大先生(元院長)のブログ
認知症予防の「6つの習慣」 |
|
2022年04月26日
| |
「1日1話読めば心が熱くなる365人の生き方教科書」を読んで |
|
|
| 私は26年以上月刊「致知」を愛読しているが、その出版社から一昨年末に発刊され35万部を突破したベストセラー「1日1話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」は読者が選ぶビジネス書グランプリ2022総合グランプリ第1位受賞に輝いた。この本については昨年1月31日のブログで紹介したが、1年間読んでみて自分の仕事に対する心構えや、感動を共有することが出来た。今2回目を読んでいるところであるが新しい気づきがある。
出版社からのメールに寄ればこの本を読まれた多くの方より「是非、第二弾をお願いします」といった要望があり、第二弾として「生き方の教科書」が発刊されるという案内をもらい予約を入れていたところ3月26日に届いた、早速26日から毎日その日のページを読み始めた。

そのメールに寄れば【『生き方の教科書』のタイトル通り、人は何のために、また、どう生きればいいか、「懸命」の字の如く、命を懸けて伝えてくださった方や生きていく上で何が一番大切なことか、1話1話が語り掛けてくる内容に、その人の魂を感じ、深い感動に涙する記事に出会っていただける貴重な1冊です。
親から子へ、おじいちゃんおばあちゃんから孫へ語り継ぎたい偉大な生き方が紹介されていて、日本人の素晴らしさを改めて感じます。】とあった。
まだ読み始めて20日分しか読んでない。本の内容は過去に月刊「致知」に掲載されたものであり一度は目を通しているはずだが改めて読んでみると毎日胸が熱くなるようなことが書かれている。時には感情がこみ上げてきて目に涙がにじむこともある。「仕事の教科書」とは違い「生き方の教科書」だからなのかな。
4月10日の話はなるほどと改めて合点がいき、心の中にストンと入った。
転載させていただく。
「使命、懸命、宿命」 柏木哲夫(金城学院大学学長)
『私には自分の人生を動かしていく三つの言葉があります。それは使命、懸命、宿命という言葉です。使命というのは、作家の三浦綾子さんが亡くなる前にテレビの取材で言われていて、すごいなと思った言葉なんです。
三浦さんは、「使命というのは命を使うと書くでしょう」とおっしゃるんですね。「私は小説を書くことが自分の使命だと思っているので、死ぬまで小説を書き続けます。いま私は体を病んでいますから、小説を一冊書いたらクタクタになって、ああ、命を使ったなと実感するんです。けれども、小説を書くということは自分にとって命を使うことで、それが使命なので、その使命を全うしたいと思います」と。この話を伺って、使命というのは命を使うことなんだと教えられました。
それからしばらくして、今度は瀬戸内海のある小さな島で診療をやってこられた老いた医者のことを知りました。75才ぐらいですがまだお元気で、医療に恵まれない島の人達のために自分の一生を捧げようと懸命に働いてこられたそうなんです。
その方のことを知ったとき、懸命というのは命を懸けることなんだな、と思い至りました。
その方は自分の医師としての仕事に命を懸けてこられた。周りの人は、もういいかげんに都会に戻ってのんびりしたらどうかと言うけれど、自分はここに骨を埋めるつもりです、それが私の宿命だと思います、と言われるんです。
普通、宿命というとなんとなくネガティブな感じがありますけれども、そのお話しを聞いて、宿命というのは命が宿ることなんだと私は思ったんです。
命を使い、命を懸けて、その結果命が宿るような人生を送る。そんな生き方ができたらすごいな、と思うんです。』
4月13日の話は読みながら胸に込み上げるものがあった。
「妹は私の誇りです」(山本加津子 石川県立小松瀬領養護学校教諭)
お姉さんの結婚式には、お姉さんに浴衣を縫ってあげようと提案しました。でもきいちゃんは手が不自由なので、きっとうまく縫えないだろうなと思っていました。けれど一針でも二針でもいいし、ミシンもあるし、私もお手伝いしてもいいからと思っていました。けれどきいちゃんは頑張りました。最初は手に血豆をいっぱい作って血をたくさん流しながら練習しました。一生懸命にほとんど一人で仕上げたのです。とても素敵な浴衣になったので、お姉さんのところに急いで送りました。するとお姉さんから電話がかかってきて、きいちゃんだけでなく、私も結婚式に出てくださいと言うのです。
お母さんのお気持ちを考えどうしようかと思いましたが、お母さんに伺うと、「それがあの子の気持ちですから出てやってください」とおっしゃるので、出ることにしました。お姉さんはとても綺麗で、幸せそうでした。でもきいちゃんの姿を見て、何かひそひそお話をする方がおられるので、私は、きいちゃんはどう思っているんだろう、来ないほうが良かったんだろうかと思っていました。そんなときにお色直しから扉を開けて出てこられたお姉さんは、驚いたことに、きいちゃんが縫ったあの浴衣を着ていました。一生に一度、あれも着たいこれも着たいと思う披露宴に、きいちゃんの浴衣を着てくださったのです。そしてお姉さんは旦那さんとなられる方とマイクの前に立たれ、私ときいちゃんをそばに呼んで次のようなお話をされたのです。
「この浴衣は私の妹が縫ってくれました。私の妹は小さいときに高い熱が出て、手足が不自由です、でもこんなに素敵な浴衣を縫ってくれたんです。高校生でこんな素敵な浴衣が縫える人は、いったい何人いるでしょうか。妹は小さいときに病気になって、家族から離れて生活しなければなりませんでした。私のことを恨んでるんじゃないかと思ったこともありました。でもそうじゃなくて、私のためにこんな素敵な浴衣を縫ってくれたんです。私はこれから妹のことを、大切に誇りに思って生きていこうと思います。」
会場からは大きな拍手が湧きました。着ちゃんもうれしそうでした。お姉さんは、それまで何もできない子という思いできいちゃんを見ていたそうです。でもそうじゃないとわかったときに、きいちゃんはきいちゃんとして生まれて、きいちゃんとして生きてきた。これからもきいちゃんとして生きていくのに、もしここで隠す様なことがあったら、きいちゃんの人生はどんなに淋しいものになるんだろう。この子はこの子でいいんだ、それが素敵なんだということを皆さんの前で話されたのです。きいちゃんはそのことがあってから、とても明るくなりました。そして「私は和裁を習いたい」と言って、和裁を一生の仕事に選んだのです。
この本は読み始めたばかりですが、これからどんな出会いがあり、どんな感動をもらい、どんなに心を揺さぶらされるのか楽しみです。
| | | |
2022年04月14日
| |
桜満開 |
|
2022年04月04日
| |
2年振りに孫と再会 |
|
2022年03月24日
| |
春の兆し |
|
2022年02月24日
| |
2022年2月12日 |
|
2022年02月13日
| |
3回目のワクチン接種 |
|
2022年01月30日
| |
広島県の教育改革の一端を知る |
|
2022年01月09日
| |
2021年から2022年へ |
|
2022年01月03日
| |
« 前のページ |
院長のブログのトップ
| 次のページ »