々見所があった。大分前からロードショウが始まっていて、そろそろ修了が近づいていたが何とか間に合った。
この映画のメッセージはパンフレットに書いてあるように「いつかこの国が生まれかわるために」で、「太平洋戦争開戦から70年。日本は今、終戦直後同様に復興のスタート地点に立っている。我々日本人がいかに揺るぎない信念を持ち、困難を乗り越え、成長を遂げたのか。日本人としての矜持を改めて見つめ直す、勇気と希望のメッセージが込められている・・・・」と書いてあった。
マッカーサーの財宝900億円(現在の貨幣価値で200兆円)を祖国復興の軍資金として隠匿する極秘命令を3人の軍人と勤労動員として20人の少女達(12~13歳)が呼集される。腕力よりも、彼女らの懐疑心を持たぬ純粋さが選ばれた。御国のため、それとは知らずに財宝隠しに加担する少女達、頭に巻いた鉢巻には「七生報国」が書かれている。7回死んでも7回生き返りお国のために尽くすと言う意味だが、現代では通用しないであろう。しかし今から70年前には全国民にとってこれが当たり前で、国が自分達のために何かしてくれるのでなく、自分達が国のために尽くす、この気持ちがあったからこそ、終戦後、日本はいち早く立ち直れたのかもしれない。最近の国会中継などを見ると自立心とは反対に国に依存する体質が余りにも多いように感じる。忘れかけた「日本人の心」を思い出させてくれ、本当に良い映画を観たと思った。